• Wed. Sep 28th, 2022

香川照之の性加害報道でクローズアップされた、マスコミや企業の意識の低さ

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 またしても痛ましい事件が。静岡県の幼稚園の送迎バスに取り残された3歳の女児が死亡した。2021年には福岡県の保育園で送迎バスに取り残された5歳男児が死亡する事件があり、大きく報道されたのに、またも同様の事件が起こってしまった。過去の事件やさまざまな問題を教訓にできない愚かさ。最近でも話題の性加害も同様か――。

第616回(9/1〜9/6発売号より)
1位「香川照之 『楽屋でも無視されて…』現実味を帯びる梨園からの追放危機」(「週刊女性」9月20日号)
同「香川照之 性加害騒動で『消えた年収5億円』『蜜月TBSも出演禁止』」(「女性自身」9月20日号)
2位「告発された元ジャニ山本亮太 『深く反省しています』 2度目の“懺悔”と“3P”要求の裏事情」(「週刊女性」9月20日号)
3位「中森明菜」20年恋人と決裂!『紅白で歌う』新生歌姫を支える最強応援団」(「女性自身」9月20日号)

 香川照之の性加害問題が大きな展開を見せている。金曜MCをつとめる情報番組『THE TIME,』(TBS系)の降板が発表されたのを皮切りに、トヨタが契約の年内終了など、スポンサーも次々と撤退を表明。NHKもまた『昆虫すごいぜ!』の打ち切りを発表するなど、続々と香川から手を引き始めたのだ。

 当然のことだが、しかし先週までは当然ではなかった。『THE TIME,』は香川本人に謝罪はさせて降板はさせず、またスポンサー各社も「今後を注視する」などといって契約継続を示唆、NHKに至っては「現時点で降板などの対応を取る予定はありません」と番組続行を明言していたのだ。マスコミや企業による性加害や女性に対する人権意識に欠けたありえない判断だが、日本はそういう国らしい。

 しかし、流れは変わった。この問題をスクープした「週刊新潮」(新潮社)が9月8日号で続報を掲載、そこには香川が恐怖の満面の笑みでホステスの髪を掴んでいる衝撃的な写真が掲載された。さらに同日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、香川の番組スタッフへの暴行やパワハラが報じられたことで、一気に変化した。テレビ局もスポンサーも慌てふためくように、香川から手を引く事態となったのだ。

 だが、もし「新潮」の続報写真や「文春」の後追いスクープがなければ、香川は情報番組にMCとして出演し続け、またスポンサーCMもお茶の間に流され続けたということでもある。まるで何もなかったかのように。そう考えるとぞっとするが、それもまた現在の日本のマスコミや企業の意識の低さなのだろう。

 したがって「新潮」の続報とインパクトのある写真は、香川の卑劣さと同時に、性加害やセクハラといった差別に対するマスコミや、その意識の低さをクローズアップさせた。そういう意味でも貢献は大きいと思う。

 そんな香川の性加害問題だが、先週に続き今週も「女性自身」と「週刊女性」がこの問題を特集している(なぜか「女性セブン」はこれを扱っていない)。「自身」は蜜月だったTBSとも今後関係が難しくなるのではと指摘、また「週女」はテレビ界だけでなく梨園からの追放も現実味を帯びてくると、香川の現状について報じている。

 だが、そんな女性誌報道の中で気になる一文が。それが「週女」で紹介された、香川の映像業界での今後の処遇についての制作会社関係者によるコメントだ。

「被害者と香川さんの間ではすでに解決済みの話なので、ほとぼりがさめたらオファーしようと思っている人たちは多いそうです」

 なに!? まだこんなこと言ってるんだ。そんなことがまかり通るんだ。確かに香川の性加害が発覚してから、“被害者が許している”とか“和解した”とか、“もう3年も前の話なのに”などという香川擁護の声は確かに存在する。

 しかし、「和解した」と香川サイドは釈明しているが、「和解」とはどういうことか、何なのか? 具体的にはわからない。さらに和解したからといって、香川の性加害の罪はなくなるのか? 否だ。

 香川の行為(キスを強要し、ブラジャーを取り、服に手を入れ胸をなで回す)は、わいせつ罪に当たる可能性もある。その場合、時効は7年。そして、銀座クラブのママの髪の毛を掴んでくしゃくしゃにしたことは、暴行罪の可能性だってある。この場合、刑事事件の時効は3年だが民事は5年。

 “3年も前の話”などと切り捨てるようなことではない。実際、#MeToo運動の引き金となった米国の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインなど、30年も前の性的暴行を告発され、逮捕までされた。

 日本も変わらなくてはならない。

 そして、性加害に対する男側のトンデモ理論が開陳された、ものすごいインタビューが今週の「週刊女性」に掲載されている。先週の「週女」では元ジャニーズJr.・山本亮太の性暴力について被害者女性が告発をした。その告発を受け、当事者である山本が「週女」のインタビューに応じたのだ。釈明のために。

 しかし、その内容は釈明などといえるシロモノではなかった。例えば山本が被害女性と所属事務所内で性行為に及んだことや、3Pをしてほしいなどと要求したこと、また行為中に暴力を振るうなど粗雑な態度をとったことについて、こんなことを言い出した。

「再会した日、Aさん(被害女性)の身体に違和感を感じたんです。そこで“ほかの男性としてきた?”と聞いたら“はい”と答えて……。僕はそのときにだいぶ嫌気が差して“もう会うことはないだろうな”と思いました」

 どこからどう突っ込んだらいいのやら――。クラクラする。加えてこんなことも。

「ほかの男性との行為後に会うというのがすごく嫌で、彼女の行動から連想して“3Pするなら来い”などと言ってしまいました」

 意味不明だし、時系列もおかしい。しかも、こんなことを言っておきながら、山本はその1カ月後に再び女性に会い、その上で尿を飲ませたという。その言い訳はこうだ。

「ばかですよね……。ほかの男性との件について、反省の意思を確かめたいということもあったと思います」

 絶句するしかない。こんな支離滅裂でアホ全開のインタビューを「週女」はあえて掲載したのだと思う。アホを天下に曝すために。

再始動の中森明菜を大物音楽関係者たちがバックアップ

 ついに、中森明菜が再始動! 8月に新たな個人新事務所を立ちあげTwitterの開始も大きな話題となっている中森明菜。しかも「女性自身」によれば、長年明菜を支えてきたマネージャー兼恋人とは決別し、複数の大物音楽関係者たちが明菜をバックアップする動きがあるのだとか。今度こそ本格復帰! 期待したい。