お笑いコンビの爆笑問題が9月9日、公式YouTubeチャンネル「テレビの話」の更新をスタート。時事問題をテーマにしたコントを毎週火、金曜に配信するといい、すでに「隣の現役信者」「賽銭泥棒と投資詐欺」「やらせ番組の作り方」「違法賭博発覚」と題した4本の動画をアップしている。
現在公開されている4本の動画は全て、架空のワイドショー『ワイドジャック』の制作会社「河田制作」が舞台。太田光が演出担当の「大炎上馬鹿乃助」、田中裕二がプロデューサー「片玉良夫」として出演し、爆笑問題の事務所・タイタン所属のお笑いコンビ・日本エレキテル連合や、BOOMERの河田キイチ、ウエストランドの井口浩之も登場した。
「動画内で太田は、ネット掲示板・2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)の元管理人で実業家のひろゆき氏、お笑い芸人のビートたけし、歌手の森進一ら、さまざまな人物のモノマネを披露。さらに、“暴露系YouTuber”として注目を集める参議院議員のガーシーこと東谷義和氏を意識して、田中の妻でタレントの山口もえを『アテンドした』などとボケる場面もありました」(芸能ライター)
ネット上には「テレビだと爆笑問題のコントはほとんど見られないから、チャンネル開設はうれしい!」「爆笑問題は絶対にYouTubeやらないと思ってたからビックリ」「ついに爆笑問題がYouTubeやる時代……すごすぎる!」などと、ファンから感激のコメントが続出している。
「近年、芸能人のYouTube参入が増えている中、太田は2020年7月5日放送の『サンデージャポン』(TBS系)で、『今さらめんどくさくて新しいことやりたくないもん』などと、後ろ向きな発言をしていました。一方、同年9月30日深夜放送のラジオ『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)では、『YouTuberも大変なんだ。いろんな企画やってんじゃん。一生懸命やってんだよ、みんな』とYouTuberを評価するような発言もあり、以前から関心はあった様子。今回、“満を持して”YouTubeに乗り込んだ格好です」(同)
そんな太田といえば、最近は旧統一教会絡みの発言で、たびたびネットを炎上させている。
「8月28日放送の『サンデージャポン』で、自民党が所属議員を対象に旧統一教会との関係についてアンケート調査を開始したことをめぐり、太田は『「統一教会は反社だ」って確定するんですかって、僕は岸田(首相)さんに聞きたい』『なんの悪意もなく、ただ信じている人たちはいっぱいいるわけですよね? その人たちはどうやって救済するの?』などと発言。ネット上では、太田が旧統一教会を擁護しているとして批判を浴び、炎上状態となりました」(同)
太田の発言は、長年、旧統一教会の問題に取り組んできた紀藤正樹弁護士から「政治への浸透問題は反社会性の問題だけではありません」、ジャーナリスト・江川紹子氏から「カルトは、『教えが間違っている』から問題視されるわけではなく、その『行為』が問題視されます」などと、ネット上で反論されることに。
こうした経緯もあり、爆笑問題のYouTube開設を受けて、「何をやっても批判されるだろうから、精神安定上やめておいたほうがいい気がする」「YouTubeもコンプライアンスに厳しくなってきてるけど……太田は大丈夫か?」「太田さんがYouTubeでさらに過激な発言をすると思うと、強い懸念を感じます」といった心配の声も上がっている。
「爆笑問題はYouTubeで『テレビではできない』ネタを披露すると宣言したため、ファンから“過激な内容が公開され、批判されるかもしれない”という懸念が出ているようです。実際に『隣の現役信者』という動画では、“例の教団の信者”だと発覚した制作会社のスタッフが、田中に“幸福の水”を飲ませるというシーンも。こうした社会問題を“ネタ”にしている以上、世間の目も厳しくなりそうです」(同)
なお、同チャンネルは9月9日午後4時の時点で、チャンネル登録者数1.5万人となっており、まだまだ注目度は低い様子。炎上をきっかけに、チャンネル名が知れ渡る……なんてことにならなければいいが。