フジテレビ系の大型特番『FNSラフ&ミュージック2022~歌と笑いの祭典~』が9月10、11日の2夜連続で生放送される。同特番が初めて放送された昨年は「不評が目立っていた」(芸能ライター)というだけに、ネット上には「今年もやるとは思わなかった」など冷めた声も出ているようだ。
『ラフ&ミュージック』は「歌と笑いの融合」をテーマに掲げたバラエティ番組。アーティストによる歌唱と芸人のネタが披露されるという異色の構成で、昨年に引き続き、今年もダウンタウン・松本人志、中居正広、ナインティナイン、千鳥・大悟、アンタッチャブルがメインで出演する。
第1夜はアーティスト勢として、石川さゆり、AKB48、Creepy Nuts、ジャニーズWEST、Snow Manらが登場するほか、空気階段、チョコレートプラネット、NON STYLE、爆笑問題ら芸人勢も出演。第2夜には、INI、GENERATIONS from EXILE TRIBE、乃木坂46、浜崎あゆみといったアーティストと、芸人はオズワルド、かまいたち、錦鯉、バイきんぐらが登場するという。アーティストと芸人のコラボ企画も行われるそうだ。
「音楽とお笑い、どちらも好きな視聴者にとっては夢のような番組でしょうが、昨年の視聴者の反応を見る限り、双方を融合させたことをネガティブに捉える声は少なくなかった。例えば、ロッチのネタ披露中に森高千里がサプライズ登場する演出がありましたが、こうしたアーティストと芸人のコラボは『いらない』と感じている視聴者もいたようです。また、音楽番組の側面も持つ同特番のMC陣が、ほぼ芸人で固められていることに、『芸人が内輪ノリで騒いでた印象』『仲間内でダラダラやってる感じで、全然おもしろくなかった』『飲み会みたいだった』と苦言が寄せられました」(芸能ライター)
さらに昨年は、第1夜でメイン出演者の芸人たちが知り合いに生電話し、第2夜への出演を依頼する企画「直電!生ブッキング 明日来てくれませんか?」も実施されたが、「残念ながら批判が出ていた」(同)とのこと。
同企画でナイナイ・岡村隆史がブッキングした俳優・山田孝之は、困惑しながらも老舗食品メーカー・山本山の海苔を手土産にして第2夜に登場。しかし、芸人らは山田のテンションの低さや手土産のチョイスに文句をつけるなどイジりだし、ネット上では「失礼じゃない?」「山田くんをイジメないで」と物議を醸した。
「また、中居がブッキングした笑福亭鶴瓶が登場した際も、出演者たちがイジり倒し、手土産の豚まん(551蓬莱)を本人に食べさせるという展開に。鶴瓶が『何がオモロいの?』と言いながらも指示に従い、豚まんを頬張ると、周囲が話しかけてモゴモゴとしゃべらせる……というくだりが続き、ネットユーザーから『喉に詰まらせるかもしれないからやめて!』『コロナ禍だし、何か食べながらしゃべるって飛沫がヤバそう』などとクレームが寄せられました」(同)
一方、第2夜で中居とKis-My-Ft2(以下、キスマイ)が共演した際、同グループのメンバー・千賀健永の“プチ整形”も発覚した。「悪い顔ニュース」という企画中、VTRに映った千賀を見て、中居は「なんか千賀ね、先週、ここら辺(顔)に注射打ったって言ってた」などと暴露。その後のトーク中にも「どっち映したらいいの? (顔の)こっち側、大丈夫?」と振った中居に、千賀は「どっちって、何言ってるんですか」「そういうのって、僕に1回許可を得てから(暴露するべき)」と返しつつ、美容のための“ヒアルロン酸注入”を公表したのだった。
「中居の千賀イジりは、キスマイファンにとってはおなじみの光景。しかし、一部ネット上には『中居がしつこくて不快だった』『千賀くんがかわいそうに感じた』『容姿に関することは、何であれイジらないでほしい』という意見も見られました」(テレビ局関係者)
このように、昨年の『ラフ&ミュージック』は不評が目立っただけに、今年もネット上で物議を醸す場面はあるかもしれない。
「『ラフ&ミュージック』は、コロナ禍以前までフジテレビ系で放送されていた大型バラエティ特番『FNS27時間テレビ』のいわば代替番組。『27時間テレビ』は、芸人を中心とした、生放送ならではのラフなトークが特色でしたから、『ラフ&ミュージック』もそうしたノリを引き継いでいるのでしょう。しかし、それが視聴者にウケているとはいえず、『去年スベってた番組を今年もやるのか』『2年連続で放送されるとは思わなかった』と驚く声も散見されます」(同)
今年は「大成功」といえる結果を残し、3年目の放送につなげるだろうか。