一般女性・A子さんへの“中絶強要”を報じられた、プロ野球・読売ジャイアンツで主将を務める坂本勇人。過去にも、キャバクラで女性従業員に嚙みついてケガをさせたり、週刊誌にベッド写真が流出するなど、女性関係のスキャンダルを連発してきた坂本だが、今回の報道後、何事もなかったかのように試合に出場。こうした坂本や球団側の“完全スルー”の態度が、ネット上で物議を醸すことに。さらには、元同僚選手から“坂本擁護”の発言が飛び出したため、非難の声が鳴りやまない状況となっている。
9月10日付のニュースサイト「文春オンライン」によると、坂本は2年以上前に知り合ったA子さんと、正式に交際することなく、肉体関係を続けていたという。坂本はA子さんを「都合のいい女」として扱い、2021年には避妊なしの性行為の末に妊娠させると、中絶を強要。
これらの事実が、LINEのトーク画面のスクリーンショットや通話音声とともに生々しく伝えられた。双方はすでに示談を交わしているものの、今回、A子さんの親友が本人のためを思い、「文春オンライン」で告発に踏み切ったそうだ。
「記事配信後、ネット上では球団に対し、坂本の処分を求める意見が殺到していますが、現状では特に何も予定されていません。そして、世間の反応をあざ笑うかのように『女性が悪い!』という意見を発信したのが、ジャイアンツの元投手で、現在はYouTuberとして活動している笠原将生氏です」(スポーツ紙記者)
15年に発覚した野球賭博問題で無期失格処分となり、プロ野球界から“永久追放”となった笠原氏。19年にスタートしたYouTubeチャンネル「笠原チャンネル」では、球界の裏側などを積極的に配信しており、登録者数10万人超えの人気チャンネルに成長した。
「笠原氏は11日に投稿したYouTube動画で、坂本のスキャンダルについて『示談しているんですよ。もう終わっていることを、なんで1年越しでこんな感じで出るんかな』『はい、女が悪いです!』『(球界では)よくある話』と坂本の擁護に徹しています。さらには、坂本に対して『今回の件は、男誰しもが一度は女性に言ったことがある言葉』『男ってそういう生き物じゃないですか』『全然恥ずかしいことじゃない』『まったく落ち込まなくていい』などとエールを送る動画まで公開しています」(同)
さらに笠原氏は、11日公開の坂本擁護動画に賛同コメントがついている様子を「異様光景」と伝えたニュースサイト「WEB女性自身」に怒りを覚えた様子。12日に、同記事をTwitterでリツイートしたうえで、「有名人とかスポーツ選手を関係が終わったからと言って良いネタとして悪者に仕立て上げようとすんなや糞が」(原文ママ)とコメントしている。
「笠原氏の言動は、YouTubeチャンネルの再生回数を伸ばすための“炎上商法”なのでしょうが、一方で一部の野球関係者からは、損得抜きに、笠原氏の意見に同意する声が少なからず聞こえてきます。実際に巨人軍以外にも『すでに解決した話を今さら蒸し返す、メディアや女性サイドにも問題がある』球団関係者は一定数存在するんです」(テレビ局関係者)
プロ野球界はほかのスポーツと比較しても、不祥事を起こした選手にかなり寛容で、「犯罪ではなく、かつ試合で結果を出しているなら不問という風潮」(同)だそうだ。
「昔から続くこうしたプロ野球界の悪しき慣習が、坂本の女性に対する暴走を後押しした面はあるのではないでしょうか。世間から嫌悪を示す声が噴出している状況ですし、これからはプロ野球界にも、真っ当な倫理観が求められるようになるはずです」(同)
“強ければ何をやってもいい”――いびつな実力社会のプロ野球界に変革が訪れることを心から祈りたい。