KAT-TUN・亀梨和也が司会を務めるバラエティ番組『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!』(日本テレビ系)が9月6日に終了した。4回の特番を経て満を持してプライム帯でレギュラー化されたが、わずか1年で打ち切りとなった。
「亀梨は『Going!Sports&News』(同)の日曜版で、野球のスペシャルサポーターとしてレギュラー出演し、同局の野球中継では副音声でMCを務めるなど、野球分野では堅調な活躍ぶりです。そこで、日テレ側もジャニーズ側も、嵐・櫻井翔のようにキャスターもバラエティMCもできる存在になることを期待してレギュラー化のタイミングで抜てきしたのでしょうが、結果的には評価は得られずに終わってしまいました」(放送作家)
若手ジャニーズのようにひな壇で賑やかに立ち回ることができず、かといってMCの立ち位置でも結果は出せずじまい。亀梨のバラエティ路線は厳しいと言えそうだ。
そこで今回は、「バラエティに使いたいジャニタレ」と逆に「使いたくないジャニタレ」をテレビマンに聞いてみた。まず名前が出たのはKis-My-Ft2の2人。
「千賀健永と宮田俊哉はそれぞれ美容、そしてアニメ・声優という特化した分野があるのは強い。本気で極めている話は、それだけで“情報”として興味を持てますし、またツッコミ次第では笑いにもなる。しかも、それぞれファンがついていますからネット上でも盛り上がる。芸人のように積極的に笑いを取りに行ってもらわなくても、普段の生活やこだわりを語ってくれればいいので重宝します」(テレビ関係者)
ほかには、今はジャニーズ関連会社所属のベテラン、TOKIOの城島茂を挙げる人も。
「城島の老化話はがっつり聞いてみたいですね。ファンは聞きたくないかもしれませんが、共感してくれる視聴者層も確実にいるでしょう。ジャニーズは若年視聴者だけにアプローチせず、シニア層に目を向けていったほうがいいのでは。ただでさえ若手グループは飽和状態で、ファンが分散しているので爆発的人気が得られにくくなっている。TOKIOはその点、競合グループがいない手堅いポジションにいると言え、バラエティ的にも魅力が詰まっています」(放送作家)
一方、若手ジャニーズからは近頃バラエティへの登場が目立つSnow Man・深澤辰哉について、「そこまで使いたいタレントではない」との意見が聞かれた。
現在、『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)に準会員(レギュラー)として出演中で、9月3日放送の特番『有吉の夏休み2022 密着77時間in北海道・富良野』(フジテレビ系)にも出演。平成ノブシコブシ・吉村崇やアンガールズ・田中卓志などおなじみのメンバーに混ざって、ジャニーズ事務所から初参加を果たしたが……。
「天候が薄曇りなことから有吉弘行から『(Snow Manじゃなくて)レインマン?』といじられ、またジンギスカンを食べる際も、有吉から『深澤くんスポンサー大丈夫なの?』と、肉や野菜など仕事で抱える競合商品に抵触している物がないか確認され、『全然大丈夫です。僕そんなCM出てないんで』と返し、笑わせていました。一連のイジりは、ジャニーズかつ今勢いのあるSnow Manなのに一般認知度はまだまだ、というところからきていそうですが、このスタンスは本当にわずかなポイントでしか笑いが取れない。しかもこのターンが続くと、見ているこちらがつらくなってしまう」(同)
では、どうしたらいいのだろうか?
「イジられたときに普通に返すのではなく、うまい比喩や絶妙な自虐フレーズを使うことで、見てる側のつらさが緩和され、スタッフも食指が動かされるはず。イジられキャラというのは一定の需要があるので、NEWS・増田貴久のようにポンコツぶりを極めるか、誰よりも有能なスキルを持っているけど日の目を見ないなど、何かしらの独自カラーが必要だと思います」(同)
では、積極的には使いたくないジャニタレはいるだろうか? これについては「正直、特にいない」のがほとんどの意見のようだ。
「良くも悪くも、すべて及第点というか、突出したキャラクターが見えにくい。ジャニーズ事務所内、またメンバー間、熱心なファンはタレントそれぞれのパーソナリティーを知っているとは思いますが、それがなかなか外に漏れてこないのが現状。こちらとしては、起用してみないと持ち味がわからないところがある」(テレビ関係者)
デビュー組のジャニーズグループは、冠バラエティを持っていることがほとんど。そこでの活躍が評価され、人気バラエティにゲスト出演、レギュラー出演……という知名度上昇のコースを描くファンもいる。
「もし、レギュラー以外のバラエティで活躍を求めるのであれば、どういうキャラで何ができるのか、合いそうな番組にファンがアピールしたり、Twitterでつぶやいていくことが必要なのでは。意外と番組スタッフはネットの評判は見てますから、どんなことができて、何が面白いのかPRしていくことも無駄ではありません」(同)
出てくれるだけで話題になる点で有難い存在だというジャニーズ。だがバラエティは、その出演1回の結果が勝負。ファンがネットで「世間に見つかった!」というのは、ひいき目にしかすぎず、やはりテレビマンが求める人材のハードルはいまだに高そうだ。