整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」やおすすめアイテムを紹介していきます!
プロの技シリーズ28回目は、家で使った「空き箱」を再利用する収納法。0円で済む収納法なので「家にあるモノ」をゴミ箱に捨てる前に試してほしいと思います。生活の中で知っていると便利な「12種の使用例」、紹介です!
[空き箱収納法:1]靴の空き箱
靴の空き箱が出たら、引き出しの中を整えるチャンス。ふたを切るだけで「仕切りボックス」になります。
また、引き出し式の靴箱なら、シューケア、工具、おもちゃなどのまとめ入れに便利。汚れたら捨てるだけで済むので、ハードルも低いですよね。小さな靴箱は、ハガキや写真の保管に役立ちます。ふた付きのまま使う場合は「マジックでラベリング」を忘れずに!
[1のポイント]引き出しにぴったり
男性用の靴箱は、Tシャツのタテ入れ収納に欠かせないベストサイズ。洋服の整理をする時は、必ず靴箱を出してもらうようにしています。箱物のかさばりが減るメリットもあるので、捨てることなく使います。
[空き箱収納法:2]小さな菓子箱、紅茶箱、化粧箱
厚紙を使った頑丈な「菓子箱」は、デザインも可愛いのでそのまま小物入れに。なるべくなら手芸セット、手紙セットなど目的がはっきりしたグループ収納がベスト。派手な模様が目印になり、道具箱としての刷り込みが強くなります。ただし、何でもかんでも箱にしまうと中身が見えない「入れっぱなし箱」になる欠点も。覚えられる範囲で楽しく使いましょう。
[ポイント]横幅と高さのサイズ調整
半端なサイズだったら、横幅と高さをカットして利用します。平たい箱は、サイドを切って「スライドケース」に。横幅のサイズ調整が効くので、引き出し整理も細かく分類できます。高さのある箱は、深い引き出しの「タテ入れ」に便利。倒れやすいボトル収納の土台にも良いです。
[空き箱収納法:3]長方型の段ボール
家電などの段ボールが「長方型」だったら「長いモノ専用の箱」にどうぞ。ゴルフクラブ、テニスのラケット、スノーボード、バッドなどのスポーツグッズを支えます。サイドにカッターの切り込みを入れると、中身が見えるので出し入れも快適。
[空き箱収納法:4]ペットボトルの段ボール
ペットボトルの段ボールは、靴の空き箱に匹敵するほど「便利サイズ」です。定番ドリンクが決まっている家なら、同じサイズでそろえるのも簡単です。筆者が一番ヘビロテしている、片付けグッズのひとつです。
[ポイント]市販の収納箱にそっくりサイズ
ペットボトルの段ボールのフルサイズと、半分に切ったサイズをリメイクしてみました。写真上のように、カラーボックスにぴったりのサイズだとわかります。高さ調整もしやすいので、収納ボックスとして超優秀!
また、分別ゴミ箱に利用するのも◎です。ゴミ箱の手入れが苦手なら、使い捨て感覚でどうぞ。大きめのレジ袋がすっぽり入る、ちょうど良いサイズです。
こちらはもう説明不要ですね。パックドリンクは、防水加工された紙なので「汚れに強い整理箱」として大活躍! 調味料や冷蔵庫の野菜室に使ったり、薬や文房具の仕切り箱にも良いです。また、数をそろえやすい点も魅力。こまめに集めて「靴下ケース」や「ネクタイケース」などにも◎。
[ポイント]自由な加工で、使い方は無限大
紙パックドリンクは、強度がしっかりしているので入れるモノを選びません。また、引き出しのサイズに合わせた加工も簡単です。ちょっと汚れても取り替えやすいと思います。
[空き箱収納法:6]綿棒と糸ようじのケース
こちらも欠かせない定番ですね。透明なので、中身が見える収納になります。洗面台の小物をはじめ、化粧品、ヘアケア、薬、冷蔵庫まわりに使えます。中身が見えない箱に入れて、小物が埋もれてしまうバッドケースを防げます。
[空き箱収納法:7]ストック食材の箱(カレー、粉スープなど)
カレー粉、レトルトパウチ食品、粉スープ、シリアルなど保存食の「平たい箱」は「仕切り板」と「小袋食品のケース」になります。
[ポイント]最初の「開け方」が大事!
ポイントは、食材を出す時にふたから開けないこと。再利用を意識して、サイドやセンターから開封することです。食品袋が横に倒れて埋もれたり、中身が散らかる面倒がなくなります。また、使う食材も箱の1/3〜1/4上部をカットすると取り出しやすく散らかりません。
プラスチック製の容器に入った食品で、特におすすめなのが「味海苔」です。違うメーカーでも同じサイズが多く、集めやすい点も魅力です。また、徳用ガム、徳用お菓子、プロティン、サプリなどのケースも「蓋付き」で「湿気対策付き」なので粉末調味料入れや粉物ケースに最適というワケです。
[ポイント]
その家の「定番メニュー」なら、同じサイズが揃えられます。収納ケースは、同じ型で揃えるほどスッキリします。
[空き箱収納法:9]円筒型の空き箱&空き缶
ポテトチップスと日本茶の円筒型が使えます。ハンディモップケースやこれより1/2サイズの円筒なら、子どものペンスタンド、ヘアバンドスタンド掛け、リモコン入れなど使い道も広がります。カラー紙などをくるっと巻いて、お好みのデザインに。
[ポイント]簡単な工作で、無料の便利グッズ
底面に穴を開ければ、水切りネットケース入れに。ちなみに、工作の時間がある人は「ラップの芯」もおすすめ。ブレスレットや腕時計のスタンド、フィギュアコレクションの収納などアイデアが広がります。
[空き箱収納法:10]ふた付きガラス瓶
お気に入りの「インスタントコーヒー」がある人は是非! 優秀な密閉式ガラス瓶を同じサイズでそろえることができます。しかも、割れにくいし剥がせるシールだから処理も簡単! コーヒーの消臭効果まで付いています。もはや、100均の調味料入れより完璧です。
[ポイント]ジャム瓶や調味料瓶も再利用
100均店が主流になる以前は、ふた付きのジャム瓶や調味料瓶が収納グッズでした。粉末調味料、ネジ、ボタン、シール入れなどに使います。ともに「透明の容器」なので、家族みんなが理解できます。
[空き箱収納法:11]デザート容器
写真上は、スーパーのデザートケース(プラスチック)です。洋菓子店のガラス製を集めている方も多いと思います。デザート容器は、ちょっとした小物入れになります。収納は、空間の「高さいっぱい」まで利用した方が、収納力が上がるので平面に置くより凹型のケースに入れた方が◎です。
[空き箱収納法:12]ペットボトル
子どもの工作グッズ入れ、掃除道具入れ、ペットのお世話グッズなど「汚れやすいモノ」専用に、カットした「ペットボトル」が便利。ただし、切り口が危険なのでテープの縁取りを忘れずに。キッチンでは、お米入れ、油こし、料理のお裾分け用容器にも◎。
[その他]缶でできたボックス
お土産のクッキー缶など「スチール製の箱もの」も昔ながらの収納グッズです。裁縫グッズや工具入れによく使ったものです。ただし、水回りは錆び付くのでNG。また、建具に傷がつくリスクもあるため、積極的には使いません。
[空き箱収納法:まとめ]ゴミ箱へ捨てる前に
空き箱収納法:ここで紹介したすべてを「あとで使おう」「何か使えそう」という気持ちで保管するとモノが増えるだけなので「使用後は、引き出し収納に使おう」と思っていただけたら嬉しいです。ゴミが出る前に、収納を見直す整理習慣につながるチャンス!
次回は、リボン、紙袋、洗濯ネットなど「家にあるモノ」編です。