男性6人組エンターテインメントグループ・すとぷりのころんが、吉本芸人からの“無断転載”の訴えを「知っていながら、無視しているのではないか?」として波紋を呼んでいる。
事の発端は、ころんが9月8日にYouTubeチャンネル「ころんの実況【すとぷり】」で公開した動画「絶対に笑ってはいけないTikTokについにすとぷり!?神回すぎん?」(現在は削除)。次々と面白動画を見ては、リアクションしていくという定番企画だ。
しかし、この動画の中に、吉本興業所属お笑いコンビ・デカダンスの芦名秀介が運営するTikTok「なっすの1週間」に投稿された動画が含まれていたことから、芦名が反応。芦名は現在99歳の祖父との日常を公開するYouTubeチャンネル「あしなっすの1週間」を運営しており、ころんが転載したのは同YouTubeチャンネルの動画「【ドッキリ】99歳と亀十どらやき」の一部を編集したものであった。
「芦名は12日、YouTubeのショート動画で、ころんに無断転載されたと報告。同時に、コメント欄で『ご紹介頂きありがとうございました また暇な時におじいちゃんの元気な姿を見てください!ただ、次転載する時は、一言ください笑』とつづり、寛容な姿勢を示していましたが、ネット上ではころんに謝罪を求める声が続出しました」(芸能記者)
ころんへの批判を受け、芦名は17日にYouTubeで生配信を実施。「無断転載はよくないし、普通に訴えられたりとかしたら大きい問題になる」としながらも、「僕は別にそれに対して謝ってほしいとか動画を削除してほしいとかって気持ちは一切なくて」「僕のおじいちゃんが紹介されているわけですから、僕にはいいこともある」と語り、ころんを批判するのはやめてほしいと呼びかけた。
「視聴者からは、ころんが動画を転載するとありがたがられるほどの人気者ゆえに、良かれと思って“紹介”したのではないかと擁護する声も寄せられていました。しかし、この臆測に対して芦名は『だとしたら頭が悪すぎるよなあ。頭が悪すぎるというか、常識なさすぎるよなあ。もしそれ(紹介)が本当だったらね。そんなわけはない、絶対。ダメだもんだって、ダメでしょ』と冷静に返していました」(同)
さらに芦名は翌18日、Twitterに「ちょっと気が変わってきたな… 約2週間事務所通して連絡してんのに、何の返信もないのヤバすぎないか? 事情を知らなかったとはいえ、そんな人間を信じてしまったのが恥ずかしい…」と投稿したほか、22日にも「ころんさんへ。『今度から一言ください。』『URLを載っけてください。(僕以外のも)』と事務所を通して、連絡してから2週間経って、まだ一切何の連絡も無いんですが、どうなっていますでしょうか? #すとぷり #無断転載』と投稿。さすがに、指摘を放置し続けるころんサイドに憤っているようだ。
そして、21日には、YouTubeチャンネル「ボードゲーム倶楽部」のメンバーが、同チャンネルで「すとぷりのころんくんに、僕たちの動画、無断転載されました」と報告。「収益はころんくんにすでに入ってしまっているので、非公開、削除するだけでは誠実とは言えないと考えます」とし、「動画を非公開にし、その動画の収益をアナリティクスで確認後、無断転載した投稿主に分配する」などの対応を求めている。
「どうやら、被害者は複数いるようです。そんな中、ころんは21日に『マインクラフト』のゲーム実況の生配信を実施。荒れ気味のコメント欄に慌てたのか、視聴者から『配信の途中から「無断転載」や「謝罪」のワードが書き込めなくなった』『「無断転載」や「謝罪」をNGワードにしたのでは?』との指摘が続出。実際にNGワードを設けたかは不明ですが、この疑惑が広まったことで、現在ネット上では『ころんくん、逃げ切ろうとしてるよね? ファンとしてショックです』『無視するのは卑怯』『同じことを人からやられたら、どう思うの?』などと批判が相次ぎ、炎上状態となっています」(同)
なお、ころんの問題動画は、22日中に削除もしくは非公開となったが、同日午後3時現在、謝罪などのコメントは見られない。今回に限らず、以前から運営の対応に疑問の声もあるすとぷりだが、今度の対応に注目したい。