• 土. 12月 21st, 2024

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ヘイリー・ビーバー、リップメイク動画が大炎上! 国民的テレビ番組も「“侮辱”だと受け止めている」

 スキンケア&メイクの達人として一目置かれているモデルのヘイリー・ビーバー(25)がTikTokで「今秋のリップメイク」を披露した。しかし、これがラティーノや黒人女性たちが編み出したリップメイクをパクったものだと大炎上。国民的テレビ番組で「文化の盗用をしたと非難されている」と大きく報じられ、物議を醸している。

 ジャスティン・ビーバーと結婚した4年前は、世界中のアンチから「セレーナ・ゴメスから略奪したビッチ!」とネット上でヘイト攻撃を受けていたヘイリー。その後、機嫌の悪いジャスティンに冷たくされている複数の動画が出回り、「ジャスティンにモラハラされてる!」「ジャスティンは元恋人のセレーナが忘れられないのかも」と同情されるように。

 また、ジャスティンの闘病を支えたり、自身も脳卒中を起こしたり心臓に小さな穴が開いていることが判明するなど苦労続きであることから、ここ数年、アンチの攻撃はトーンダウンしている。

 最近の彼女は、SNSに投稿するスキンケアやメイク法が人気を集め、美容系インフルエンサーとして活躍。ヘイリーのような“透明感のある自然な小麦色の肌になりたい”という若者が急増している。

 何よりも保湿を大切にしているというヘイリーが、「色よく焼けたドーナツにシュガーシロップをたっぷりかけた“グレーズド・ドーナツ”のような肌で眠りに就くのが理想」と発言したことから、「グレーズド・ドーナツ」がビューティートレンド・ワードとなり、今夏には彼女が提案したマットなネイル法「グレーズド・ドーナツ・ネイル」が大はやりした。

 6月には自分のミドルネームをつけたスキンケアブランド「rhode」を立ち上げ、大ヒットさせるなど、鳥飛ぶ鳥を落とす勢いのヘイリーだが、ここにきて「文化の盗用」をしたと大炎上している。

 「今秋にぴったりのリップメイク」としてTikTokで提案した「ブラウニー・グレーズド・リップ」が、ラティーノや黒人の女性たちが編み出したリップメイクをそのまんまパクったものだと批判する声が殺到しているのだ。

 問題のTikTok動画は、ブラウニーのように濃いブラウンのリップペンシルで唇の輪郭を描き、それを軽く指で唇全体にぼかしてから「rhode」が発売しているクリアグロスをつける、というリップメイク動画で、「秋を迎える準備をしなくちゃ。ブラウニー・グレーズド・リップでね」という意味のキャプションを添えたもの。

 1回目の動画は8月に投稿。今月中旬にも投稿しており、繰り返しブラウニー・グレーズド・リップを提案する彼女に嫌悪感を示す人が次第に増え、投稿のコメント欄には、「90年代のラティーナ・リップじゃん!」「おばちゃんたちがずっと使ってきた色をパクってるんじゃん!」「うちのママや全ラティーナ女性が2000年代前半にやってきたメイク、そのものじゃないか!」と批判する声が殺到。

 さらに「ラティーノだけでなく、黒人も昔から同じようなメイクをしてきた」と指摘する声が上がり、「ヘイリーはいつも有色人種コミュニティにインスパイアされている。それは結構なことだけど、彼女がやるとはやるっていうのが気に入らない」「こういうメイクをすると、ラティーノだってバカにされてきた。白人であるヘイリーが同じことをするとトレンドになるのにね」などと人種差別的な問題でもあると指摘する投稿が相次いぎ、TikTokはお祭り騒ぎとなった。

 この騒ぎは米ABC局の朝の人気報道バラエティー番組『グッド・モーニング・アメリカ』でも取り上げられ、「低俗だとバカにされてきたラティーノや黒人女性のメイク法を、白人女性が取り入れると新しいトレンドになる。このことは、多くの有色人種女性が“侮辱”だと受け止めている」と報じられた。

 同番組では、今夏にカイリー・ジェンナーが自身のコスメブランド「Kylieコスメティックス」から売り出した「ベシートス・グロス・ドリップ」について、「ベシートス」がスペイン語で「キス」という意味であることから「文化の盗用」だとバッシングを受けたばかりだとも報じた。

 「有色人種女性が、自分たちのトレンドを売り出しても白人女性である彼女たちほどは成功しない」「ヘイリーは、ラティーノや黒人女性のメイク法としてブラウニー・グレイズド・リップを提案すべきだった」「(白人セレブが)こういうのをすることで、有色人種の女性からアイデンティティを奪っている」という見解を伝え、「どこから発想を得たのか、付け加えるべきだ」と締めくくった。

 ネット上では、ヘイリーの「文化の盗用」問題から「そもそも私たちの肌の色であるブラウンを『ブラウニー』なんて食べ物の名前に使うこと自体が問題では」といった新たな論点へと発展。炎上はまだ続いている。

 欧米では、自分の属さない人種の文化をファッションなどに取り入れることは、「文化の盗用」として強く批判される傾向にある。

 権利や立場の強い白人が弱者であるマイノリティの文化を我が物顔で使い、マイノリティのアイデンティティを剥奪していくとして、過去に「文化の盗用」をした画像や動画が掘り起こされてキャンセルカルチャーにつながったケースも少なくない。

 今回炎上したヘイリーだが、母親がブラジル人でありポルトガルの血が入っていることから、「ラティーノのメイクしてもいいじゃない」と気の毒がる声や「ヘイリーはなんでもかんでも盗む、という目で見られていてかわいそう」と同情する声も上がっている。

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