人気YouTuber・ヒカルが10月3日、「ヒカキン鬼ごっこ非公開の真相について」というタイトルの動画を公開。ヒカキンの鬼ごっこ企画をめぐる騒動に言及したが、これを受けて、一部ネット上では「ヒカキンがYouTuber界で孤立しているのではないか?」と心配する声が上がっているようだ。
事の発端は、ヒカキンが8月7日に公開した動画「ヒカキンおにごっこ 2022夏 逃げ切れたら全員に100万円【YouTuberオールスターズ】」。富士急ハイランドを舞台に、はじめしゃちょーやフィッシャーズ、スカイピースなど総勢22人の人気YouTuberが大集結し、180人以上が撮影に関わった大型企画であった。
「ヒカキン率いる“オニキン軍団”から60分間逃げ切れば、1人100万円の賞金が獲得できるというルールで、賞金はヒカキンの自腹というもの。残り約5分のところで、フィッシャーズのシルクロード、Lazy Lie Crazyのともやん、フォーエイトのこたつ、ウチら3姉妹・とうあの4人が残りましたが、最後は俊足で逃げ切ったとうあのみが100万円を獲得していました」(芸能記者)
公開当時、1日足らずで400万回再生を突破した同動画だが、ヒカキンは10月2日にアップした動画「『ヒカキンおにごっこ』動画非公開について」の中で、ヒカル側から“不正疑惑”に関する連絡があったことを報告。
ヒカルの元に、鬼ごっこ企画の関係者から「撮影中に、逃げ切った人の数を少なくするための不正があったんではないか」「ゲーム終盤に10分間の延長が突然行われたのではないか」との指摘が寄せられたとのこと。これを受け、ヒカキンは「鬼ごっこがゲームとして成立していなかったんではないか」と判断し、動画を非公開にしたと説明している。
「ヒカキンが制作スタッフに確認したところ、参加者とスタッフの間で『大きなすれ違いが生じてしまうミス』があったことが発覚したとか。具体的には、現場でカメラマンが転倒したり、参加者が体調不良になるといったトラブルが起きたことで、一部で10分程度の中断があったにもかかわらず『(鬼ごっこの)タイマーが動き続けるという曖昧な時間』が発生。その後、スタッフの提案により、“綱引きミッション”で10分間を追加するも、参加者にその説明がないまま時間調整だけが行われてしまったそうです」(同)
ヒカキンは「悪意をもって不正をして、逃げ切る人を少なくしたっていう、そういった行為は一切ありません」と断言しつつ、自分が参加者の立場であれば「逃げ切る人を意図的に少なくする不正だと言われても、仕方のないミスだった」とコメント。「僕自身が現場に向かって自分の口からチャレンジャーの皆さんにしっかりと説明して、納得してもらった上で進めればよかった」「本当にすべて僕が甘かったと痛感しております」と頭を下げている。
また、この謝罪動画の公開後、ヒカルに説明を求める声が寄せられたことから、ヒカルは翌3日、騒動を補足する内容の動画を公開。ヒカルの説明によると、多くの関係者から「ヒカキン鬼ごっこで出来レースがあった」という不満の声が「結構な数」寄せられていたそうだが、自身は「(ヒカキンが賞金を)ケチるはずがない」と思ったことから、ヒカキンにオンラインで対面して状況を伝えることにしたとのこと。
ほぼ初めて対面したヒカルから事情を聞いたヒカキンは、「そんなふうにクリエイターが思ってるって知らなかった」とショックを受け、悔し涙を流したとか。ヒカルは「俺の前であの人泣いたんですよね」「『本当に今まで清くやってきた』と。『一点の曇りもなく、清くやってきたから、すごい悔しいです』っていうふうに泣きながら僕に言ってきたんです」と明かし、ヒカキンの信念に「怖いな」と思うほど衝撃を受けたという。
加えて、ヒカキンが謝罪動画において、漠然とした説明にとどめたのは、不満をヒカルに漏らした人物に関する「犯人探し」を、視聴者にしてほしくないからではないかと推測。そのため、ヒカルは「誰も悪くない」「犯人探しはやめてください」と視聴者に呼び掛けている。
「ネット上では、『ヒカキンとヒカルの動画、聖人君子とダークヒーローって言われてるように、全然違う形でお互いの良さが出てて、なんか感動した』『ヒカルくんのヒカキンさんに対するリスペクトが伝わってきて、両者に尊敬の気持ちしかない』などと2人に好意的な声が続出する一方で、やはりヒカルと仲の良い参加者を名指ししながら『このYouTuberが犯人では?』と疑う書き込みも一部で見られます」(同)
さらに、「ヒカキンに疑問があるなら、わざわざ部外者のヒカルに言わずに、動画公開前に本人に直接聞けばいいのに」「なんでヒカキンじゃなくて、鬼ごっこに参加してなかったヒカルに愚痴ってるの?」と疑問の声も……。
「パブリックイメージでは、後輩の意見を親身になって聞いてくれそうなヒカキンですが、今回の騒動発覚により、『ヒカルと違って、ヒカキンには腹を割って話をするYouTuberがいないのかな?』『ヒカキンって、“友だち”って呼べるYouTuberいるっけ?』と“孤立”を心配するファンもいるようです。UUUMの“最高顧問”という肩書を持つ大物ゆえに、若手YouTuberにとって近寄りがたい存在になっているのは確かでしょう」(同)
不本意な形で交わることになったヒカキンとヒカル。ただ、YouTubeに対する“熱い思い”が共通している点では、多くの人々を感動させたようだ。