嵐・相葉雅紀主演映画『“それ”がいる森』が、9月30日に封切られた。公開初日3日間の動員は約12万9,042人で、興行収入は1億6,455万4,590円を記録(興行通信社調べ)。ニュースサイト「ORICON NEWS」は、「今年公開のホラー映画NO.1となるスタートを切った」と伝えているが、「ネット上にはシビアな感想が目立つ」(ジャニーズに詳しい記者)という。
『“それ”がいる森』は、「不可解な怪奇現象が起こる実在の森を舞台に描くホラーエンターテインメント!」と銘打った作品で、相葉演じる主人公・田中淳一が得体の知れない“それ”を目撃したことから、怪奇現象に巻き込まれていく物語。相葉のほかに松本穂香、江口のりこ、眞島秀和、小日向文世、ジャニーズJr.の上原剣心といった個性豊かなキャストが出演している。また、監督は『リング』(1998年)『事故物件 恐い間取り』(2020年)を手がけ、“ジャパニーズホラーの巨匠”とも呼ばれている中田秀夫氏が務めた。
相葉にとって、『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014年公開)以来、8年ぶりの映画主演作となるだけに、業界内外から注目を集めていた本作。10月1日~2日の「全国映画動員ランキング」で4位にランクインするなど、好調なスタートを切ったが、映画レビューサイトやTwitter上では、その内容をめぐり主にホラー映画ファンから、「期待外れだった」「『ジャパニーズホラー映画』とか言ってたのは誰だよ!」「ツッコミどころ満載で、途中からギャグ映画にしか見えなかった」「制作陣は何がやりたかったの?」「ホラーにもSF作品にも振り切れなかった印象」などと手厳しいコメントが続出している。
「なお、映画コメンテーターの有村昆は、YouTubeチャンネル『有村昆のシネマラボ』に『「"それ"がいる森」の酷評ポイントを総まとめ!相葉雅紀主演。中田秀夫監督。批評解説』と題した動画をアップ(10月2日配信)。自身が鑑賞したうえで、同作の残念なポイントとして、『セリフで全てを説明する』『無駄なシーンが長い』などと指摘していました」(同)
実際、ネット上でも「緊張感のない演技、説明台詞の多さ、ダサい演出、音楽、全てが無理。文句なしの今年ワースト候補作」「無駄なシーンが長くて飽きた」など、酷評祭りだ。
「中には『家族で楽しめるホラー映画だと思う』『新感覚のホラーだった。主演の相葉さんの演技もとてもよかった』『賛否両論ありそうだけど、笑えたり、ハラハラしたり、まさにホラーエンターテイメントだと思った』と好意的な意見もあるものの、10月3日時点では否定的なレビューのほうが多い印象です。『駄作』とネット上でこき下ろされていることで、『逆に見たくなった』という書き込みもチラホラ出ていますが……」(同)
ひとまず、興行面では“大コケ”を免れた『“それ”がいる森』だが、公開2週目もこのまま勢いをキープできるだろうか。