• 月. 12月 23rd, 2024

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明日あなたが被害にあうかもしれない

「週刊女性」の企画、医師が食べない「ヤバ食材20」に驚き! これじゃあ、何も食べられない!

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 もうすごすぎる。松任谷由実のリクエストベストアルバムが初週売り上げ初登場1位!  デビュー50周年を迎えたユーミンだが、さらに今回「アルバム1位獲得最年長アーティスト」歴代1位にも。68歳。現役バリバリのユーミンをみて、多くの女性が勇気づけられていると思う。青春の思い出とともに! ひゃーー。

第621回(10/6〜10/11発売号より)
1位「NEXT香川照之は誰だ!? “ラスボス”俳優ランキング」
同「ジャニーズタレント 『この身体が好き』ランキング」
同「10代&20代に聞く ’80年代アイドルの好きな曲ランキング」
(すべて「週刊女性」10月25日号)
2位「医者が一生食べないヤバ食材20」
参照「グラビア 100歳まで歩ける脚に! 筋力アップおかず」(「週刊女性」10月25日号)
3位「消えた“イケメンシェフ”のいま 川越達也 『メディア復帰は考えていない』」(「週刊女性」10月25日号)
※「女性自身」は合併号休み

 今週はさらにパワーアップしてしまったようだ。先週の「週刊女性」では2本もの“アンケート・ランキング企画”が掲載されていた。「好きな嫌いな メガネ有名人」と「ジャニーズタレント『このパーツが好き』ランキング」の2本。アンケート企画が同じ号で2本って多くない? しかもジャニタレの好きなパーツって……。マニアックというか意味不明というか、とツッコミを入れたくなったが、なんと今週の「週女」には、先週を超える3本もの“アンケート・ランキング企画”が登場したのだ。

 どうした「週女」? 安易すぎないか。ともあれ、その内容をざっと紹介しよう。まずは“ポスト香川照之は誰か”というアンケート企画。“1000人の男女に緊急アンケート”と謳い、その結果を発表している。1位は竹中直人、以下、吉田鋼太郎、市川猿之助、遠藤憲一、古田新太(以下略)。まあ、なるほどね、という結果だ。

 そして次は、“スタイルがいいジャニーズ”だって。先週の“ジャニーズパーツ”ランキングの亜流企画か。結果は1位ラウール(Snow Man)、以下、平野紫耀(King&Prince)、木村拓哉、道枝駿佑(なにわ男子)(以下略)などなど。

 ラスト3本目が“若者に聞いた80年代アイドルの好きな歌”。これは現在、ちょっとしたブームになっている80年代ソングに飛びついた安易な企画とも思えるが、結果は「赤いスイートピー」、以下「青い珊瑚礁」「ダンシング・ヒーロー」「DESIRE-情熱-」(以下省略)と続く。

 しかし安易なのは、アンケートという企画そのものではない。内容がかなり安易。何しろ3本ともその記事体裁、構成がそっくり同じなのだ。まずアンケート結果があり、その結果について、その分野の“専門家”が解説する。“ポスト香川”企画はテレビ評論家の吉田潮氏、ジャニーズランキングはファッションコーディネーターの中村康介氏、80年代ソングはメディア研究者の天野彬氏、といった具合。

 これら専門家の分析に加えて、アンケートに回答してくれた一般人たちの投票理由が挿入、紹介される。3本とも同じ。安易すぎる。

 それだけではない。アンケートの方法も、かなり安易なのだ。それぞれのアンケート企画には、その方法や対象者について、このように記されている。

「インターネットランキングサイト『Freeasy』にて9月21日〜22日、20〜60代の男女1000人を対象に実施」(ポスト香川アンケート)
「全国の20代から50代の女性1200人に聞いた結果がこちら! ※アンケートは8月10日にFreeasyにて調査」(スタイルのいいジャニーズ)
「インターネットランキングサイト『Freeasy』にて9月26日、15歳以上30歳以下の男女1200人を対象に実施」(80年代アイドル曲)

 すべてインターネットランキングサイト「Freeasy」での調査ということらしい。このFreeasyとはHPなどによると、セルフ式アンケートツールで業界最大規模450万人のモニターを有しているというランキングサイト。そしてアピールされるのが、手軽で低価格ということだ。アンケート1問、1人につき10円という価格設定らしい。

 もし1問だけだとしたら、ポスト香川アンケートは1万円、スタイルジャニーズは1万2,000円、80年代アイドルも1万2,000円でアンケートをできてしまう。合計3万4,000円。安い! もし、その理由など2問めの質問をしたとしても、3本で10万円以下。これで7ページの企画が一丁上がり。プラス専門家への謝礼をプラスしても安い! さらに初期費用や登録費用もなし、アンケート内容作成から配信まで最短で10分、結果回収も数時間から2〜3日程度でオッケーというのだから。

 「週女」には「好きなジャニーズ・嫌いなジャニーズ」という長年続く名物アンケート企画がある。「週女PRIME」や公式ツイッターでアンケートを募集し、丁寧に作りあげている印象だが、しかしそのうちFreeasyにお願いするようになってしまうのか――。「週女」の誌面がFreeasyのアンケート企画であふれかえる。そんなことにならないよう願うばかりだ。

 そんな「週刊女性」だが、気になる企画が。それが「医者が一生食べないヤバ食材20」だ。記事では4人の医師に取材し、医師が避ける食品20が列挙されるのだが、これが驚きだ。焼き肉(赤肉)、ハム・ソーセージ、マーガリンはなんとなくわかるが、ほかにもバナナ、白米、うどん・パスタ、菓子パン・ケーキ、茶色いソース、フルーツ缶詰など身近な食品がズラズラ。そして食べていいのは“自然なもの”らしい。

「人が誕生した当時から食べていたような食材が身体にいいといえるでしょうね。例えば野菜や貝類、魚、きのこなど。結局、加工しすぎない自然のものが一番なんです」(牧田善二医師のコメント)

 そんなわけにいくか! これじゃあ、何も食べられない! 記事を読み進めると、ムカついてきた。そして、このヤバ食材記事をめくると、次頁にはグラビアの料理レシピ企画が。きっと“医者が一生食べない”ヤバい食材も使っているに違いない。そんな意地悪な気持ちで、このレシピグラビアを見たら――。使われていない! ヤバ食材20が。すごい、さすが、おみそれいたしました!

川越達也シェフの近況

 かつて“有名イケメンシェフ”としてテレビに引っ張りだこだった、川越達也シェフ。2013年に“800円の水問題”で姿を消したが、その近況を「週刊女性」が報じている。川越シェフは現在、再婚し長野に移住、レストランのアドバイザーやプロデュースを手掛けながら、家族中心の生活をしているらしい。

 そんな川越シェフに「週女」が直撃しているのだが、その様子が面白い。「せっかく東京から来たのだから」と持っていたシャインマスカットを記者とカメラマンに手渡したのだという。さらに家に向かって走る川越シェフ。最後に、なぜかジャンプし、「週女」カメラマンがそれをパチリ。川越シェフ、憎めないキャラはいまだ健在のようで。

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