KinKi Kidsがパーソナリティを務めるラジオ番組『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)が10月10日深夜に放送され、この日は堂本剛が登場した。
冒頭で剛は、放送当日が番組開始からちょうど28年の記念日であることに言及。一方で、今後の意気込みについては「愛を込めて言いますけど、ほぼほぼないです」と断言し、「この番組、本当にこの(ゆるい)トーンでずっとやってきましたんで」と、これまでの放送を回顧した。
「スピードがまったくない。ダラダラダラダラしたものでした」とも自虐しながら、「(番組開始当初は)時を経て、トークも達者になってテンポよくいくのかなと思ったら、(今では)そのスピードなんてものは一切感じない、ただただゆるいララジオって印象ですよ」と、現在の番組を評価。
「(番組の醍醐味は)この“ゆるさ”みたいなもの。“飾らない感じ”っていうのも、非常にこの番組の色かなと思ってますからね」と、今後も変わらないスタンスでラジオを続けていくと話していた。
その後、趣味の釣りに関する質問に答える「剛のフィッシング天国 」のコーナーで、リスナーから「釣りの楽しさに気づいたきっかけ」について聞かれた剛は、釣りを始めた当時、「忙しすぎて、簡単に言うと、もう“人ではない生活”をしていた」と告白。「自分って人間なのにな」「もうちょっと人間として扱ってほしい」と、「周りの環境に対して苦しんでいた」といい、ドラマのロケで海辺を訪れた際、スタッフから「夜、釣りをする」と聞いて、それに付き合ったことがきっかけでハマったという。
なお剛は、8月15日放送回でも釣りを始めたきっかけについて触れ、明確な時期は覚えていない様子だったが、「一人になれるから釣りに行ってたんですよ」と語っていた。
今回の放送で剛は、「『本当に自分って向いてないのかも、この世界に』って思いながら生きていて」と、過去につらい思いを抱えながら過ごしていたことを明かし、「今もその節はございます」ともコメント。しかし、防波堤に座り、星空の下で夜の海の音を聞きながら釣りをする行為は、当時の剛にとって「すごく癒やし」になり、「救われた」とか。
そのときに、スタッフに借りた釣り竿で初めてカサゴを釣り、「翌日に揚げてもらって食べて、『おいしい』って」感じたことがきっかけとなり、「釣りしよう」と決意したそうだ。
剛は、「みなさん勘違いされていると思うんですけど、釣りは好きなんですけど、僕はやっぱり1人になれるっていうのが好きみたいですね」と、釣りはあくまで1人の時間を過ごす際の「付随行為」であると説明。波の音を聞いたり水平線を見ている時間が好きだといい、「釣りをしているというよりか、ぼーっとしてなにも考えなくていい。そのぜい沢な時間に自分の身を置く。そんなイメージなんでしょうね」と自己分析していた。
この日の放送に、ネット上では「釣りを始めたきっかけの話、何度聞いても胸がぎゅーってなる」という悲鳴や「剛さん、苦しい過去を超えて、生きててくれてありがとう 」との感や、「今も忙しいだろうけど、お時間できたら釣り糸垂らしながら海を見てぼーっとしてほしい」と気遣う声が集まっていた。