先月末に本放送の最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』について、10月13日、スピンオフドラマの放送が発表された。しかし、同作はスタート当初からネット上で酷評まみれだっただけに、スピンオフの情報解禁にも「望んでいない」とネガティブな声が多数寄せられている。
「黒島結菜が主演した『ちむどんどん』は、沖縄料理に夢をかけるやんばる地域出身の主人公・比嘉暢子の物語。一応、沖縄の本土復帰50年記念作品と銘打っていましたが、戦後の沖縄が抱える米軍基地問題などに向き合うストーリーとはいえず、しかも、暢子を含めた登場人物たちの言動が『非常識すぎる』などと、ネット上で物議を醸すことが多いドラマでした」(芸能ライター)
そのため、SNS上には「#ちむどんどん反省会」というハッシュタグを用いたドラマへの苦言があふれ、視聴者の批判を取り上げたネットニュースも乱発するなど、ネット上は連日“地獄絵図”のような状況が続いていた。
そんな『ちむどんどん』も9月30日に本放送の最終回を迎えたが、全話平均視聴率(世帯)は15.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、2010年以降に放送された25作品の中でワーストを記録。一方、9月6日の時点で、「女性自身」(光文社)は同ドラマのスピンオフ情報をスクープしていたが……。
「今月13日、番組の公式サイトにて『スピンオフドラマを含めた「ちむどんどんスペシャル」を放送します』と正式発表されました。NHK BSプレミアムで、11月12日に約2時間放送されるそうです(11月6日にBS4Kで先行放送)。内容は、比嘉家の三女でヒロイン・暢子(黒島)の妹・歌子(上白石萌歌)が主人公となる『ちむどんどん外伝 歌子慕情編』と、長男・賢秀(竜星涼)を主人公とする『ちむどんどん外伝 賢秀望郷編』で、暢子役の黒島や長女・良子役を演じた川口春奈も加わった“4兄妹キャスト陣によるトークコーナー”も企画されているとか」(同)
だが、あまりに批判が多かったドラマだけに、ネット上では「スピンオフなんて望んでいない」「制作費のムダでしかない」などとあきれられている。一般的に、スピンオフが制作されるタイトルは、「視聴者からの人気が高く、惜しまれながら終わったヒット作」というイメージが強いようだ。
「歴代の朝ドラでは、13年9月~14年3月に放送された『ごちそうさん』(全話平均22.4%)や、14年9月~15年3月放送の『マッサン』(全話平均21.1%)といった人気作のスピンオフが制作・放送されています。しかし、09年3月~9月放送の『つばさ』(全話平均13.8%)や、12年10月~13年3月放送の『純と愛』(全話平均17.1%)など、低視聴率かつ評判も悪かった“大コケ作品”でも実施されている。一見、『ちむどんどん』のスピンオフは異例ですが、実はそんなこともないんですよ」(同)
スピンオフの仕上がりも気になるところだが、トークコーナーで黒島らキャスト陣はなにを語るのだろうか。