• Sat. Feb 4th, 2023

後藤祐樹『アウトローの哲学』から読む、刑務所でのイジメと読書の大事さ! 元女囚がウルッときたポイントは?

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

Paix²が「内閣総理大臣賞」受賞

 毎日ヤなニュースばっかりですが、久々にええ話が来ました。Paix²(ペペ)のお2人が、「令和4年安全安心なまちづくり関係功労者 内閣総理大臣賞」を受賞されたそうです。「平素からそれぞれの地域・分野で防犯や再犯防止に関する取組に御尽力」されたのが理由なんですね。

 Paix²のお2人とは座談会でお会いしてますから、瑠美も自分のことみたいにうれしいです。Paix(フランス語で「平和」)が2人、の意味やそうですから、瑠美も入れて「ペペペ」で企画をお願いできないかなとマジで考えてます。

ムショでのイジメ

 Paix²のように再犯防止のためにがんばっている人たちもいますが、ムショそのものがアカン「現実」もあります。

 元モーニング娘。のゴマキ(後藤真希)の弟で元EE Jumpのユウキこと後藤祐樹さんの新刊『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』(講談社ビーシー)が話題ですが、ムショを「精神的におかしくなるような環境が整えられている」とか、「刑務所を『矯正施設』といっているが、逆のための施設としか思えない」と書いています。まあそうですね。

 前にも書きましたが、やっぱり男子刑務所のイジメのほうがえぐいですね。でも、後藤さんは自分から雑居に入っているようなので、そこはなんかなーとも思います。

 まあ後藤さんの場合は、無邪気に「芸能人が来た」と歓迎してくれる懲役(受刑者)もいてたようですが、雑居のイジメは超えぐいので、詳しくは本を読んでください(これ重要)。それと、自分が気に入らない懲役をいじめるようにそそのかす刑務官もいてるんですね。女子刑務所もイヤキチ(いじわる)はされましたが、男子刑務所ほどではなかったです。

 でも、後藤さんはイジメにも負けずに読書を続けて、約5年の服役中に推理小説とかを800冊を読んで、なんと漢字検定や簿記検定、英検を2級まで取っています。

 お姉さんのおかげもあって14歳でデビューしてるから、学校もほとんど行ってへんし、事務所でもトラブルばかり起こしてたそうですが、もともと頭がええんでしょうね。

 最初は漢字をほとんど知らなくて、本は辞書を引きながら読んで、どんどん言葉を覚えると、辞書がいらなくなるんですね。自分の気持ちを言葉にできるようになって、そうなると腹が立つことが減ったそうです。これ、わかりますよね。気持ちをどう言っていいかわからなくて、「キーッ!」ってなっちゃうやつ……。やっぱり読書って大事ですね。

 しかも、がんばった理由が「家族を喜ばせるため」ちゅうのにはウルッときました。でも、いつも面会に来てくれたお母さんは服役中に亡くなったそうで、これはめちゃくちゃキツかったと思います。シャバで亡くなってもつらいのに。

 このオカンとお姉さんたちは、大阪のオバチャン以上のパワーなんで、そこもぜひ読んでください。後藤さんにはお姉さんが3人いてて、一番上のお姉さんからは灰皿で殴られたことがあるそうですよ。一番下で1歳上のお姉さんのゴマキは、そんなことはないようです。

 本書を読む限り、後藤さんは、つらいことを乗り越えて、ちゃんと更生できてると思いましたね。クスリ(違法薬物)もやってへんみたいやし、奥さんとワンちゃんたち、お姉さんたちに支えられていますからね。家族とええ関係でも、更生に時間がかかる人もけっこういてますが、後藤さんはもう大丈夫でしょう。

 ちなみに後藤さんのインスタによると、この本は「人生で最後の書籍」になるそうです。ちょっともったいない気もしますね。