10月18日放送の情報番組『ひるおび!』(TBS系)で、アイドルグループなどの「メンバーカラー」を特集し、ネット上でジャニーズファンが猛抗議する事態になった。
この日はまずVTRで、推し活をする人が集まるカフェを紹介。客は推し色のメニューを注文し、これも推し活の一環だという。ほかにもフルーツラテ専門店では、色やラベルを自分好みに合わせてカスタムできるため、同様の推し活をする人であふれているそうだ。
取材VTRを受けてTBSの山形純菜アナは、ゲストである本田翼ら同局の火曜ドラマ『君の花になる』出演者に「推し色というかテンションが上がる色はありますか?」と質問。これに対して本田は「水色か白」と答えた。
さらに山形アナは、「『日経エンタテインメント!』(日経BP社)によりますと」と、出典元を前置きした上で、メンバーカラーについてパネルを使って説明。その先駆けは1970年代、戦隊ヒーローものであると明かした。
続けて「アイドルでメンバーカラーをはっきり打ち出したのは、2010年にメジャーデビューしたももいろクローバーZ」であると告げ、そこからアイドルグループにイメージカラーが定着したと解説。
また、戦隊もののメンバーカラーの影響から、色によってメンバーの役割や性格も定まったと述べ、「赤はリーダー、青はクール、黄色は元気、ピンクは優しさ、緑は若々しさ」と話していた。ちなみに、ももいろクローバーZのリーダー百田夏菜子のメンバーカラーは「赤」だ。
だが、こうしたメンバーカラーの発祥に対してネット上では、「違う」という指摘が多数噴出。「SMAPの 『音松くん』からなんですけど」「ももクロの前からジャニーズ、ハロプロにもメンバーカラーあったよ。ちゃんと調べた?」「たのきんトリオの時にトシちゃん赤、マッチ黄、よっちゃん青、だったような」「ももクロより光GENJIの方が全然早いよ?」など、特にジャニーズファンから異論が出ていた。
番組の出典元とされていた「日経エンタテインメント!」の記事はどのようなものだったのだろうか。
「同じ記事がネット上に掲載(2011年12月5日公開)されています。『戦隊モノ、アイドル…、グループにおける色と役割の関係』というタイトルで、ももクロがルーツという主張は変わらないものの、関ジャニ∞、V6などのジャニーズのグループにも触れています。ただし光GENJIやSMAPの名前は見られません。また、『ジャニーズにおける色分けは、スーパー戦隊モノとは目的がやや異なる。彼らの場合、厳密なキャラ分けというより、目印的な意味合いが強い。コンサート会場が巨大な彼らは、観客に見分けてもらう手段の1つとして衣装の色を活用しているのだ。そのため、ファン以外の一般にはあまり伝わっていない色分けだったりする』と書かれ、ももクロとは色の役割が異なるとしています」(芸能ライター)
この記事に従えば、メンバーカラーとその色が担うキャラクターをはっきり打ち出した最初のアイドルは、ももいろクローバーZということになるが、ネット上の意見にあるように、ジャニーズグループでは前々からメンバーカラーに合った衣装を着用していた。カラーによって役割や性格が決められていたかどうかは、メンバーと事務所のみが知るところだが、ジャニーズファンにとっては、モヤモヤが残る説明になってしまったようだ。