10月20日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、昨年4月に死去した脚本家・橋田壽賀子さんの“追悼ドラマ”についてスクープした。同記事では、橋田さんの代表作『渡る世間は鬼ばかり』シリーズを放送したTBSによって制作が進んでいること、また橋田さんを「ママ」と呼び、公私ともに深い関係にあった泉ピン子の出演がないことを伝えているが、業界内では、「主演が嵐・相葉雅紀」という情報にも驚きの声が上がっているようだ。
「文春」によると、橋田さんの追悼ドラマは『ひとりぼっち』というタイトルで、相葉と上戸彩が主演を務めるほか、角野卓造、中田喜子、藤田朋子、えなりかずき、石坂浩二らが脇を固めるという。相葉以外は『渡鬼』でおなじみの面々だが、同作をはじめとする橋田作品の“顔”的存在であるピン子の名前はない。
「制作側がピン子にはオファーしなかったようです。ピン子といえば、長年、橋田さんを慕い続け、最期を看取ったことも広く知られていますが、ここ最近、橋田さんに関する発言に虚言疑惑が浮上し、業界内外を騒然とさせているんです」(芸能ライター)
今年6月2日、ピン子は自身出演の朗読劇『すぐ死ぬんだから』の記者会見に登場し、橋田さんの葬儀費用が「35万円」と激安だったことを暴露。同16日には所属事務所を通じ、橋田さんのお骨を海に散骨したとも報告していた。ところが、同日発売の「週刊新潮」(新潮社)は、橋田さん設立の一般財団法人「橋田文化財団」が、葬儀の値段について「35万円という金額は正しくない」と回答したと報道。さらに、翌週23日発売の同誌も、橋田さん関係者が「ピン子さんが遺骨を持っていることはありえない」と証言していると伝えた。
こうして、ピン子と橋田さん側の“亀裂”が知られることとなり、『渡鬼』ファンの間に衝撃が走った。
「ちなみに、ピン子は8月にある取材会に登場したのですが、マスコミに対して、案内状でも現場のアナウンスでも、再三“橋田さん関連の話はナシ”と通達があったそうです。ピン子の所属事務所が、『また橋田さん関連の話をして記事化されようものなら、またあちら側からなにか言われるだろう』と見越し、あらかじめNGにしたものとみられます」(スポーツ紙記者)
そんなピン子は、以前からえなりと“共演NG”状態にあるとも伝えられていた。
「ピン子の追悼ドラマ不在は、橋田さんサイドとの不和だけでなく、えなりとの関係悪化が影響したのかもしれません。しかし、橋田作品の顔であるピン子が出ないのは、やはり違和感があります。それ以上に不可解なのは、まるでピン子の代わりのように、相葉が主演する点。上戸など『渡鬼』シリーズの出演者、いわば橋田ファミリーが集結するドラマにまったく出演歴のない相葉が出演、しかも主役を張るのは、さすがに意味がわからない。マスコミ界隈にも困惑が広がっています」(同)
嵐やジャニーズのファンはこのキャスティングに喜んでいるかもしれないが、『渡鬼』ファンはやはり、ピン子にメインで出演してもらいたかったはず。橋田さん側、えなりとの1日も早い関係修復を祈りたいものだが……。