橋本環奈が主演を務める映画『カラダ探し』が10月14日に公開され、同17日発表の国内映画ランキング(全国週末興行成績、興行通信社提供)で初登場2位を獲得。業界関係者の間では「ようやく橋本の主演作が“爆死”を回避できた」と話題になっているようだ。
同映画は、原作者・ウェルザード氏が小説投稿サイト「エブリスタ」で連載していたタイムループ系ホラー小説で、書籍化や漫画化、ウェブアニメ化などもされている人気作品。
映画版では、橋本演じる主人公の女子高生・森崎明日香が、校内でいるはずのない幼い少女から「ワタシのカラダ、探して」と声をかけられたことをきっかけに、タイムループを繰り返しながら、幼なじみ・伊勢高広(眞栄田郷敦)や、クラスメイトの柊留美子(山本舞香)、浦西翔太(醍醐虎汰朗)、鳴戸理恵(横田真悠)、清宮篤史(神尾楓珠)とともに“カラダ探し”をすることになるというストーリーだ。
「今月14日に全国351スクリーンと大規模上映された『カラダ探し』は、土日に観客動員13万1000人、興行収入1億6500万円を上げて、映画ランキングで初登場2位に。1位の大ヒットアニメ映画『ONE PIECE FILM RED』(8月6日公開)には敵わなかったものの、同日公開の『耳をすませば』(全国352スクリーン公開)は、土日の動員7万9,000人、興収1億900万円で初登場4位だったことを考えると、『カラダ探し』は健闘した……少なくとも爆死はしなかったといっていいでしょう」(映画誌ライター)
ちなみに橋本は、最近だと8月19日公開の『バイオレンスアクション』でも主人公・菊野ケイを演じていた。同作も348スクリーンと大々的に公開されたが、初週の映画ランキングはギリギリ9位、翌週にはトップ10圏外となり、「記録的な大コケだった」(同)という。
「20年7月公開の映画『今日から俺は!!劇場版』の早川京子役や、King&Prince・平野紫燿とダブル主演した『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』シリーズ(19年9月と21年8月に公開)の四宮かぐや役など、ヒロインポジションの映画だとヒット作も多い橋本。しかし、以前から、単独でメインを務めた作品は“不発”のイメージが業界内で根強いんです。それは映画初単独主演を務めた『セーラー服と機関銃-卒業-』(16年3月公開)の大コケが記憶に焼き付いているからでしょう」(テレビ局関係者)
同作は全国238スクリーンで公開するも、ランキングでトップ10入りならず。当時、17歳の橋本は次世代のスター女優として脚光を浴びていただけに、「業界関係者は『期待はずれ』とガックリ肩を落としていた」(同)そうだ。
しかし、『カラダ探し』でついに主演作にヒットの兆しが見えた橋本。ヒロインポジション以外でも存在感を示せるトップ女優になれるか期待したいところだが……。
「ネット上で『カラダ探し』のレビューをチェックすると『ホラーだと思って見に行ったのに、途中から青春映画っぽかった』『思ってたより面白かったけど、原作とは別物』『怖すぎるのは苦手って人には、ちょうど良いかも』など、橋本の演技ではなく内容に話題が集まっている様子。それも決して“絶賛”とは言えないので、こうした口コミが、今後の動員や興収にどう影響するかといった心配もあります」(同)
橋本ら出演者は封切後もバラエティ番組などでのPRに勤しんているだけに、『カラダ探し』の興収が伸びていくことを期待したい。
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