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川口春奈&目黒蓮『silent』反響も……一部フジ局内に「不穏な空気が漂う」ワケ

 フジテレビ系「木曜劇場」枠で放送中の連続ドラマ『silent』が、10月20日に第3話を迎え、世帯平均視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。業界内外で大反響を呼んでいる『silent』だが、「フジ内部は、手放しで喜べない状況にある」(スポーツ紙記者)ようだ。

 同ドラマは、主人公・青羽紬(川口春奈)が、若年発症型両側性感音難聴を患い、聴力のほとんどを失ってしまった高校時代の恋人・佐倉想(Snow Man・目黒蓮)に、8年の時を経て再会するラブストーリー。

「第1話が6.4%、第2話は6.9%、そして最新の第3話で7%台に乗り、まだ1ケタ台ではあるものの、数字の推移は良好。さらに民放公式テレビ配信サービス『TVer』においても、今月14日時点で、第1話の見逃し配信が“民放歴代最高”の443万再生を突破したと伝えられました。ネット上でも、一般からはもちろん、著名人までもが感想を熱く語るなど、話題性抜群の注目作で、フジの今期ドラマで最も当たっているといえます」(テレビ誌ライター)

 なお、近年の「木曜劇場」は視聴率不振が取り沙汰され、前期にHey!Say!JUMP・中島裕翔主演が主演した『純愛ディソナンス』は全話を通しての世帯平均が3.9%と“爆死”して、同枠の歴代最低を更新してしまった。こうした経緯もあり、『silent』の絶好調ぶりには、フジ内部から歓喜の声が聞こえてきそうだが……。

「実際のところは、そうともいえないんです。局内でも一部では『このままだと、恋愛ドラマばかり制作していくことになりそう』と危惧されているとか」(前出・スポーツ紙記者)

 一時期、視聴率低迷に悩まされていたフジは、かつて同局の人気ジャンルだった恋愛ドラマの数を減らし、医療モノを中心とした職業ドラマを制作・放送するようになって徐々に再起。近年だと、山崎賢人主演の『グッド・ドクター』(2018年7月期)や、上野樹里主演の『監察医 朝顔』シリーズ(19年7月期/20年11月~21年3月)などが好評で、全話の世帯平均も2ケタ台を獲得している。

「そんな中、今年6月の人事により、かつて『東京ラブストーリー』(1991年1月期)や『101回目のプロポーズ』(同年7月期)といった同局の大ヒット作を手がけたプロデューサー・大多亮氏が専務取締役に昇進、ここ数年離れていた編成も担当することに。すると同氏は、手堅い職業ドラマを減らし、恋愛モノなどトレンディドラマを制作する路線に戻すことを、現場に要求し始めたそうです。現在、看板枠の『月9』では『PICU 小児集中治療室』(吉沢亮主演)と、やはり医療モノを放送していますが、実は当初、大多氏が難色を示し、危うく企画が消滅するところだったとか」(同)

 当然、大多氏による急な方向転換に、現場は大いに困惑しているそうだが……。

「『PICU』はなんとか放送にこぎ着けましたものの、実際に白紙になった企画もあるんだとか。現場では、大多氏に反発する声が多いといいますが、来年からは『月9』枠も大幅な路線変更が行われる見込みです。『月9』こそ、医療モノのおかげで息を吹き返した枠なんですけどね……」(同)

 ただ、『PICU』は初回10.3%で発進後、最新の第2話で一気に7.5%までダウンしている。今後の数字によっては、医療モノから離れる決断も必要かもしれないが……。

「実は、『silent』は大多氏が復帰するより前に企画されていたものだとか。とはいえ、彼がやりたいのはこういった作品で、実際に当たっていますから、さらに『恋愛ドラマを増やせ』と要求されることになりそう。もちろん、『silent』のようにヒット作を生み出せればいいですが、やはり恋愛ドラマは今の時代ウケが悪いんです。一部局内には不穏な空気が漂っているようです」(同)

 『silent』のヒットが、フジ内部の問題を複雑化してしまうことになるとは、なんとも皮肉な状況。来年以降の同局ドラマのラインナップに期待したいものだが……。