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歯に人生狂わされ、夫選びも妥協! 歯の大切さを熱く訴える「婦人公論」

 「婦人公論」(中央公論新社)11月号、今回の特集は「目、歯、骨 60代からの元気を支える3つの鍵」。中尾ミエ、大村崑、一条ゆかり、中村メイコなど読者の憧れである元気な高齢者が続々登場し、若々しさをアピールしています。さっそく中身を見ていきましょう! 

<トピックス>
◎大村崑×岡村瑤子 元気ハツラツの秘訣は「筋トレ」と「ブロッコリー」
◎一条ゆかり 緑内障とつきあいながら、体づくりも菜園づくりも
◎〈読者体験手記〉“歯”に人生狂わされて

90歳大村崑のほほえましい地毛アピール

 最初に見ていくのは、俳優・大村崑&歌手・岡村瑤子夫妻のインタビュー。大村90歳、岡村85歳、結婚して62年の大ベテラン夫婦の2人がダンベル片手に笑顔で登場し、全6ページの大ボリュームインタビューに応じています。

 もともとは体が丈夫ではなかったという2人。約4年前にジム「ライザップ」で筋トレを初めてから健康に自信がついてきたそう。岡村はノースリーブで二の腕を披露していますが、たるみがなく美しい! 大村も「先日、レストランで『大村崑や! 若いねえ!』という声が聞こえてきたよ」と、うれしそうです。

 「『髪もカツラっぽくないな』『精巧なカツラちゃう?』やて(笑)。もちろん、カツラちゃいますよ」と地毛をアピールし、「不思議なことに、筋トレを始めてから黒い毛が生えてきたんです」と明かしています。90歳にとって地毛&黒髪というのは大きなステータスであることがうかがえ、なんだかほほえましい気持ちになれます。

 筋トレのインタビューのはずが、話は2人の出会いまで遡り、交際していた頃に大村が書いたラブレターの中身まで公開。「こうして月の光の漏れる宿であなたのことを考えながら」――で始まるロマンチックなラブレター、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 そんな2人ですが、今の会話の半分は筋トレで、残りの半分が食べ物とのこと。筋トレは会話が減りがちな熟年夫婦に話題を提供するといううれしい作用もあるのだと知りました。

1本の歯に50万円課金、一条ゆかりインタビューから得た教訓

 次に見ていくのは『有閑俱楽部』(集英社)などで知られる漫画家・一条ゆかりのインタビュー。半世紀前から活躍しており年齢不詳のイメージでしたが、インタビュー時点は72歳とのこと。

 現在はストーリー漫画からは卒業しているそうですが、エッセイやイラストを書き続けている現役で、服装も花柄ワンピースに網タイツと若々しい限り。そんな一条ですが、2004年に緑内障がわかり、現在までに5度の手術を受けているそう。視野欠損もあるそうで、「症状がない人も年に一度は検査を受けることをおすすめします」と啓蒙しています。

 さらに「奥歯が全部ダメに」なったそうで、「1本50万円ほどかけてインプラントにしました」とのこと。一時、差し歯にしたこともあるそうですが、「食べものの味が感じられなかった」といい、インプラントを選択。一条の言う奥歯を臼歯ととらえると、親知らずを入れなくても合計16本になります。ざっと800万円をインプラントにつぎ込んだ計算です。

 売れっ子漫画家にはどうってことのない金額なのかもしれませんが、一般人にはおいそれとは出せません。歯は、大切にしなければいけない――。そう決意を新たにさせられました。

 最後に見ていくのは、読者体験手記。こちらもテーマは「歯」です。1通目の77歳女性の手記には、一条のインタビューと同じく“歯の大切さ”を痛感させられます。

 この女性は20代前半の頃、歯科実習生に抜く必要のなかった奥歯を合計4本抜かれ、さらに仮の歯も入れずに放置されたことがきっかけで、若い頃から入れ歯生活に。入れ歯に引け目を感じ、「好きな人に恥をさらして嫌われるくらいなら、どう思われてもいい人と結婚したほうが」と考えるほどになり、結局「私をお手伝いとしか考えていない、好きでもない男性と夫婦になることにした」そう。

 そんなに人を自暴自棄にさせてしまう入れ歯、なんとおそろしいものなのでしょうか。結婚後、インプラント治療に600万円。それから30年たち、新しい歯を作るために再び200万円。診察台も毎回1万円を超えているそうです。

 さらに怖いのは、結婚した「どうでもいい人」「私をお手伝いとしか考えていない、好きでもない男性」について、それ以外一切触れられていないこと。いまだに「どうでもいい人」で「好きでもなんでもない人」であり続けているのでしょうか。

 そんな相手と何十年もの結婚生活を送らせる元凶となった「歯」。人生を狂わせる可能性のある、こんなにもおそろしい存在が口の中に並んでいるのだ……と実感し、ぞわりとします。毎日の歯みがきは、きちんとしよう! 子どもの頃に習ったことを再確認させられます。