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  • 土. 7月 27th, 2024

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なにわ男子・大橋和也の「好きな小説家」の1冊を読んだら……天真爛漫キャラとの“ギャップ”がすごい!

――アイドル好きのブックライター・保田と編集部員・B子が、タレントたちの“愛読書”を片手に、人となりを妄想中!? 「サイジョの本棚」前で、おしゃべりが始まります!

◎ブックライター・保田 アラフォーのライター。「サイジョの本棚」担当 で、一度本屋に入ったら数時間は出てこない。海外文学からマンガまで読む雑食派。趣味(アイドルオタク)にも本気。

◎編集部員・B子 猫と暮らすアラサー。芥川賞、直木賞、本屋大賞あたりを一通りチェックしたい、ミーハーな本好き。最近はノンフィクションばかり読んでいる。趣味(ジャニーズオタク)にも本気。

なにわ男子・大橋和也がハマった『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』

編集・B子 最近、若手ジャニーズの勢いがすごいよね。その中でも、“本好き”としてファンに知られるSixTONES・松村北斗の愛読書『北海道室蘭市本町一丁目四十六番地』(幻冬舎)については紹介したけど、なにわ男子・大橋和也も読書家なんだって。

ライター・保田 そうなんだ! どんな本を読むのか気になる。

編集・B子 以前、雑誌の取材で「好きな小説家」として名前を挙げていたのが、多数のミステリー作品を世に送り出している貫井徳郎。一番初めに読んで「ハマった」のが、『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』(KADOKAWA)だと明かしてた。

ライター・保田 大橋くんって、ジャニーズに詳しくない私でも「明るいキャラクター」っていうイメージがあるから、その作家と作品を選ぶのは意外! てっきり、王道エンタメ小説を好むかと思ったけど、なかなかダークな作品を選ぶんだね。

編集・B子 はっすんは「ドロドロ系」が好きって言ってるみたいだけど、『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』もそんな感じの話なの?

ライター・保田 タイトル通り「結婚」をテーマにした1話完結型のミステリー短編集だよ。ミステリーといっても派手なトリックやアリバイがあるような話じゃなくて、日常生活にひそむ男女のすれ違いや、よく知っているつもりでいた他人の心の闇を描き出して、思わずゾクッとしてしまうような作品が多い。

編集・B子 いつも明るくて太陽みたいな存在のはっすんが、そんな小説を読んでいたとは……ギャップがすごくていい!

ライター・保田 短編の一つ「見られる」は、結婚を控える女性のもとに、見知らぬ男性から執拗ないたずら電話がかかってきて……という話。ネタバレは控えるけど、問題が解決したように見えて、ラストのページで人間不信に陥るぐらいヤバい展開が待ってるの。

編集・B子 いわゆる「イヤミス」ってやつだ。ラストで展開が引っくり返される小説って、やっぱり読んでいて楽しいよね。すごく気になってきたわ。

ライター・保田 表題作の「崩れる」も、短いのにラストが鮮やかで、短編小説の醍醐味を味わえるよ。ほとんどの登場人物にひと癖あって、「嫌な人だけど、こういう人どこかにいるのかも」と思わせる人間描写のリアリティーが、作品の味になってると思う。

編集・B子 はっすんの趣味は「人間観察」だから、そういう癖のあるキャラクターが好きなのかもしれないね。ちなみに、貫井さんのほかにも湊かなえや中村文則の小説が好きなんだって。

ライター・保田 作品にもよるけど、その2人も人間のネガティブな面をえぐって、多面性や深みを出す描写が印象的だよね。大橋くんは闇を抱えた人や、そういう人が登場する話に惹かれるのかも。

編集・B子 はっすんは若いころから芸能界で生きてるし、人に対して達観しているところはありそう。天真爛漫に見えて、実は人間の裏側を見つめるクールな一面があるとか、アイドルオタクはもれなく大好きでしょ!?

ライター・保田 確かに、今かなり大橋くんに興味が湧いてる(笑)。

編集・B子 さて、『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』が好きなはっすんに、おすすめしたい本はある?

ライター・保田 人間の闇に惹かれがちな大橋くんには、『鬼の跫(あし)音』(著:道尾秀介/KADOKAWA)をおすすめしたい! 基本的には『崩れる』と同じ、1話完結型のミステリー短編集だよ。

※以下、『鬼の跫音』収録「悪意の顔」「箱詰めの文字」のネタバレが含まれます。

編集・B子 道尾さんといえば、2011年に『月と蟹』(文藝春秋)を受賞した人気作家だよね。それで、一体どんな作品なの?

ライター・保田 『崩れる』と同様に、事件や謎解きが主題ではないミステリー。読者に示される情報が巧みに計算されていて、絶妙なところで語り手の闇が明かされるから、ラストまで読んだらもう一度冒頭から読み返したくなるような作品が多いよ。

 たとえば「悪意の顔」は、語り手にとってはファンタジーを含んだ友情物語なんだけど、最後の一文をもとによく読み直すと、読者にとってはファンタジー要素なんかどこにもない、恐ろしい殺人事件のようにも解釈できる。多分どちらが正解というわけでもなくて、読者の考察に作品が委ねられているところが魅力なんだよね。

編集・B子 うわ〜、気になる! ここ数年、ミステリードラマの考察ってSNS上でも流行してるから、そのうちドラマ化されそうじゃない?

ライター・保田 短篇だから連続ドラマは難しいだろうけど、『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)みたいなオムニバス形式なら、十分あり得そう。

編集・B子 はっすんが主演でドラマ化するなら、どの話がいいだろう?

ライター・保田 私が見てみたいのは「箱詰めの文字」かな。ミステリー小説家のもとに、突然若い男性が「空き巣をしてしまった」と、ざんげに来て……というストーリー。この作品の語り手は、穏やかな好青年に見えて、実は相当裏のあるキャラクターだから、“ダークな大橋和也”を存分に発揮してくれそう。

編集・B子 それ、絶対に実現してほしい。フジテレビの偉い人、ぜひご検討ください!

『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』(KADOKAWA、著:貫井徳郎)

 「崩れる」仕事もしない無責任な夫と、身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は……。「憑かれる」30代独身を貫いていた翻訳家の聖美。ある日、高校の同級生だった真砂子から結婚報告の電話があり、お祝いの食事会に招待されるが……。家族崩壊、ストーカー、DV、公園デビューなど、現代の社会問題を「結婚」というテーマで描き出す、狂気と企みに満ちた8つの傑作ミステリ短編集。

『鬼の跫音』(KADOKAWA、著:道尾秀介)

 「犭(ケモノ)」刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は、哀しい事件の真相を示しており……。「悪意の顔」同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある画家の女性と出会う。彼女が持つ、なんでも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが……。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚がく必至の衝撃作。


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