家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「夫に、私の言動はおかしいと言われました」
先日、夫が仕事で疲れているようだったので、休日は寝かせてあげようと、子どもと昼前から夕方まで外出しました。まだ子どもが小さいので疲れて帰宅したのですが、夫からは感謝の言葉は一切なし!
疲れていたのもあって「ありがとうくらい言ってほしかった」と責めると、「勝手にやったことなのにそんなことを言われる筋合いはない」「別に1日寝させてくれとは言っていないし、子どもの面倒も見るつもりだった」「勝手に外出されたのは、自分が育児をしないことへの当てつけのように感じた」と言われてブチギレました。
夫に、私の言動はおかしいとも言われたのですが、どう思われますか? 夫に一言、「疲れてるみたいだから、子どもと外出するね」と伝えておけばよかったのでしょうか。それでも私には夫の言い分は屁理屈のように思ってしまい、悔しいです。(36歳、ミシマ)
【プウ美ねえさんの回答】
それは悔しいですね。夫さん、先に責められてつい屁理屈がでたのでしょうね。窮屈さを感じているのかもしれません。気持ちに余裕があれば「当たり前みたいに面倒をみさせてごめんね、今日はありがとうね」が出るはずです。残念ながらおふたりともに、すこぅし、こどもっぽいかんじがしますよ。
「相手に期待しないこと」これがすべてです。幸せを他人の行動のなかに求めると、だいたい不幸になります。もちろん、子どもの面倒は家族全員でみるべきです。しかし「言わなくても動いてほしい」はよろしくない期待です。家族だって思考までは共有できません。要求はきちんと言葉で伝えなければ。
おっしゃるように一度起こして「出かけるけど一緒にくる? 寝てる?」と聞いていたら、衝突はふせげたかもしれません。「夕方まで子どもを遊ばせてくるね」とメモを残してもよかったでしょう。次回、おぼえていたら実行してごらんなさい。文面は思いやりの押し付けが匂わないように、極限まで事務的にするのが荒れないコツです。「疲れてるみたいだから」も、気持ちを決めつけて相手を縛る言葉なので、カチンとくる人はきますよ。
じつは「ありがとう」を言われたいときの「ありがとうを言ってほしい」は悪手なのです。言ってほしければ、こちらから先に言うしかありません。10回でも20回でも多くあなたから言ってごらんなさい。そのぶんあなたは素敵な大人、尊敬できる親になることでしょう。もし100回言って夫から1回も返ってこなかったら、夫の性格がおかしいか、チームとして破綻しているかのどちらかなので、距離を置きましょう。
【今月のエプロンメモ】
「悔しいのも、面倒を多めにみて大変なのも私なのに、なぜ行動をかえなきゃいけないのか」と思っておられるかもしれません。夫さんにも読んでいただけるなら「寝ていたやつは黙って怒られろ」と言えるのですが。とりあえず、言葉をかしこく、最小限に使って、しなくていい衝突は回避しましょうね。
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