「世界で最も稼ぐモデルランキング」で4年連続首位に輝いているケンダル・ジェンナーのハロウィン仮装が、あまりにも不適切だと、ネット上で大炎上している。子どもに大人気のディズニー・ピクサーアニメ『トイ・ストーリー』シリーズのヒロイン、ジェシーのコスプレを披露し、露出の激しいその衣装に、「子ども向けのキャラクターで性的興奮を惹起させるようにセクシュアライズしている」といった批判が続出しているのだ。
アメリカでは子どもたちが仮装し、お菓子をもらいに近隣の家やお店を訪問する、”主に子どもが楽しむ イベント”として認知されているハロウィン。近年はパーティ好きで派手好きなセレブたちが、SNS上でコスプレを披露する”仮装大会的イベント”としても注目を集めている。
今年も多くのセレブたちがSNSに次々とコスプレ写真を投稿。セクシーなものからお金をかけて本物そっくりに仕上げたもの、ユニークな仮装など、さまざまな写真が話題になっている。そんな中、ケンダルがインスタグラムに投稿した仮装写真が、「子ども向けのキャラクターを性的な目で見られるようにコスプレしている」と、たちまち炎上した。
問題となったのは、『トイ・ストーリー』シリーズに登場する、カウガール人形・ジェシーのコスプレ写真。赤いカウボーイハットと赤い毛糸の三つ編みおさげ、緑の瞳がチャームポイントで、長袖にジーンズ、牛柄パンツというカウボーイ衣装をビシッと決めている人気キャラクターだ。
しかし、ケンダルの着用衣装はトップスがショート丈でウエスト周りが大きく開き、ボトムはビキニラインに大胆な切り込みが入り、太ももやヒップを大胆に露出したセクシーなものとなっている。
また、写真は2回に分けて投稿され、ビキニトップに着替えワイングラスを手にしたカットや、胸元やヒップにフォーカスを当てた写真も。投稿のコメント欄には、「子ども向けの映画のキャラクターなんだよ!?」「作品に対する侮辱だ」と嫌悪感を示す言葉が書き込まれている状態だ。
さらに、ネット上には「キャラクターをセクシュアライズするのは許せないことだ」「性のかけらも感じさせない元気娘のジェシーを、売春婦みたいな衣装で仮装するって本当に下品」「不適切なコスプレを世の中に披露するんだって、少しも思わなかったの?」と激怒する声や、「セックス・トーイ・ストーリーだね」と皮肉る声も上がっている。
ケンダルの投稿には、「あなたって、スペース・トーイの中で一番スイートだわ」という作中でのジェシーの有名なセリフが添えられていたが、これも”陽気なおてんば娘”のジェシーの声ではなく、「セクシーな女性の声で脳内再生される」と反感を買っている。
この騒動を伝えた英大手タブロイド紙「デイリー・メール」のコメント欄には、「子どもたちのイベントを大人がハイジャックすると、こういうことになるよね」「セレブとかインフルエンサーって、ハロウィンで自分の性を売るようなコスチュームばかり着る」などと、辛らつな意見が多数見受けられる。
なお、ジェシーは天真爛漫で明るいキャラクターだが、自分を大切にしてくれた少女が成長したことで自身への興味が失われ、捨てられた悲しい過去を持つ。作中には、箱や倉庫に閉じ込められていたことを思い出すと、過呼吸になってしまうというシーンも。
一方のケンダルも、世界的モデルでありながら不安症を抱え、飛行機で移動中にパニック症の発作を起こした過去も。そのため、普段は明るく振る舞っているが、繊細な面があるジェシーと自分を重ね合わせたのかもしれない。
ちなみにケンダルの妹カイリーは、B級ホラー映画の主人公で、エキセントリックかつセクシーな魔女・エルヴァイラのコスプレを披露し、ネット上には「似合っている」と大絶賛のコメントが続出。異父姉のキム・カーダシアンも完成度の高い『X-MEN』シリーズのミスティークに変身。こちらも高評価を得ている。
ケンダルは、ジェシーのコスプレのほか、まともに包丁で切ることができないと笑いネタになっている、きゅうりの仮装も披露。こちらは好評のため、ファンは「きゅうりだけにしとけばよかったのに」と感じているようだ。