11月2日放送の『ソレダメ!』(テレビ東京系)で、カインズのキッチングッズが取り上げられる。「爆ウケカンパニー ホームセンター『カインズ』の新常識」と題して、同社のオリジナル商品から料理&掃除のプロ選んだ超便利グッズを大紹介するという。
カインズはホームセンターのチェーン店で、1989年に設立。2022年4月末時点で228店舗を展開している。地方や郊外への出店のみならず、近年は首都圏への進出もめざましく、21年は東急ハンズを買収したことも話題を集めた。
同社は多いときで年間700個ものオリジナルアイテム(PB商品)を販売するといい、中にはグッドデザイン賞を受賞したものも。そんなカインズの商品について、整理収納アドバイザー1級の伊藤まきさんがおすすめするのは「レンジで使える保存容器」だとか。100均でも購入できる保存容器について、カインズのそれはなにがすごいのか? 収納のしやすさなどから魅力を紹介した記事をこの機会に再掲したい。
※商品名や価格などは2021年1月18日時点の情報です
整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!
セリア・カインズ・イオンの「保存容器」
前回紹介した、ダイソーの「ワンプッシュで開閉できる保存容器」に続き、今回は、セリア・カインズ・イオンなどで販売されてる「重ねてコンパクト」に収納できる4種類のフードコンテナを取り上げます。カタチとサイズを揃えることで、キッチンが狭いという悩みを解決できますよ。
筆者自身愛用しているカインズをはじめ、人気のイオン、注目のセリア(イノマタ化学とオクト製)の4種類を用意しました。比較レポートはもちろん、プラスチック製品の悩み「匂いと色移り」を抑える方法まで紹介したいと思います。
[1]カインズ「レンジで使える保存容器」
創業83年を誇る、岩崎工業が作る人気商品「スマートフラップ」の白いふたバージョンが、カインズで購入できます。定番の青いふたは、ホームセンターでは定番のロングセラー製品です。
調理中の蒸気を逃すエア弁と、200mL単位の目盛り付きがポイントです。
筆者はこちらを、5年ほど愛用しています。
[2]イオン 「そのままレンジ 保存容器」
SNSの口コミによる高評価で知られる「白タッパー」です。テストする雑誌「LDK」(晋遊舎)でも、1位の実力派として話題になりました。
こちらも、人気のベストセラー名品です。イオンのPBブランド<HOME COORDY>は、シンプルで低価格が魅力。こちらは、スーパーで購入しました。
これまでの保存容器にあった、洗いにくい溝(凹)をなくした「洗いやすさ」が画期的。また、冷蔵庫の中をスッキリみせるシンプルなデザインも魅力の一つです。
そして「イオンの容器にそっくり!」と話題になった商品が、セリアやワッツで販売しているコチラ。
溝(凹)がない形状に加えて透明度が高く中身がわかりやすいのも◎。半透明のふたは、クリアとグレーの2色展開でシンプルなデザインです。コンパクトに収納できます。
しかも、頑丈なプラスチック製品を作るイノマタ化学(株)製なので細かい表記が丁寧に刻印されています。<BPAフリー>と<特許取得済>の表記も付いているので超安心です。
[4]セリア「開けやすい蒸気弁付き レンジ容器」
最後は、カインズ+イオン+セリア(イノマタ化学)の良いとこ全部取りの商品。株式会社オクトの製造です。
なんと! 3つのメーカーにはなかった<食洗機OK>の表記付きです。パッケージでは目立ちませんが、最大のポイントです。
カインズのスマートフラップと同じ、蒸気を逃がすエア弁付きで洗いやすいふた構造。しかも、100%透明なので、食材の管理もしっかりできます。カインズを愛用していた筆者も、心が大きく揺らぎます。
あらためて、4つの保存容器を並べてみました。右から、カインズ/イオン/セリア(イノマタ化学製)/セリア(オクト製)です。筆者の記憶では、発売日順だと思います。商品名からも、その時系列が感じ取れますよね。いずれも低価格です。
商品名 | 容量 | 個数 | 価格(税込) |
[1]カインズ 「レンジで使える 保存容器」角型 |
940mL | 2個入り | ¥198 |
[2]イオン 「そのままレンジ 保存容器」 角型 |
850mL | 2個入り | ¥198 |
[3]セリア 「とにかく洗いやすい 保存容器」角型 |
850mL | 1個入り | ¥110 |
[4]セリア 「開けやすい蒸気弁付き レンジ容器」角型 |
900mL | 1個入り | ¥110 |
これら容器を使っていると気になるのが、「色移り」と「液漏れ」、そしてかさばりがちな「収納」ですよね。次に、カインズの保存容器を4年以上使用した経験から、それらの対策法をお伝えします。
色移り対策:「アイラップ」を活用
プラスチック製の容器に、カレーやトマト料理を保存する時は「アイラップ」(岩谷マテリアル)を使います。これを使えば、容器への色移りや匂い漏れは防げます。アイラップは、冷凍・冷蔵・電子レンジ・熱湯ボイル・環境保護に対応する安心ブランド。メディアで人気の料理研究家が愛用しているため、一般のスーパーでも入手できるようになりました。筆者宅の付近では、110円ほど!
液漏れ対策:斜めにしなければOK
密閉性をそれぞれ○△×で記しました(C)maki_organize
「液漏れ」を検証しました。やはり、蒸気を逃がすエア弁付きのセリア(オクト製)とカインズは、厳しいと判断。他2メーカーも、斜めにするとNGです。とはいえ、普段使いで角度を変えて使うことはほぼありませんよね。
収納する食品も、「密閉性」を追求するほどの長期保存食かどうかも判断基準のひとつ。長く保存したいなら、冷蔵庫が収納空間となるので、必要数だけガラス製やロック式などを持てばよいと思いました。
カインズの保存容器は「重ねて」収納力アップ!
写真上は、筆者宅で実際に収納しているカインズの保存容器です。横13cm幅のファイルボックス1個に、「重ねて」収納しています。基本的には、保存容器の角型500〜600mL(M)と800〜900mL(L)の2種持ちがスッキリ収納のコツです。
「重ねる」ことでコンパクトに収納できるのが一番の魅力!
冷蔵庫に4種類を並べました。プラスチック製の保存容器を使う以前は、ガラス製、琺瑯製も使っていましたが、それらのメリットであるオーブン料理もやりませんでしたし、収納スペースも足りず、重くて扱いにくい……。この問題を解決したのが、カインズの「保存容器」でした。
ひと目で在庫量が確認できるので忙しい毎日を簡単にしてくれます。そしてやっぱり、「重ねる」ことでコンパクトに収納できるのが一番の魅力です。
※2021年1月18日初出の内容に編集を加えています。