実業家の堀江貴文氏が手がける対談配信サービス「ZATSUDAN」のYouTubeチャンネルが、11月3日に更新された。13歳の不登校YouTuber・ゆたぼんについて、堀江氏が「若いだけで注目されてる奴って価値ない」などと一蹴する場面があり、反響を呼んでいる。
堀江氏は、この動画で“ゆたぼん支持者”として知られる脳科学者の茂木健一郎氏と対談。茂木氏から「ゆたぼんとかどうなんですか?」と見解を求められた堀江氏は、「別に興味ないです。なんであの人がそんなにみんなに注目されてるのかが、まず理解できないです」と疑問を口にした。
茂木氏が「なんで興味ないの!?」と不思議がると、堀江氏は「僕、若いだけで注目されてる奴って価値ないと思ってて、あいつ多分、若いだけで注目されてる奴じゃないですか。ゆたぼんが例えば今25歳だとしたら、別にバカな奴じゃないですか。なんにもかすりもしないような奴じゃないですか、正直」とばっさり。
続けて、「僕はだから、基本的に“この人がどういう人物なのか”っていうのを考えてるんですね、いつも。だから若いだけで注目されてる奴っていうのは、わかるんですよ、『浅いな~』とか、『アホだな~』とか。なので僕は全然注目しない」と言い放った。
さらに、ゆたぼんの今後について「消えていきますよ。めちゃくちゃ若いっていう付加価値だけで生きてる人って、だいたい消えていきますよね。今まで何人も見てきたんで、そういう奴を」と予想し、「例えば天才中学生プログラマー・Tehuくんとか覚えてます?」「(今は)なんかちょっと結構、痛い奴みたいな感じ……」と、かつてメディアに取り沙汰された人物を挙げていた。
「茂木氏は3年以上前からゆたぼんの活動を応援しており、先月29日に自身のYouTubeチャンネルに公開した動画でも、『ゆたぼんがああいうふうに頑張っている姿は、僕は貴(とうと)いと思う』などと称賛。しかし、今回の堀江氏の意見は予想していなかったようで、『そういう見方か……(苦笑)』と言葉を失っていました」(同)
堀江氏の意見に対し、茂木氏は「ある意味では(ゆたぼんを)フェアに見てる」と一定の理解を示していたが、ネット上では「ゆたぼん親子に批判的な人間は、ほとんどホリエモンと同じ意見だと思うよ」「『ゆたぼんが25歳だとしたら……』というのは本質だな」と共感する声が相次いでいるほか、「ホリエモンは今の学校教育に否定的な人だから、茂木さんはゆたぼんの味方だと思ったんだろうなあ」「茂木さんが話を振ったことを後悔してる(笑)。読みが外れたね」という声も目立つ。
実は、堀江氏がゆたぼんに触れたのは今回が初めてではない。2020年4月に発売された著書『理不尽に逆らえ。: 真の自由を手に入れる生き方』(ポプラ社)の中で、堀江氏はゆたぼんについて、「ネット上ではゆたぼんくんに対して懐疑的な見方をしている人がほとんどだが、僕は小学生だろうが誰だろうが『人それぞれじゃん』という感想しかない」とつづっているほか、「もし僕が今の時代に小学生だったら、確実に学校に行ってない」「スマホとネットがある時代に通わされるというのは、刑務所に通わされているのと同じようなものだ」「九九を覚えなくたって計算ができればいいだけの話」などと持論を展開しているのだ。
「一見、堀江氏がゆたぼん支持者であるかのような内容ですが、どうやら時代遅れな学校教育の問題点を指摘する上で“導入”としてゆたぼんを挙げただけで、本人には興味がなかったようです。なお、読書家だというゆたぼんは、昨年5月に公開したYouTube動画で数々の愛読書を紹介。その中には堀江氏の著書も複数冊含まれていました。そんな堀江ファンと思しきゆたぼんにとって、今回の『価値ない』発言は相当ショックかもしれませんね」(同)
今月2日には、Twitterに「10月だけで俺に関するニュースが100本ぐらいあったらしいw これが少年革命家ゆたぼんやで 俺を超える13歳がおったら教えてな」と誇らしげにつづっていたゆたぼん。堀江氏への反論はあるだろうか。