人気テレビアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の劇場版第15弾『ONE PIECE FILM RED』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、10月8日~10月14日)で前週に続いて1位に輝いた。同作は公開72日間で興収171億円を達成。興収200億の大台も視野に入ってきた。
そして、2位は福山雅治主演の『沈黙のパレード』。同作は、人気ドラマ『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)の劇場版第3弾。天才物理学者・湯川学が不可解な未解決事件に挑む様を描く。こちらは公開31日間で動員186万人、興収25億円を突破。今後は、08年に公開された同シリーズ第1弾『容疑者Xの献身』の興収49.2億円を超えられるかが注目だ。
3位は公開2週目の『七人の秘書 THE MOVIE』がランクインした。同作はテレビ朝日系人気テレビシリーズ『七人の秘書』の劇場版。弱者を助け、悪人たちを懲らしめる“影の軍団”として暗躍する7人の秘書たちの物語だ。木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋、江口洋介らのドラマ版レギュラー陣に加え、劇場版には玉木宏、濱田岳、吉瀬美智子、笑福亭鶴瓶らがゲスト出演している。特に木村と菜々緒の演技が好評のようだ。
興収も公開10日間で4億、動員31万人を突破。SNSなどでは、木村と菜々緒の演技が好評で、今後も動員を伸ばしそうだ。一方、同作に関しては、広瀬が10月17日に都内で行われた舞台あいさつ中、発汗を理由に一時舞台を降りるハプニングがあった。広瀬は過去にも発汗で舞台あいさつを途中降壇したことがあり、体調面を心配する声も聞かれる。
4位は、幸福の科学総裁・大川隆法氏が製作総指揮・原作を務める『呪い返し師−塩子誕生』。同作は、女子校のオカルト研究会の部員が行った儀式によって呼び出された“呪い返し師”塩子が、呪いに苦しむ人々を救おうと奔走するファンタジー・ホラー・サスペンス映画だ。
また、AKB48及びSNH48の元メンバー・鈴木まりやが出演していることも話題になっているが、同教団の多くの映画で主演を務めてきた千眼美子は今回は出ておらず、SNSでは彼女の近況を案じる声も出ていた。
5位は作家・アーロン・ブレイビーによるベストセラー児童書シリーズをアニメ映画化した『バッドガイズ』がランクイン。同作はスリの天才ミスター・ウルフ率いるコワモテ個性派怪盗集団“バッドガイズ”の活躍を描く。
6位はテレビシリーズ『デリシャスパーティ・プリキュア』(テレビ朝日系)の劇場版で、公開4週目となる『映画デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』が入った。
続いて、7位は中田秀夫監督、嵐・相葉雅紀主演の『“それ”がいる森』。同作は、妻と離婚し、田舎町で農業を営む主人公と、突然訪ねて来た小学生の息子が、森で起こる不可解な怪現象に巻き込まれるホラー・エンターテインメント。ホラー映画のヒットメーカー・中田監督の作品で、かつ相葉主演とあって期待されていたものの、SNS上では「B級映画」「脚本、演出がひどい」「ツッコミどころが満載」といった声もあり、賛否が分かれている。
8位から10位はアニメ作品が入った。8位は恋愛アドベンチャーゲームを原作とする大人気アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』(TOKYO MX)シリーズ劇場版第2弾『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』がランクイン。
9位と10位には、並行世界で同時に進む2つのラブストーリーを描く『君を愛したひとりの僕へ』『僕が愛したすべての君へ』がそれぞれランクインした。2作品どちらにも宮沢氷魚、蒔田彩珠、橋本愛がヴォイスキャストを務めている。
「並行世界の理屈がよくわかんない」など賛否はあるものの、見る順番によって結末が大きく異なるといった試みは斬新だ。制作側は「どちらから見てもいい」と説明しているが、ネット上のファンの間では、その順番が議論されており、話題性が高まればロングランを記録する可能性もありそう。
【全国映画動員ランキングトップ10(10月8日~10月14日 、興行通信社調べ)】
1位 ONE PIECE FILM RED
2位 沈黙のパレード
3位 七人の秘書 THE MOVIE
4位 呪い返し師−塩子誕生
5位 バッドガイズ
6位 映画デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!
7位 “それ”がいる森
8位 劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ
9位 君を愛したひとりの僕へ
10位 僕が愛したすべての君へ