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King&Prince、デビュー時「世界を見据えた活動」報道とデビュー5年目の「もどかしい」現実――海外進出に向けた展開のこれまで

 King&Princeの岸優太・平野紫耀・神宮寺勇太が、2023年5月22日をもってグループを脱退し、ジャニーズ事務所を退所することが明らかになった。18年5月に6人グループでデビューを果たし、21年3月にメンバーの岩橋玄樹が脱退及び事務所を退所。そして来年に3人が旅立つ一方で、残る永瀬廉と高橋海人はKing&Princeとして2人で活動を継続するという。

 退所の理由として「海外活動」を口にした3人だが、ネット上では「そんなに海外志向が強かったの?」「ジャニーズ事務所にいたら海外で仕事できないの?」などと困惑や疑問のコメントが続出している。

 11月4日、ジャニーズ事務所は公式サイトに「弊社所属アーティスト『King & Prince』に関するご報告」と題したお知らせをアップ。平野と神宮寺がグループの脱退と同時に退所し、岸は23年秋に事務所を離れると伝えた。さらに、「昨年より、メンバー5人で、また、時にはスタッフも入りながら、今後のKing & Princeのグループとしての活動だけではなく、それぞれの人生についても何度も、話し合いを重ねました。その中で、海外での活動をはじめとして、それぞれに目指す方向が異なってきていることもわかってまいりました」と経緯を公表。

 また、メンバー自身もファンクラブ会員に向けた動画で事情を説明。岸は「デビュー当時から海外で活躍できるグループを目指して、ここまでやってきました。ドラマや舞台、バラエティなどに出させていただきながら、海外に通用するスキルを身につけることを同時にやる器用さが自分にはなく、だんだんと夢と目標に、自分の実力の差とギャップを感じるようになっていきました」と告白。

 平野もデビュー当時から「海外で活躍できるグループ」になることを目指してきたと回顧。これはジャニー喜多川前社長の夢でもあったが、「あらためて自分の年齢と向き合った時に、海外で活躍できるグループを目指すというのは、そこにグループのそれぞれの活動方針を踏まえた上で、全力で取り組んだとしても“もう遅いな”と感じてしまい、目標を失い、今回の決断に至りました」と明かした。

 同じく、神宮寺は時間がたつにつれて「海外進出のことだけではなく、活動方針の考えが変わっていきました」と吐露。「自分勝手な考えではあるのですが、メンバーがこの先、1人でも退所するという話が出た時に、自分も退所させていただくということを自分の中で本当に勝手ながら、自分の中でそう決めていました。これらのいろんな理由が重なり、今回このような決断をいたしました」と説明した。

 一部メディアでこれらメッセージが報じられると、ネットユーザーの間では「その3人が海外志向だったのは知らなかった」「キンプリって海外進出目指してたの?」「ジャニーズ事務所にいたら海外で仕事できないのかな?」などと疑問の声が噴出することに。

 しかし、本人たちが動画内で何度も「海外」と口にしている通り、そもそも彼らは海外進出を視野に入れたグループだった。

「18年、King&Princeのデビューにあたり、ジャニーズ事務所と外資系レコード会社・ユニバーサル ミュージックは共同レーベル『Johnnys'Universe(ジャニーズ・ユニバース)』を設立。このレーベル設立会見では、同社の会長兼CEOのルシアン・グレンジ氏が『皆さんを全世界のユニバーサルミュージックの仲間に迎えられることをユニバーサルミュージックグループの会長として大変うれしく思います』とメンバーへメッセージが寄せていました。それを報じるマスコミも、『近い将来にアメリカへ』『世界を見据えた活動を予告する幕開け』『アイドルを世界へ』と、世界進出の方向性を伝えていたんです」(ジャニーズに詳しい記者)

 この会見ではメンバーも「世界にもいろいろなアーティストがいるんですが、その方々にも負けないようなグループになりたい」(平野)「世界的に有名なレーベルとタッグを組むので世界的に有名になりたい」(高橋)とコメント。グループとして明確に世界を意識していた。

 そして、20年9月発売 の2ndアルバム『L&』初回限定盤BのDVDには、「将来、世界デビューを目指すKing & Princeがアメリカ武者修行を敢行!」として、ダンスレッスンやボーカルレッスンに挑んだ映像「The Documentary - King & Prince in America-」を収録。世界的に有名なダンサー、メルビン・ティムティムや、ブルーノ・マーズの振り付けを手掛けたフィル・タイヤからダンスレッスンを受けたほか、レコーディングなども経験していた。

「また、同年11月23日放送の『バゲット』(日本テレビ系)に出演した際には、『21年の目標』として、『来年こそはアメリカに行きたい』(神宮寺)『アメリカに行きたい』(平野)『いざ世界へ。アメリカにやっぱ行ってみたい』(岸)と、あらためて海外進出に言及しました」(同)

 そして、21年5月リリースのシングル「Magic Touch」は、メルビン・ティムティムが振り付けを担当し、ジャニーズファン内外で大きな話題に。グループとしてダンスの実力が注目を浴びた。

 続く、同年7月発売 の3rdアルバム『Re:Sense』初回限定盤Bの表題曲「Namae Oshiete」は全編英語詞で、グラミー賞を12度受賞した世界的なヒットメーカー・Babyfaceがプロデュース。King&Princeサイドから楽曲制作をオファーし、Babyfaceとのコラボレーションが実現したという。レコーディングも米・ロサンゼルスで行われ、デビューから4年、ようやく近年は音楽面で海外を意識した展開になっていた。

 また、メンバーは英語のレッスンも受講。永瀬がラジオ『King&Prince 永瀬廉のRadioGARDEN』(文化放送、21年12月25日放送)で明かしたところによれば、英語力が最も高いのは岸で、海外で英語を話すことになったら、「俺ら4人で土下座をして『岸さん、そん時はお願いしまーす』」と頼むことにしているという。

「その岸は、アメリカに語学留学に行ったと『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系、19年6月放送)で告白。『やっぱり、英語っていうのはこの先必要になってくるのかなと思いまして。1週間留学させていただいた』と打ち明けていました。ただ結局、22年11月現在までにグループとして海外進出や、世界デビューなどには至らなかったわけです。一部メンバーはもどかしい思いを抱えていたのでしょう」(同)

 5人のKing&Princeが見られるのも残り約半年。どういう活動を展開していくのか、目が離せない。