ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)、Travis Japan(木曜)、7 MEN 侍(金曜)、美 少年(土曜)、HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、11月3日~9日公開の動画を注目度順にチェックします!
Travis Japan、ファンネームが決定……!?
3日にアップされたのは「Travis Japan【デビュー直前の緊急会議】これでもガチっガチのガチ!?」(再生回数は15日時点で18万台)。今回、Travis Japanは10月28日にデジタルシングル「JUST DANCE!」で全世界デビューを果たしたことをきっかけに、7人で“ファンネーム”について意見を交わしている。以前から「ファンネームを決めよう」と話をしていたそうだが、結論は出ていなかったようだ。
まず、七五三掛龍也は候補としてメンバーもファンも馴染みのある「トラジャ担」(担当=ファンを意味する用語)を提案。ほかのメンバーも「Guys」(松田元太)「AGREE」(松倉海斗)「vispan」(川島如恵留)「TJ」(吉澤閑也)と、世界での活動を見据えた上での名前や、グループ名から着想を得たものなど、それぞれの案を発表していった。一通り出そろったところで、リーダーの宮近海斗が「コンサートで煽る時にどれを言うかよ」「言ってみれば? 1回」と切り出し、実演してみることに。
そんな中、メンバーは「“トラジャ担”っていうのはさ……『やっぱり』っていう思いもあるじゃない」(松田)「正直な話さ、無難というかさ、慣れ親しんだのは“トラジャ担”だからさ。それを別のものに置き換えるっていうのは、したくないんだよね。歴史を崩すような感じがあるじゃん。いきなり全部変えちゃうのって」(川島)とこれまでの呼び名である“トラジャ担”が気になるよう。
日本とは違い、アメリカ・ロサンゼルスでの海外生活では「トラジャ」と呼ばれたことがないそうで、川島は「こっちの人が“トラジャ”っていう言葉を認識するまで頑張るしかない、俺らは。そもそも(海外の人は)“担”(の意味)もわからないし、“トラジャ”も何かわからないから。それを広められるぐらいまで頑張ろう」とメンバーに訴えた。
また、宮近は「今まで決めなかったわけじゃないですか。そこのデメリットを肌で感じてはなかったのね。ファンの名前を決めないことで、ライブが盛り上がりに欠けるとかはなく」と前置きしつつ、「決めないっていう。海外・日本関係なくファンの方はファンの方だから。それを広げていく」と決意表明。七五三掛も「決して、決めないわけではないから。将来的に見つけていけたらいいね」「でも、こうやって話し合えたのが良い時間」とプラスに捉えていた。
結果的にこの動画でファンネームは決まらなかったものの、ファンを大事に思っているからこそ、ついつい慎重になってしまうのだろう(これだけ真剣に向き合ってくれると、ファンも幸せなのでは?)。なお、中村海人は「僕たちは普段こうやって、いろんなことをみんなで決めています」と述べていただけに、今後も各々の意見を尊重しながら前進していってくれることを願いたい。
4日の動画は「7 MEN 侍【ジャニーズパワーワード】人生を変えた…あの言葉!!」(再生回数は15日時点で9万台)。今回は、ジャニーズ事務所の先輩・後輩や関係者から言われた“心に響いた名言”を発表するという企画を行っている。
トップバッターの矢花黎が選んだのは、「チャンスは大事にしろ!!」。7 MEN 侍は2018年2月に結成され、矢花は同11月に途中加入したが、「7 MEN入る時に、ジャニーさん(故・ジャニー喜多川前社長)に電話した」そう。当時、「やっぱグループに入るって大きいことだし。大学入る時期、高校3年生の時に……。来年から大学入るの決まってるのに、グループと大丈夫かなみたいなのもあったし」と、不安に思っていたのだとか。それをジャニー氏に伝えたところ、「『なんでも君の好きなようにしていいんだよ。でも、チャンスは何回も来るわけじゃないから、大事にしたほうがいいよ』って」言われたという。
中村嶺亜は「やっぱり社長の名言は残るよね」と感慨深げにつぶやき、矢花もあらためて「ジャニーズのジャニーさんだからね」とジャニー氏の存在がいかに大きかったのかを実感した様子。続いて、菅田琳寧は「6人でもかっこいいよ」という言葉をチョイス。なお、7 MEN 侍といえばかつては7人組だったが、19年5月頃に五十嵐玲央が脱退し、以降は現在の6人で活動を継続している。
初めて6人で単独ライブを行った当時について、菅田は「いろんな思いがあったわけじゃん。やっぱ、ファンもみんなが笑顔だったわけじゃないし」と赤裸々に告白。「不安の中、ライブやって。終わった後にジャニーさんのところ行って、なんて言われるのかなと思ったら……。めっちゃドキドキしたじゃん。でもさ、ジャニーさんがさ、『6人でも7 MENって名乗れるのかっこいいよ。名前に負けてないよ』って言ってくれて。これのおかげで、今のこの編成でも頑張ろうって、やっぱ思えた」と回顧した。
さらに、ジャニー氏に関するエピソードが続々登場。佐々木大光が「やっぱピザにはコーラだよな」と同氏の口癖を紹介すると、「たぶん、誰に聞いてもまったく同じ文字数で返ってくる。みんな聞いてる」(矢花)「寿司にもコーラだからね」(中村)「中華にもコーラ」(佐々木)など、思い出話で大盛り上がり。しかし、本高克樹のみ「えー、でも俺、初めて知ったかも」とボソリ。中村が「あんまり可愛がられてなかったのかも」と辛らつな一言を浴びせると、当人は「スゴいこと言うじゃん!」とタジタジになっていた。
また、今野大輝はジャニー氏から「君の歌は最高だよ」と褒めてもらうなど、メンバーはたくさん声をかけてもらったそうだが、「日常的なの(発言)をさ、やっぱ聞きたいよね」(中村)「録音しておけばよかったよね」(菅田)としみじみ。過去の話をしているうちに恋しくなったのか、中村は天を仰ぎながら「言ってよ、もう1回。ねぇ、ホントに……」と天国のジャニー氏に呼びかけていた。
ほかにも、ジャニーズWEST・桐山照史、SixTONES・田中樹、Sexy Zone・菊池風磨、Hey!Say!JUMP・山田涼介ら先輩ジャニーズの名前も出てきたが、やはりジャニー氏にまつわるトークが多く、エンディングでは「ジャニーさんを思い出す回になりました」(矢花)「ジャニーさんばっか出てきちゃうね」(中村)とコメント。それだけ、ジャニー氏はタレントたちから愛される存在だったのだろう。
周知の通り、ジャニー氏が19年7月に亡くなった後は、創設者の意志を継いで、滝沢秀明氏がJr.の育成やプロデュースにあたっていた。事務所の副社長、および関連会社・ジャニーズアイランドの社長を務めていたが、その滝沢氏もすでにジャニーズを離れている。7 MEN 侍をはじめ、Jr.たちはジャニー氏が残した名言を胸に、この苦難を乗り越えてほしいものだ。
美 少年の動画は、通常回の「【卵焼き選手権】それぞれの家庭の味を再現したら…」(5日)と、西川株式会社とコラボレーションした「【ガチ寝で寝坊!?】最後まで起きなかったのは…誰?」(7日)の2本が配信されている。
1本目は、6人が「それぞれの家庭の卵焼き」を再現するという企画。料理に慣れていないメンバーもいる中で、試行錯誤しながら卵焼き作りに奮闘していた。そんな今動画について、一部ネット上の美 少年およびKing&Prince(以下、キンプリ)ファンの間では「カットされたシーンがあるのではないか」との疑惑が浮上している。問題のシーンは、視聴者からの質問に答えるオープニングトーク。この日は「もしも1日だけほかのジャニーズグループに入れるなら、どこのグループに入りたいですか?」というお題だった。
浮所飛貴は「Sexy Zone」を挙げ、ほかのメンバーも「嵐のバックJr.」(那須雄登)「Snow Man」(佐藤龍我)「SixTONES」(金指一世)「SMAP」(岩崎大昇)と、その理由を説明しながら回答した。しかし、藤井直樹だけがグループ名を明言することなく、本編に突入してしまったのだ。
これを受けて、ネット上の美 少年ファンは「藤井くんの回答が不自然にカットされている」「グループの質問に対して、藤井くんはキンプリって言ったんだろうな……」と指摘。藤井は「あこがれの先輩」を聞かれた際、さまざまなメディアでキンプリ・高橋海人の名を出しており、“熱心なキンプリファン”であることはファンの間でも知られているからだ。
そのキンプリといえば、動画が配信される前日の4日に岸優太、神宮寺勇太、平野紫耀のグループ脱退・退所が明らかになったばかり。そんな経緯もあって、キンプリファンからは「気を紛らわすために美Tubeを見たら、質問コーナーで藤井くんだけ答えてなかった」「藤井くんは強火のキンプリファンだから、きっとキンプリと言ってくれてたと思う。名前を出すのもダメなの?」「Jr.まで巻き込んで、キンプリを避けるようなことはしないで」「なんでキンプリが禁止用語みたいになってるの?」と疑問の声が噴出。
動画内のテロップや概要欄でも藤井の回答に関する補足説明などはなく、真相は不明だ。キンプリファンは“タブー扱い”されたと不満を抱いたようだが、「キンプリファンが敏感になっているだろうから、藤井くんを守るためにカットしたんだと思う」と推測する人も。
確かに、メンバー3人の脱退が発表された直後に、後輩が「キンプリに入りたい」などと発言すれば、彼らのファンは複雑な気持ちになっていただろう。“傷口に塩を塗る”ようなことにならないためにも、編集サイドの判断で手を加えたのかもしれない。実際、藤井がなんと答えたのかが気になるところだ。なお、再生回数は1本目が22万台、2本目は29万台となっている(15日時点)。
6日に配信されたのは「HiHi Jets【徳島ラストバトル】絵文字だけで出会えるか!?~激情編~」(再生回数は15日時点で23万台)。バラバラの場所にいる5人がスマートフォンで絵文字を1文字ずつ送り合い、現在地のヒントを出し合いながら「街中で出会えるか」を検証するロケ企画で、今回の舞台は徳島県となった。
HiHi Jetsはこれまで、ポケベルやガラパゴス携帯を使って同様の企画にチャレンジ。昨年11月に公開された動画の福島ロケでも「絵文字だけで出会えるか!?」を検証し、見事、制限時間以内に集合していた。これまで、数々の奇跡を起こしてきたHiHi Jetsだけに、ついつい成功を期待してしまうが……。
彼らは目隠しをした状態で車に乗せられ、徳島市内中心部からそれぞれ移動。半径3km圏内に散らばった状態でゲームが始まり、最終的に全員が一箇所に集結できればクリアとなる(制限時間は2時間)。その間、それぞれ携帯で絵文字を1文字送り、自分の居場所や意思を伝えることは可能。ただし、送信後は10分たたないと次の絵文字を送ることができず、ヒントはざっくりとした手描きの地図のみだった。
地図を確認した橋本涼は「これまた山に降ろされたやつ、絶対1人ぐらいいるよ。たぶん作間(龍斗)な気がするけど」と予想。コミュニケーション能力が高い高橋優斗は、積極的に地元民に聞き込みしたほか、“地図把握能力”のある作間は、瞬時に山の麓に降ろされたことを把握し、「一歩も動かなくていい説あります?」と、近くにあるロープウェイを表す絵文字を送信。メンバーをロープウェイがある場所に導いていった。
また、途中で美 少年・那須雄登が“声の出演”をする場面も。この日、那須は美 少年のYouTube撮影に遅れそうだったようで、電話を取った猪狩蒼弥は「那須がかけてきてくれたスタッフさんいるでしょ。今、俺と一緒に徳島いるから」と明かしていたのだった。
今動画は26分の長尺だが、猪狩が街中で井上の姿を見つけた場面で終わっている。果たして、5人は無事に再会できるのか……?
関西Jr.の動画は「il かんさい【初!グランピング】サイクリングにサウナはちょー楽し!!」(8日)と「Aぇ! group【グルメオークション】5人の裏切り者と1人の正直者」(同)の2本が配信されている。
Lil かんさいは「夏の最後に思い出作ろうツアー」の第5弾で、グループ初の“グランピング”を体験することに。夕飯のバーベキューに向け、買い出し班(大西風雅、嶋崎斗亜、西村拓哉)と、居残り準備班(岡﨑彪太郎、當間琉巧)に分かれて準備を進める様子を収めた1本だ。買い出し班は自転車でスーパーマーケットへ向かっていたが、合間に「古今東西 ジャニーズソングの曲名」を楽しむ一幕もあった。
一方、Aぇ! groupは都内の焼肉屋「南青山よろにく」を舞台に、「真ん中グルメ」を実施。ルールは、出てくるメニューに「自分ならいくら出せるか?」を考えて値段を発表するというもの。ただし、1番高い値段と安い値段を書いた人は料理を食べることができないため、福本大晴は「ケチりすぎても、男気見せすぎてもアカンねや」と懸念した。
さらに、進行役の正門良規が「(値段が)被っても食べられません」と告げたところ、「めっちゃムズいことしようとしてない?」(草間リチャード敬太)「普通に食いてぇわ」「こういう企画、いつも平和になってない。毎回、何かしら起こってる」(末澤誠也)「協力とかしにくいもんな」(草間)とボヤくメンバーたち。こういったゲームはお互いの気持ちを探る心理戦でもあるが、正門は「運やと思うよ」と予想した。
彼らの一喜一憂ぶりはぜひ今動画で確かめてほしいが、提供されるお肉は見るからに上質で、高級食材のトリュフを使った一品など、豪華なメニューばかり。完全に“飯テロ”動画となっている。再生回数はLil かんさいが15万台、Aぇ! groupは39万台(15日時点)。
9日更新の動画は「少年忍者【ステージでのやっちゃった話】今なら許してくれるよね!?」(再生回数は15日時点で10万台)。安嶋秀生、織山尚大、北川拓実、檜山光成、深田竜生、元木湧の6人が出演している。
このメンバーで行ったのは、「6人の心をひとつに! エピソードトーク!」。それぞれ1~100の数字が書かれたカードを1枚取り、自身が引いた数字に合わせたレベルのエピソードを話すという企画だ。トーク内容をもとに6人で話し合い、小さい数字を引いた人を順に予想していく。
最初のお題は「舞台やコンサートでやってしまった失敗」。さっそく、「場当たりで上手下手を間違えた」(檜山)「ファンサに夢中で……」(元木)と苦い経験を振り返る中、北川は2年連続で舞台『DREAM BOYS』の“早着替え”パートでミスをしてしまったと打ち明けた。
檜山が「場当たりの時、出てなかったよね」「拓実だけマンツーマンでいるのよ、衣装さんが」と暴露すると、「2年目なんで、もう衣装さんが総出で慰めに来るんですよ。『次は頑張ろうね』とか。『着方、一緒に勉強しようね』って」(北川)と告白。とはいえ、衣装さんの協力もあったのか「本番は間に合いました」とのこと。
一方、織山は初めて出たSexy Zoneのコンサートでの失敗談を吐露。「あそこ(東京・代々木第一体育館)って外周からさ、出るところがいっぱいあるじゃん。6個ぐらいあるんですけど、俺それを間違えちゃったんですよね」と明かし、「違う着替え場みたいなところ行った瞬間に、誰もいない時点で、『あっ、俺終わったな……詰んだな』」と思ったそうだ。すると、「振付師さんが向こうからバーって走ってきて。『明日から呼ばないから』みたいに言われて」と、“トラウマ級”の一言をかけられたという。
このエピソードに、「うわ~!」と一同驚がく。続けて、織山は「マネジャーさんに『ごめんなさい。明日、行きたいです』みたいな。『出たいです』みたいなこと言ったら、『来ないとダメだよ』みたいな(ことを言われた)。まず、『よかった~』と思った」と語りつつ、「これはシンプルに今やってもたぶんヤバいことではあるし。本番だから」と反省していたのだった。