今年12月17日~2023年1月15日まで、福岡・愛知・東京・大阪の4都市で開催される関ジャニ∞の4大ドームツアー『関ジャニ∞ 冬のドームLIVE 18祭』。11月17日午前5時より、ジャニーズ事務所公式グッズ販売サイトでオフィシャルグッズの販売がスタートし、公演に向けてファンも盛り上がっている。
数あるグッズの中で特に注目を集めているのは、税込4,500円のオリジナルペンライト「ERライト」だ。オンラインストア「Johnny's Goods Shop MERCH MARKET」の商品ページによれば、ライトの点灯色は全8色で、Bluetooth機能を搭載しているとのこと。ライブで使用する場合は、事前にスマートフォン用アプリ「Live App+」をダウンロードし、設定を行う必要があるという。
同アプリのサイトでは「会場内のペンライト(FreFlow)を一斉制御し、一体感のあるステージ演出を盛り上げます」「会場の座席を入力し、座席に合わせた演出データをペンライトに連動します」(原文ママ)などと機能を紹介。どうやら、“制御式ペンライト”となるようだ。
「さらに、『コンサート中、ペンライトのボタンを使った新しいコミュニケーションを体験できます。開演前に設定を行った後、公演中はスマートフォンをスリープ状態にし、鞄などの中にしまってコンサートをお楽しみください』との一文もありました。なお、同アプリの配信は11月末頃を予定しており、詳細は後日明らかになるようですが、SNS上を中心に、ファンの間では早くも賛否両論が巻き起こっています」(ジャニーズに詳しい記者)
“制御式ペンライト”といえば、ジャニーズでは嵐が『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』で、主催者側がライトの色、点灯・点滅などを制御できる無線制御型ペンライト(FreFlow、通称・フリフラ)をいち早く導入した。
明かりがつくタイミングや色が統一されるため、会場に一体感を生み出す役割もあり、今ではコンサート演出の一部にもなっている。昨年12月30日に東京ドームで開催され、計13組のジャニーズ勢が参加した『Johnny’s Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~』でも、フリフラが各座席に用意されていた。
「ジャニーズのデビュー組は、基本的にそれぞれメンバーカラーが決まっています。コンサートの公式グッズとして販売されるペンライトには、基本的にメンバーカラーが搭載されており、“自担”(好きなメンバー)の色を灯しながらライブを楽しみたいと思っているファンは多い。そのため、ファンの間では、たびたび制御式ペンライトの是非について議論が行われているんです」(同)
また、ジャニーズのペンライトは2,000~3,000円台が主流だが、今回の「ERライト」は異例の4,500円。そのためSNS上では値段や仕様に関して、「4,500円になっていてビックリ」「自分の好きな色に変えられるライトのほうが好きだから、制御式は苦手」「自担のメンバーカラーのライトを自由に振りたいから、制御されるのは数曲限定だといいな」「嵐のコンサートに行ったことがあるけど、機械で制御されるより、ファンの意思で作り出す景色のほうがキレイだと思った」などと、厳しい声が上がったようだ。
「さらに、一部では『エイトのペンライト、嵐のパクリじゃん』『嵐ファンの私は“嵐のペンライトが真似された。演出を奪われた”と思っちゃった』といったネガティブな意見が寄せられています。嵐のコンサートは松本潤が演出を担当しているだけに、『今回の制御ペンラが嫌だからって、潤くんの演出を否定するのはやめてほしい。嫌なら買わなければいい』『ほかのグループの制御ペンラの話に嵐を巻き込まないで』と不快感を示す人も見受けられました」(同)
販売開始時点から、ファンの間で物議を醸している関ジャニ∞の「ERライト」。この騒ぎを把握したのか、発売日同日の今月17日に、メンバーの大倉忠義が公式モバイルサイト・Johnny's webの個人ブログ「Oclub」を更新。同ライトの制作趣旨などを説明した。
「大倉は『ERライト』を通して、『僕たちらしい景色を皆さんと共有できたら』と思っているそうですが、ライブで使用するのは過去に販売したペンライトでも『大丈夫』とファンに寄り添う姿勢をみせています。なお、新しいライトも完全に制御されるわけではなく、自由に色が変えられる仕様になっているとか。最後に『嵐に敬意を込めて、関ジャニらしく 楽しい景色をお届けします』とも宣言しています」(同)
このブログを通じて、多くのファンは「『嵐に敬意を込めて』という一言がうれしい。大倉くん、ありがとう!」「ファンがいろいろ言ってるのをわかっていて、『以前のでも大丈夫』『好きな色に変えられる』って言葉をくれたんだね。そういうところが好き」「こんなこと書かせちゃってごめんね」と、大倉なりの配慮を感じ取ったようだ。
一方、ジャニーズ事務所は15日に公式サイトにて「コンサート開催ガイドラインの緩和について」と題したお知らせをアップ。20年春に新型コロナウイルスが流行して以降、コンサート開催ガイドラインを定め、来場者に感染予防対策の協力を求めてきたが、条件を緩和する方針だと発表した。
その中には「不織布マスクを着用していただくことを前提に、隣の席の方と会話される程度の声量での歌唱、タレントへご声援いただいても結構です。また、出演者の登場時の呼びかけ、演出効果に対して、一時的に大きな声を出されることも結構です」との一文があり、ルールを守った上で“声出し”が可能となった。
12月17日に福岡県・福岡PayPayドームで幕を開ける『18祭』も、新たなガイドラインのもと、公演が進んでいくのだろう。会場のファンやメンバーが一丸となり、幸せな空間を作り出してほしいものだ。