現在、フジテレビ系「木曜劇場」で放送中の大ヒット連続ドラマ『silent』。11月24日、同局は「2022 FIFAワールドカップ カタール」ウルグアイ対韓国戦の試合中継を行ったため、『silent』は放送休止となったが、ネット上では、一部ドラマファン対サッカーファンの場外乱闘が起きていたようだ。
『silent』は、主人公・青羽紬(川口春奈)と若年発症型両側性感音難聴を患った元恋人・佐倉想(Snow Man・目黒蓮)が再会し、あらためて距離を縮めていく姿を描いたラブストーリー。紬と想はもちろん、2人を取り巻く人々の繊細な心の動きが見事に描き出されていると、業界内外の注目を集めている。
「今月17日に第7話が放送され、第8話は本来、翌週24日にオンエアされるはずでしたが、『ワールドカップ』生中継のためドラマは休止。第7話終了後、“1週休み”になることと、第8話は12月1日に“15分拡大”で放送されることが、『silent』公式Twitterやインスタグラムでアナウンスされましたが、それでもドラマファンは『ショック!』『毎週の楽しみなのに』などと落胆していました」(同)
なお、第4話のオンエア日だった10月27日も、プロ野球「SMBC日本シリーズ2022」の試合中継が延長。『silent』は90分遅れの夜11時半から放送され、一部ドラマファンからは「野球のせいで……」とブーイングが巻き起こっていた。そんな中、『silent』公式側は、Twitterで“作中に登場する小道具”を紹介するなどしてドラマファンを楽しませつつ、「頂上決戦は凄い熱戦ですね、両チーム頑張ってください!!」(原文ママ、以下同)と野球ファンに配慮するようなツイートもしていた。
「今回も、第8話の放送が1週先送りとなったことでガッカリしているドラマファンのため、『silent』公式Twitterとインスタでは24日、“未公開映像”を大放出。一方、同ドラマのプロデューサー・村瀬健氏のTwitterでは『昨日の試合、サッカーともう一度向き合えるようになった想くんも見てるかなぁ』とツイートしました」(同)
村瀬氏の言う「昨日の試合」とは、23日にNHKで生中継された「ワールドカップ」日本対ドイツ戦を指すとみられる。同試合では日本が強豪国・ドイツに逆転勝利し、サッカーファンが大盛り上がりしていた。
「想は紬と交際中だった高校時代、サッカー部のキャプテンを務めていたキャラクターなので、ドラマファンも『想くんもサッカー観戦してたと思います!』『想くんも熱く応援してたはず』などと反応していました。このように、『silent』公式サイドはとにかくファンへの配慮が行き届いていて、SNS上には『放送休止は残念だけど、公式が配慮の塊で本当に素晴らしい』『第8話の代わりに未公開映像、ありがとうございます!』と評価する書き込みもみられました」(同)
しかし、そうは言っても一部ドラマファンは「サッカーより『silent』が見たかった」「スポーツに興味ないから、『silent』が1週休みで残念」「『silent』のほうが視聴率取れそうなのに」と、やはり不満げ。これに対し、サッカーファンからは「素敵なドラマだから放送休止で悲しいのはわかるけど、『ワールドカップ』は4年待ったから許してほしい」「視聴率は『ワールドカップ』のほうが取れるでしょう」といった反論が寄せられていた。
「なお、『ワールドカップ』ウルグアイ対韓国戦の視聴率は、世帯平均10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。『silent』は現状、第5~6話の7.9%が自己ベストとなっています」(同)
公式側がどんなに配慮しても、一部ドラマファンとサッカーファンの“対立”は避けられなかったようだが、最終回に向けて『silent』がさらなる盛り上がりを見せてくれることを祈りたい。