覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
トー横のハウルが東京拘置所で死亡
新宿・歌舞伎町の「トー横」で炊き出しなどをしていた元ホストのハウルが、11月14日に東京拘置所で亡くなったそうですね。6月に逮捕されてました。
前も書いてますが、「トー横」には家に帰りたくない少女たちもいてますので、そうゆう子たちを目当てにオッサンたちが集まっています。
ハウルもこうした少女たちをレイプしてたようで、「都青少年健全育成条例」(強制性交ちゃうんですね)違反の疑いで逮捕されて、11月22日に予定されてた初公判を前に急死です。
記事によると、死亡は「拘置所発表」やなくて、「関係者への取材でわかった」そうで、死因は公表されてません。「持病があった」説もありますが、どうでしょう?
東京拘置所のコロナ感染者が急増
拘置所は解剖もしないのと違いますかね。ネットには「自殺説」や「ヤクザに消された説」も出てますが、シャバならともかく、拘置所では難しいと思います。
まあコロナの可能性はあるかもしれませんね。今は凍結されて見れませんが、ハウル自身がTwitterに「3回コロナになった」と書いていたようです。
獄中(なか)で感染者が増えてることは、編集者さんが調べてくださいました。なんと東京拘置所内でのコロナ感染者が11月7日から13日にかけて急増してましたよ。
ハウルが亡くなったのは14日やから、コロナ死の可能性はあると思います。
コロナが増えてるのを施設が公表をようせんのは、懲役(受刑者)やその家族が騒ぐからやと思いますね。ムショや拘置所は、もともと「密」なんやから、感染は止められへんのです。
太宰府市のホスト狂いも刑務所でコロナ死
最近の獄死はコロナ絡みが目立ちますね。
福岡県太宰府市で、カタギさんからお金を搾り取って殺したホスト狂いさんは、佐賀県鳥栖市の麓(ふもと)刑務所で、コロナによって亡くなったようです。
これも施設の発表やなくて、「8月に死亡していたことが関係者への取材でわかった」てなってますね。
こうゆう「関係者の取材で明らかになる」のと、「施設が発表した」との違いはわかりせんが、これからもムショでのコロナ死は増えると思います。でも、ちゃんと発表しないほうが多いでしょうね。
獄死といえば、和ちゃんこと福田和子さんの病死も記憶に残ってます。和歌山刑務所で一緒だったのは何回か書いてますが、「獄死」やなくて、病院で亡くなってました。具合が悪なって救急車で外の病院に運ばれて、手術したけど、あかんかったんですね。脳梗塞のようです。
瑠美たちは、ある朝突然「和ちゃん、亡くなったらしい」と聞いて大騒ぎでしたが、とっくに病院やったんですね。
これもムショは公表しなくて、亡くなってから半年くらいたって新聞に出たんです。意味わかりません。
ちなみに刑期の長さなどで分けられる男子刑務所とは違うて、女子刑務所は人殺しから万引常習犯まで同じ施設なのですが、和ちゃんみたいな人殺しのことも「ちゃん」付けで呼んでました。
ちゅうか、今の人は福田和子も知りませんよね。1982年に松山市で同僚のホステスを殺して、整形して15年逃げてたんです。今は殺人の時効はないですが、昔はあって、時効直前にパクられ(逮捕され)たりして、テレビドラマにもなっています。
こうゆう有名人は、ムショでは「芸能人」と呼んで特別扱いします。ずっと独房で、刑務作業も1人でさせられます。いじめとか自殺とかあったら、法務省やマスコミがうるさいからです。
でも、「和ちゃん」は独房やないし、作業もみんなと一緒でした。本人が施設に頼んだのやと思います。本にも書きましたが、なかなか女親分的な雰囲気でした。
ムショや拘置所は、収容者を「生かさず殺さず」がミッションやから、獄中で死ぬと所長さんたちは叱られないように必死で隠すようです。
ちゅうか誰に叱られるんですかね。やっぱり法務大臣? 法務大臣は死刑の執行命令書にハンコ押すだけのカンタンなお仕事らしいですから、そんな人に叱られても痛くないですよね。