家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「周りのお節介で恋愛が進むことはある?」
私の姉(30代前半)は絶賛婚活中で、婚活パーティーやアプリなどをやっており、よく相談に乗っています。まだ、いいなと思える男性には出会えていないそうなのですが、私もよく行っているカフェの店主のことが気になっているみたいです。姉がはっきりとそういったわけではないんですが、反応を見ていると明らかです。
姉は奥手なので、私が「うちのお姉ちゃんどうかな」と聞きたくてウズウズしています(笑)。姉に「私が聞いてみてもいい?」と聞くと、「聞いてみて」とはかたくなに言いませんが「やめてよ」とも言わないので、気にはなってると思います。
ただ、個人のお店なのでわりかしラフにしゃべれはするんですが、相手は仕事中ですし、そういう話は失礼かなぁと尻込みしてしまうところも。もし断られたら姉は(そして私も)店に行けなくなるよなぁ、妹である私が姉の婚活に首をつっこむのもどうなんだろうとも悩んでいます。でも、姉が自分でアタックすることは無理そうで、どうにもモヤモヤモヤモヤしてしまい。
周りのお節介で恋愛が進むこともあると思いますか? プウ美ねえさんがもし私の立場だったらどうしますか?
(ぽーむむさん、30歳)
【プウ美ねえさんの回答】
海外ドラマだったら確実に、店主は姉おもいで積極的な妹のほうに惹かれて、姉妹の間に溝ができます。もし姉と店主が結ばれたとしても、何年か後に倦怠期を迎えこじれた時に「そもそも私はその気じゃなかった、あんたが無理やり彼とくっつけたせいだ」と難癖をつけられ、やっぱり溝ができます。ラストシーンで仲直りするためには、感謝祭で家族が集まったときに七面鳥やコーンブレッドを投げつけあって、大ゲンカをしなければなりません。
プウ美おねえさんがご相談者さんの立場で、婚活中のわりに楽しい報告もせずカフェでモジモジするだけの姉に恋愛相談されたなら、お節介などしません。セリフはこうです。「姉貴は奥手じゃなくて選り好みが激しいだけだよな。そのまま贅沢を楽しんでればいいと思うよ。たださ、何の葛藤も障壁もなく独身男に告白できるのは、幸せなことだって覚えててほしいな。俺が生まれ育った町で男に告白したらどうなったと思う? 家族に自分のことを打ち明けるか、隠し通すか、選ばなきゃならな かった。そういう不自由さは想像できないよな。がんばって何か手に入れた方法を、何もしない奴にどうして教えられると思う? 安全なところでずっと王子様を待ってろよ」。なじられた姉はショックを受け、どさくさカミングアウトに両親やおばあちゃんも仰天。パンプキンパイを投げあう愁嘆場からの暗転。翌日、ひとりでカフェに向かった姉がおずおずと店主に話しかけるところでエンドロール、という感じでしょうか。
おっしゃるように、姉妹で迫るのは店主への圧が強すぎます。出動要請がないかぎりお節介は控え、本人が行動を起こすのを待つのがよいでしょう。
【今月のエプロンメモ】
お姉様には単独での店通いをすすめて「休日は何してるんですか」「ご家族いらっしゃるんですか」など基本的な質問から会話するようアドバイスなさい。そして決定的な結果がでるまであなたは気配を消し、カフェから遠ざかりましょう。地味なことですが、応援するというのはそういうことです。
<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。