KinKi Kids・堂本光一が、「日経エンタテインメント!」(日経BP)内で連載しているコラム「エンタテイナーの条件」。12月2日発売の2023年1月号では、グループ脱退とジャニーズ事務所からの退所を表明したKing&Prince(以下、キンプリ)メンバーについて語り、ファンの間で大きな話題になっている。
今年11月4日、ジャニーズ事務所はキンプリの岸優太、神宮寺勇太、平野紫耀が来年5月22日をもってグループを脱退すると発表。平野と神宮寺は同日をもって事務所を離れ、岸も同年秋頃に退所する予定だ。なお、高橋海人と永瀬廉は、2人でキンプリとして活動を続けるという。
「あまりに突然の報告だったため、業界内外に衝撃が走りました。発表当日、ファンクラブ会員向けに5人からのメッセージ動画が配信され、3人はあらためて脱退と退所を決めた経緯を説明。特に岸と平野は、これまでグループでの海外進出を目指してきたものの、夢の実現は厳しいと思い、気落ちしたことを吐露していました。しかし、退所後の活動については明確なコメントがなかったため、ネット上でさまざまな臆測が飛び交っている状況です」(ジャニーズに詳しい記者)
なお、岸は2013年~15年まで、堂本主演のミュージカル『Endless SHOCK』シリーズに出演した経験がある。光一は11月8日に公式モバイルサイト・Johnny's webの個人ブログを更新し、キンプリや岸の名前こそ出さなかったものの、「話してもやはりそこには俺が思っていたよりもずっと強く大人になっていた彼らがいました」「彼らの新たな挑戦を私も見守ります」(原文ママ、以下同)などと、大きな決断をした後輩たちへの思いをつづっていた。
そして、今回の「日経エンタテインメント!」では、「彼らに何があったのか、詳しいことは正直、僕も知りません。知ろうとも思わないし。内部にいる僕でさえそうなんだから、外の人たちが憶測で物事を語るのは危険だということだけは分かります。SNSで誰かが想像で言ったことに、10人でも賛同者がつけば、それを事実だと思いこんでしまう人は大勢いますから」とコメント。
3人が決断するまでに“何があったのか知りたい”というファンの気持ちに理解を示しつつも、ネット上でさまざまな推測を立てる一部の人々に苦言を呈した形だ。また、自身が所属するKinKi Kidsは今年7月にCDデビュー25周年を迎えたが、過去には「存続の危機」もあったと振り返っている。
「“相方”である堂本剛が突発性難聴を患ったことなど、さまざまな困難に直面しながら、グループを続けていくことの難しさを経験してきた光一だからこそ言える、重みのある言葉です。なお、『SHOCK』で共演した岸からは、脱退・退所報告の連絡をもらったそうですが、誌面では、『直感的に「本心はどこにあるんだ?」と思い、後日もう一度やり取りをしました』とも明かしています。その岸はファンクラブ動画内で、『(今後は)まだ具体的には決まっていない』と述べた上で、『海外に関わる仕事もしてみたいですし、いろいろな挑戦をしてみたいです』と話していました」(同)
岸とあらためて会話した光一は、「思った以上の強い決意」だと受け止めたといい、「『今までの人生で一番の挑戦です』って言ってましたからね。だったらもう、他人が本心どうこうを探ろうとするのは野暮だなと」と捉えるようになったとか。岸の言葉を聞いて、「彼らが選んだ道を応援したい」と思えたと、正直に打ち明けていた。
この連載を読んだジャニーズファンからは「光一くんのおかげで、岸くんが前向きだということがわかった。光一くん、ありがとう」「『日経エンタ』を読んで、岸くんの歩んでいく道を応援したいと思えた」「光一くんが岸くんの話を聞いてくれたこと、その時の岸くんの言葉を教えてくれてうれしかった」と、光一への感謝の声が寄せられている。
しかし、中にはキンプリに何があったのか「知ろうとも思わないし」という光一の一言が引っかかったという人も。「『知ろうとも思わない』という発言は失望した」「あの言い方は本当に悲しかった」「悩みを聞こうとか引き止めるとかはしないんだ。岸くんがお世話になった先輩だと思っていたからショック」「何があったのか知ろうとも思わない人が『臆測で語るな』と言うのは違和感を覚えた」と否定的な意見も出ている。
「とはいえ、光一は全面的に退所する3人を責めているわけではありませんし、岸らにエールも送っています。それだけに、一部キンプリファンの書き込みを目にした光一ファンは『誌面を全部読んでから言ってほしい。後輩に冷たいわけじゃない』『光一くんを叩くのはやめてほしい』と反論するなど、光一の発言が物議を醸していました」(同)
岸、神宮寺、平野がグループを脱退するまで、残り約5カ月。キンプリとキンキの共演が見られることを期待したい。