下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
“同僚” マーク・パンサーとのゴルフやラジオ出演が話題のglobe・KEIKO。ついにはマークがパーソナリティのラジオ『JOY TO THE OITA』(OBSラジオ)で来年からレギュラーに! 大病を乗り越えた姿に感動するとともに、前夫・小室哲哉の数々の“嘘”が改めて浮き彫りになった。改めてひどいやつだ。
第629回(12/1〜12/6発売号より)
1位「退所後を徹底追跡!! あの“元ジャニ”43人は今!」(「女性自身」12月20日号)
2位「あの事件から15年——実業家&YouTuberとして社会復帰 羽賀研二“復活”インタビュー」(「週刊女性」12月20日号)
3位「榊原郁恵 渡辺徹さんと結婚35年『父と同じ突然死…』全霊介護31年の無念」(「女性自身」12月20日号)
同「渡辺徹さん 『早朝から背中をさすってくれて……』妻柏原郁恵の10年献身と忘れられない『カキフライ』(「週刊女性」12月20日号)
あの人は今――女性週刊誌や一般週刊誌でもよくある企画だ。特に年末年始で。今年の振り返り企画だし、ネタなしの時期にぴったり! そんな「あの人は今」のジャニ版企画が「女性自身」に掲載されている。
その名を列挙されているのは、近藤真彦を筆頭に元SMAPの4人(森且行を含む)や諸星和己、大沢樹生、山口達也、渋谷すばる、そして最も最近退所した滝沢秀明など、有名どころ43人だ。その多くが、いまさら“今”を語られなくてもその近況がさかんに報道されていたり、ネットで調べればすぐにわかるような有名元ジャニたちばかりだが、しかしその中で個人的に気になったのが元KAT-TUN・田口淳之介の近況だ。
田口といえば「FRIDAYデジタル」(11月21日配信)で元女優の小嶺麗奈との同棲解消が報じられたばかり。「FRIDAY」記事によれば、今年3月に「WEB女性自身」で15年にわたり交際してきた小嶺と家賃13万円のマンションでの同棲を報じられた田口だが、その数カ月後には小嶺との同棲を解消していたというのだ。今回の「自身」記事では、小嶺と同棲を解消し、音楽とプロ雀士活動を続ける田口は都内繁華街エリアで高級自転車乗る姿が目撃されていると報じている。
まあ、それだけの情報なのだが、でも気になる。これまで破局や復縁、さらに同棲や同棲解消が何度か繰り返し報じられてきた田口と小嶺だが、この2人の関係、そして田口のこれまでの言動は、やはりとっても不可思議だから。
そもそも田口がKAT-TUNという人気グループを脱退し、華やかなジャニーズとしての経歴を打ち切ったのは、恋人・小嶺との関係が原因だったのではなかったか。いまから7年も前の2015年、“年上”恋人の小嶺と付き合っていた田口は、その交際をジャニーズ事務所から反対されていた。いや、反対するどころか何度も別れることを要求、しかし田口はそれを頑に拒み続けた。
両者の関係は、そのことで信頼関係どころではなくなっていったが、その関係に決定打を打ち込んだのが、ほかでもないジャニーズ御用達雑誌「自身」だった。「自身」では田口が小嶺と同棲していること、しかも小嶺の母親も同居する“マスオさん同棲”だということをスクープ、この記事がきっかけで田口は事務所に不信感を募らせる一方、事務所も田口に匙を投げたとされる。その結果、田口はKAT-TUNを脱退し、事務所も退所した。
結婚や交際にまで口を出し、管理しようとしたジャニーズ。そして、それに反旗を翻した田口――。しかーし、そこまでしてその愛を貫き、結婚願望を口にしていたはずの田口だが、その後は首をかしげることばかり。
破局説どころか、19年には田口、小嶺がそろって大麻所持容疑で逮捕されるという事態に。さらに、この裁判においても、「これからもいっしょに交際を続けていきたい」と仰天告白、その後も二人三脚で再起への道を歩むと宣言したほど。その後もマスコミの取材に対して入籍を匂わせていたが、一向に入籍とはならず、21年6月にも同棲解消との報道が。そして再び同棲したと思ったら、またしても破局報道――。
15年以上の関係にある田口と小嶺、そしてジャニーズを退所してすでに7年たつ田口。紆余曲折を経た2人の関係がどうしても気になる。これまで田口に関する報道も多い「自身」だが、今回程度の情報ではなく、2人の関係をもっと掘り下げた記事を今後、期待したい。田口をジャニーズから追いやった記事を掲載した責任を取る意味でも(笑)。
そして田口淳之介と小嶺麗奈が付き合い出したとされる15年前の07年、芸能マスコミを震撼させたのがこの男・羽賀研二だ。この年、未公開株に関連し、詐欺・恐喝で逮捕された羽賀だが、その後実刑判決が確定。さらに釈放後の17年にも不動産の名義を妻に移し財産を隠したとして強制執行妨害で逮捕されるという事件を起こした“お騒がせ男”である。そんな羽賀が昨年9月に刑期を終え出所、そして「週刊女性」が単独インタビューの3頁特集を掲載している。
「週女」はこれまでもお騒がせ芸能人――最近は、いしだ壱成をさかんに取材し、その前の18年頃はトラブル続きの泰葉を独走状態でインタビューしたりしていた――に対する直撃やらインタビューに定評があるが、今度は羽賀研二という“鉱脈”を見つけたのか、その肉声を伝えている。しかし、やはりというべきか羽賀の口から出る言葉はけっこうひどい。
まずは、逮捕された2つの事件について、羽賀は今でも冤罪だと思っているらしい。単に“先輩”や“弁護士”を信用し、その言葉に従っただけだ、と。全部、人のせいだと主張したいらしい。そして社会に対する認識も大甘だ。当初、芸能界にも簡単に戻れると思っていたらしい。しかし現実は違ったことに対してこんな感想を話す。
「世の中も10年、20年前に比べて、コンプライアンス的なことが厳しくなっていますよね。罪を犯したという過去が、こんなにも大きな壁になっていることを改めて痛感しました」
甘い。大甘だ。そして心配だ。沖縄で人材派遣会社を起業し、一方で芸能活動も模索しているという羽賀だが、早速、映画出演のオファーがあったという。その映画はNHK党の立花孝志党首の半生を描く作品――。心配すぎる!
そして芸能界ではなく堅実な世界で働くべきでは? とのインタビュアーの問いには、こう答えるのだ。
「僕は芸能界でいただいていた仕事に、自分がしたことでドロを塗ってしまいました。そのドロを洗い流さなくてはいけないと思っているんです」
そんなことを言いながら、しかし過去の栄光(梅宮アンナとの恋愛、『笑っていいとも!』の出演歴、大地真央や鳳蘭との共演歴)をチラつかせなるなど、自己顕示欲、アピールを隠そうともしない。相変わらずである(笑)。
しかし「週女」もすごい。羽賀の言い分を、こうして無批判に垂れ流すのはどうかとも思うが、一方でそのままの肉声を掲載するからこそ、羽賀の“本性”も丸わかりになるということ。“お騒がせ芸能人の本音インタビュー”は「週女」の真骨頂かも(笑)。
渡辺徹氏の死と一家の軌跡
突然の訃報に驚いた。俳優の渡辺徹氏が敗血症で急逝した。61歳。若すぎる。そして12月5日に行われた妻・榊原郁恵と長男・裕太の会見。笑いとともに涙が出た。すごすぎる芸能一家だ。そんな渡辺一家の大黒柱の死と軌跡を「女性自身」「週刊女性」ともに特集している。病気に苦しみながらも笑いに満ちた渡辺徹氏の死を悼みたい。