12月3日放送の音楽特番『ベストアーティスト2022』(日本テレビ系)に、KAT-TUNが出演。番組内の企画で、2006年3月に発売したデビュー曲のアレンジバージョン「Real Face#2」を歌った際、上田竜也の担当したラップパートに視聴者が反応。ネット上で「たっちゃん(上田の愛称)、ラップの歌詞間違えた?」「単なるミス? それともわざと?」と話題になる中、上田自身がブログで同番組に言及した。
この日、KAT-TUNは「プレイバック☆着うたメドレー」の中で、18年4月発売のシングルに収録されている「Real Face#2」を歌唱。同曲は、グループが“充電期間”を経て、上田、亀梨和也、中丸雄一の3人体制で再始動した際に「Real Face」を再録したもの。13年9月にグループを脱退した元メンバー・田中聖が担当していたラップの歌詞は新たに書き下ろされ、上田がそのパートを引き継ぎ、音楽番組でもたびたび披露してきた。
「しかし、今回の『ベストアーティスト』で、上田は『I’m a special Ha Ha 軽く突破 とっくの前から超えてるボーダー』という歌詞を、『それは誰だ Ha-Ha 俺はJOKER DoopなRhymeで 泣き出す嬢ちゃん』と旧バージョンで歌唱。すぐに新たなリリックに戻していましたが、一部だけ“田中版”の歌詞を入れ込んだんです」(ジャニーズに詳しい記者)
なお、「JOKER」は田中のMCネームであり、「Real Face」のラップ詞も彼が書いている。上田がその「JOKER」を含む歌詞を挟んだことで、ネット上のジャニーズファンから「上田くんの『JOKER』にはビックリ」「『Real Face#2』のはずなのに、旧ラップが混ざってた」と驚く声が上がり、また「オリジナル版とミックスさせたのか、歌詞が飛んで染み付いた昔のラップ詞が出てきちゃったのか……」という疑問が飛び交った。
また、「聖に向けてエールを送ったのかな?」との声も。というのも、田中は退所後にたびたび薬物絡みで逮捕され、11月29日には、「知人女性から現金約1万円を脅し取った」として、恐喝の疑いで京都府警に逮捕されたばかり。
今月2日に配信された読売テレビのニュース記事によると、田中は同日夜には釈放されたといい、「恐喝事件についておおむね容疑を認めているということで、今後は任意で捜査が進められます。田中被告は、別の覚醒剤事件で公判中です」とも伝えていた。そんな中で上田が田中のラップ詞を口にしたため、ファンは衝撃を受けたのだろう。
「ただ、歌唱中は『2006年の出来事を懐かしの映像で』とテロップが表示され、3人が立ったステージ後方のビジョンには、当時の流行を紹介する映像が映し出されていました。それだけに、『オリジナル版に敬意を込めて、一部は「Real Face」のラップにしたのかも?』『企画的に“06年の「Real Face」を歌う”っていうことだったから元の歌詞も歌ったのかな』と推測しているファンもいたんです。そんな中、上田は放送翌日の4日にジャニーズ事務所公式モバイルサイト・Johnny's webの個人ブログ『龍組』を更新。『ベストアーティスト』を見たかどうかファンに投げかけた後、最後に『歌を通して メッセージっていいよな』とつづっていました」(同)
この意味深な“メッセージ”という言葉に、ファンは注目。ネット上には「たっちゃんのブログを読んだけど、あえてのJOKERラップだったんだね」「上田くんなりのエールなのかな」「真意は上田くんたちにしかわからないけど、メッセージはちゃんと受け取ったつもり。きっと誰かにも届いているんじゃないかな」「JOKERにメッセージが伝わりますように……」「『龍組』を読んで胸がいっぱいになった」と感激するコメントが相次いでいる。
いずれにせよ、KAT-TUNメンバーはさまざまな思いを抱えながら、「Real Face#2」を歌ったことだろう。これからも上田たち3人は前を向いて、「Real Face」「Real Face#2」を歌い続けていってほしいものだ。