調味料の魅力を社会に広めるイベント『調味料選手権』(一般社団法人日本野菜ソムリエ協会主催)が、今年も「調味料の日」を記念して開催されました。13回目を迎える今回は、全国各地から開催史上最多の184品の調味料がエントリーし、1次専門家食味審査会で33商品が選抜された後、WEB投票とECサイトによる販売数、最終審査会により、総合第1~3位、各部門賞が決定しました。
ここ数年は「第4次辛みブーム」といわれていますが、上位総合3位までスパイーシー系調味料が独占。ソースなどのご当地スパイス系も人気で、エントリー数が多かった印象です。
【第1位】
「燻製アウトドアスパイス ほりにしブラック」 Orange アウトドアショップ(和歌山県)
燻製のスモーキーな香りと独特な味わい、ゆっくり溶ける岩塩の旨み、 23種類のスパイスのコク、すべての相乗効果で複雑な奥行きのあるおいしさです。さらに、イカ墨や黒豆きなこなどを加えることで、粉末の色・ブラックにもこだわっています。
アウトドアスパイスというと、ステーキなど“焼く”イメージが強いですが、刺身やカルパッチョ、サラダに振りかけたり、チーズやソーセージにトッピングしてもOK。使い勝手の良い、何にでも合う万能スパイス調味料です。
なお、昨年の調味料選手権で「ほりにし(白)」は総合第2位に輝いており、1位を取るべく試行錯誤の末に開発されたのが 「ほりにしブラック」です。
【第2位】
ご当地部門ダブル受賞 「ネギイチバン」 株式会社風土食房(千葉県)
ラジオ番組の企画で、リスナーさんのアイデアを集結し作られた「千葉のご当地調味料を作ろうプロジェクト!」で、千葉県産の長ネギをPRするために誕生した「ネギイチバン」。千葉県産の長ネギ・生姜・醤油を使用しており、“千葉愛”てんこ盛りです。長ネギは鮮度にこだわって粗みじん切りにカットし、ひと瓶に1~2本分の量をたっぷりと加えています。ここに唐辛子を加えたピリ辛ご当地調味料。
ごはんのお供のほかにも、冷奴、冷しゃぶや餃子などの肉料理、焼魚、蒸し野菜、麺類の薬味などにおすすめです!
【第3位】
「WASABBQ (ワサビービーキュー)太陽と青空のわさび」 株式会社田丸屋本店 (静岡県)
わさびの爽やかなグリーンスパイス、BBQスパイスです。ツーンとしたわさびの辛さと山椒の香り、ガーリックの旨みがワイルドに調和し、肉料理と相性抜群。わさびと山椒の合わせ技は珍しく、今までにない辛味のハーモニーです。ほかにも数種類のスパイス、焼津港産かつおや日高産こんぶの「和の旨みだし」がブレンドされているので上品な味わい。
素材の旨みを引き立てるグリル料理の仕上げに向いているので、肉類や魚介類、ジャーマンポテト、フライドポテト、ベーコンエッグ、茹でた枝豆、チーズなどにもササッと一振り!
実は牛タンって、洋風と相性抜群! バケットに乗せるだけで、おしゃれな料理が完成します。「牛タン仙台オリーブ辛油」は、牛タンにオリーブオイルをベースとしたイタリア風の味に仕上がっています。オリーブの爽やかな香り、バルサミコ酢の酸味、ピリッとした辛みの粒こしょうが、牛タンのおいしさを引き立たせているんです。
クラッカー、サラダやピザのトッピング、パスタソース、ワインのおつまみに。もちろん、アツアツのごはんのお供としてや、豆腐、納豆などの和風食材ともよく合います。チーズとの相性も抜群なので、一緒にパンにのせてトーストすれば、牛タントーストの出来上がり!
【ご飯のおとも部門受賞】
「海宝飯(カイホウメシ)ふりかけ」 株式会社新丸正(静岡県)
鰹節屋がつくった、海の宝がつまったご馳走ふりかけ! 自社製造の鰹節に、国産のあおさ海苔、バラ海苔、刻み海苔、国内製造のとろろ昆布を絶妙なバランスでブレンドしています。食塩は入っていません。口の中で鰹節と磯の風味が混じり合い、それぞれの素材が持つ風味や味わいを存分に楽しめます。
白いご飯にのせて醤油を回しかけるだけで、最高のおいしさ! 味噌汁や豆腐、サラダ、お好み焼き、麺類のパスタや焼きそば、ちょっと味が足りないなと思う時に、いつものおかずにふりかけるだけでおいしくなります。手土産にも喜ばれますよ。
いい調味料は、あれこれ手間暇をかけなくても、おいしい料理に変身してくれます。調味料で、毎日のごはんに彩りを添えましょう!