タレントの山田邦子が、お笑いコンテスト『M-1グランプリ2022』(テレビ朝日系)で、初めて審査員を務めることがわかった。ネット上では「適任」という意見がある一方で、“悪目立ち”を不安視する声もあるようだ。
今年は、昨年から引き続きダウンタウン・松本人志、サンドウィッチマン・富澤たけし、立川志らく、ナイツ・塙宣之、中川家・礼二が務めるほか、5年ぶりの博多華丸・大吉の博多大吉、初登場の山田を加えた7人が審査するという。
12月18日に生放送される決勝戦を前に、山田は12日に自身のYouTubeチャンネル「山田邦子 クニチャンネル」を更新。審査員を務めることをあらためて報告した上で、「山田邦子って誰!?」と思っている若者に対し、「ググってみ? 最近ググれんだから」と検索を促している。
さらに、決勝出場芸人のプロフィールが書かれた書類を取り出し、「あのね、指舐めてますけど、もうねえ、おばちゃんねえ、あぶら分とか水分とかない、カサカサなの。ごめんなさい」と断りつつ、「真空ジェシカ、好きなんだよね~。……とか、こういうとこダメよね? 贔屓出ちゃうからね。公平、公平」と、真空ジェシカを高く評価していることを告白。
一方、女性コンビ・ヨネダ2000に対しては、「女の子ねえ、女性だから贔屓しますよねえ。ヨネダ2000。愛と誠ちゃんでしょ? 女の子いいよねえ。うれしい出てて」と好意的なコメントを寄せていた。
また、審査基準について「前評判とか関係ないんですよ」「その日、一番面白かった組を選びたいなと、純粋に思うわけでございます」「真面目に審査したいなって思います」などと強調している。
山田といえば、ビートたけしや明石家さんまが出演していたコント番組『オレたちひょうきん族』や冠番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(ともにフジテレビ系)など、数々の人気番組に出演。1990年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)では総合司会の一人を務めるなど、「女性芸人で唯一、天下を取った」と言われるレジェンドだ。
「しかし、不倫騒動などをきっかけに、1990年代半ばから人気が急落。バラエティ番組から徐々に姿を消していきました。ただ、前出のYouTube動画を見た若いお笑いファンからは、『山田邦子さんってあまり知らないけど、しゃべりがうまいし、ちゃんと審査してくれそう』『若手芸人のこともちゃんと知ってくれてるし、新しい人への抵抗感もなさそうで安心した』と好意的な声も目立ちます」(芸能記者)
その一方で、余計な言動で「悪目立ちしないか」と心配する声もあるようで……。
「17年6月放送の情報番組『バイキング』(フジテレビ系)に出演した山田は、“痴漢”や“冤罪”といった電車内で発生するトラブルの話題で、『私も、もし周りが全部イケメンだったら、どうなるかわからない』『もしさ、松潤(嵐・松本潤)が10人くらいいたらどうする? 私、(痴漢しないという)自信持てない』と“痴漢目線”でコメントし、司会の坂上忍らを困惑させていました。山田は、時にそうした笑えないボケで周囲を困惑させることがあるだけに、『M-1』で余計な発言をしないかと不安視する人もいるようです」(同)
また、20年2月に「山田邦子 クニチャンネル」を開設した山田だが、先月1日には「ジャニーズ激震!!タッキー電撃退社!なぜ!?」と題した動画を公開し、滝沢秀明氏のジャニーズ退社騒動についてコメント。
同6日にも、「どうしたジャニーズ事務所!キンプリ突然崩壊!?」というタイトルで、King&Princeメンバーの分裂をネタにしている。
「YouTube開設以降、アンジャッシュ・渡部建の不倫問題に私見を述べるなど、芸能ニュースに乗っかる動画を多くアップしている山田。最近はジャニーズ関連のスキャンダルに便乗する機会が目立ち、今月12日にも『【日刊ゲンダイ芸能部長 米田龍也対談】中居正広重病説!?』と題した動画を公開しています。そんな最近の“ご意見番”キャラに対し、『こっち行ってほしくなかった』『こんなことしないで、話術で笑わせてほしい』と落胆するネットユーザーもいるようです」(同)
YouTubeでは、すっかり“芸能界のご意見番”と化している山田。『M-1』では、お笑いタレントであることを思い出させてくれるといいが……。