先月4日、King&Prince(以下、キンプリ)のメンバー・平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の脱退および退所を発表し、業界内外に衝撃を与えたジャニーズ事務所。そんな中、12月9日発売の「文藝春秋」2023年1月号(文藝春秋)と「文藝春秋 電子版」(同8日公開)に、放送作家・鈴木おさむ氏執筆による“SMAP解散騒動の舞台裏”を描いた小説が掲載された。同作は、意外にも「SMAPファンだけでなく、キンプリファンの間にも大きな波紋を呼んでいる」(スポーツ紙記者)という。
SMAPは2016年1月18日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系、以下『スマスマ』)内で、当時浮上していた“解散危機”報道で世間を騒がせたことを生謝罪。当初は、グループ活動を継続する方針だったが、結局、同年末をもって解散している。
「放送作家として『スマスマ』に携わっていた鈴木氏は、このたび『小説「20160118」』を『文春』で発表。“小説”としているものの、SMAPの中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が生謝罪した『スマスマ』の舞台裏を伝える内容となっています。今まで明かされていなかった内情を世に晒す“暴露小説”とも取れ、SMAPファンの間では『勇気を出して執筆してくださってよかった』『今さら暴露したのはなぜ?』などと賛否両論が飛び交っている状況です」(同)
なお、『スマスマ』の生謝罪では、草なぎが「木村くんがジャニーさん(事務所創業者・ジャニー喜多川氏、19年7月に死去)に謝る機会を設けてくれて、僕たちは今ここに立てています」と口にする場面があったが、「小説『20160118』」では、“ツヨシが事務所サイドに指示されたセリフ”を言うことになった……とする記述が見られる。
「草なぎのこのコメントについては、当時から、業界内外で『事務所に言わされたのでは』とささやかれていましたが、『小説「20160118」』の内容を踏まえると、当時の事務所副社長・メリー喜多川氏(21年8月に死去)の指示であったことが読み取れます。多くのSMAPファンは、この点に怒りを覚えているようですが、実はキンプリファンの間でも物議を醸しているんです」(芸能プロ関係者)
前述のようにキンプリは先月4日、平野、岸、神宮寺がグループを脱退し、事務所も退所すること、また、残るメンバーの永瀬廉と高橋海人で、グループを継続することを発表した。
キンプリの5人は、ファンクラブ(FC)会員向けに、脱退・退所の報告とその理由を伝える動画を公開したが、離脱する3人の“お辞儀の角度”が普段よりも浅かった点などから、ファンの間では「納得しないまま辞めることになったのでは」「本心が知りたい」などと心配の声が飛び交っていた。
「そんな中、『小説「20160118」』により、SMAPの生謝罪に事務所側の意向が反映されていた可能性が高まったため、キンプリファンの間では、『当時、追い詰められていたSMAPの姿が、今のキンプリの状況と重なる』『同じようなことがキンプリでも起きた?』『キンプリのFC動画も違和感すごかったけど、同じような背景がありそう』などと物議を醸しています」(同)
今回、「文藝春秋」と鈴木氏が、どういう意図で『小説「20160118」』をこのタイミングに発表したのか、どうしてメリー氏の指示があったことを思わせるようなくだりを書いたのか、それらは定かではないものの、「キンプリファンの“事務所批判”を活性化させる燃料になってしまった」(同)という。
キンプリがFC動画で話した内容についても、事務所幹部からの強固な働きかけなどあったのだろうか。関係者がその舞台裏を“暴露”することを、キンプリファンはひそかに待ち望んでいるのかもしれない。