12月14日発売のKis-My-Ft2(以下、キスマイ)のニューシングル「想花」が、同13日付の「オリコンデイリーシングルランキング」で初登場首位を獲得。9人組ガールズグループ・NiziUの新曲と“発売日被り”が発生したため、ネット上のファンの間では「売り上げ順位で負けるのではないか」と懸念されていたものの、ライバルに5万枚以上の差をつけ、堂々の1位に輝いた。
同作は、2011年にCDデビューしたキスマイにとって、通算30枚目のシングル。販売形態は、CD+DVDの初回盤A・B、通常盤(CD)に加え、ファンクラブ限定オリジナル特典付き通常盤の計4パターンが用意された。表題曲の「想花」は、現在放送中の玉森裕太主演ドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系)の主題歌に起用され、カップリングの「Rebirth Stage」は、千賀健永が出演中の深夜ドラマ『夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~』(テレビ東京系)のエンディングテーマになっている。
「今年8月発売の前作『Two as One』も、同様にファンクラブ盤を含む4形態がリリースされ、発売初日から18万1,943枚を売り上げる好成績をマーク。週間売り上げ枚数は、24.6万枚を記録していました。一方、今回の『想花』に関しては、ネット上のファンたちが『NiziUのシングルに売り上げが負けるのではないか』と危機感を抱いていたんです。NiziUの場合、今年7月発売の前作『CLAP CLAP』のセールスは初日が10万台、初週13.2万枚でした。キスマイファンが『Two as One』と同じペースで購入すれば、1位を死守できるともみられていたのですが……」(ジャニーズに詳しい記者)
そのNiziUの4枚目のシングル「Blue Moon」は、初回生産限定盤A(DVD+DVD)、初回生産限定盤B(CD+ブックレット)、通常盤のほか、ファンクラブ会員だけが購入できる完全受注生産限定商品のWithU盤(ソロ盤、メンバー別9種類)を展開。WithU盤は購入者の中から抽選で選ばれた360名(各メンバー40名ずつ)を、オフラインイベント(個別Meet&Greet)に招待するというキャンペーンも行われている。
これは、メンバーと20秒程度のコミュニケーションを図れる対面形式のイベントで、2023年2月に千葉県の幕張メッセ、同3月にインテックス大阪の2会場での開催を予定。WithU盤の予約は11月23日に締め切られ、3回に分けてオフラインイベント参加希望者を募った。
「さらに、NiziU公式サイトは10月5日に、『Blue Moon』の購入特典が決定したと告知。『店舗・購入方法別の全16種の特典となりますので、お早めにご予約ください!』(原文ママ)とアナウンスしました。“イベント参加権利”のほか、種類豊富な特典が用意されたため、複数枚購入するファンが相次ぎ、売り上げも伸びるだろうと予想されていたんです」(同)
オリコンのデータによると、キスマイはデビューシングル「Everybody Go」から「Two as One」まで、29作で連続1位を獲得している。それだけに、キスマイファンは「想花」の発売前から「リリース日がNiziUと被っているけど、キスマイは大丈夫かな?」「1位をとってほしいけど、相手が強すぎる」「連続1位記録を守れるのか不安」と懸念。かたや、一部のNiziUファンも「ジャニーズ相手だと、1位をとるのはキツイかな」と警戒していたのだ。
「キスマイサイドも、3形態(ファンクラブ限定盤以外)には『スペシャルMOVIE』を視聴できるシリアルコードを封入したほか、3形態同時予約特典として、先着でオリジナルカレンダーのプレゼントを実施するなど、豪華特典を用意しました。その甲斐あってか、『想花』は発売初日に16万4,717枚を売り上げ、11万3,079枚で2位にランクインした『Blue Moon』を抑え首位を獲得。ひとまず初日のセールスではキスマイに軍配が上がり、ファンの懸念を覆しました」(同)
この結果を受け、ネット上のキスマイファンからは「記念すべき30枚目のシングルで1位をとれてよかった!」「1位おめでとう。とりあえずホッとした」と祝福の声が相次いでいる。とはいえ、あくまで初日の売り上げだけに、「まだ油断はできない」と気を引き締めている人も多い様子。
キスマイはNiziUをはじめとしたほかのアーティストたちに逆転されることなく、このまま首位をキープできるだろうか。来週20日発表の「オリコン週間シングルランキング」の結果に注目だ。