ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Aぇ! group(火曜)、少年忍者(水曜)、Lil かんさい(木曜)、7 MEN 侍(金曜)、美 少年(土曜)、HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、12月8~14日公開の動画を注目度順にチェックします!
Lil かんさい・西村拓哉、なにわ男子・西畑大吾は「大人なイメージ」
12月8日の動画は「Lil かんさい【ウチら常識人だから!!】思てるほど…アホちゃいますよ~!?」(再生回数は20日時点で13万台)。今回は、民法の改正によって全員が成人を迎えたLil かんさい(現在18~19歳)が、「ジャニーズ品格クイズ」にチャレンジしている。
まず、進行役の嶋崎斗亜が「品のある方とか、やっぱカッコよく見えるやんな」と話を振ると、西村拓哉は「(なにわ男子の西畑)大吾くんとか大人なイメージがあるね、俺的に。きっちりしてはって」と関西ジャニーズの先輩を例に挙げた。
なお、企画名に「ジャニーズ」とは入っているものの、「結婚式の招待状の返事を書いてください」という問題を皮切りに、食事に関するマナーなど、クイズの内容は一般常識がメイン。
果たして誰が“常識人”なのかは、動画を見て確認してほしい。ファンにとっては“自担を見ながらマナーも学べる”という、一石二鳥の1本だろう。
7 MEN 侍、「冬の大運動会」対策はバッチリ!?
12月9日にアップされたのは「7 MEN 侍【着ぐるみダンスしりとり】カオスになった…」で、タイトル通り「着ぐるみを着てダンスでしりとりをする」企画を実施。「ダンスしりとり」は、「Jr.チャンネル」でもおなじみだが、今回は、今後控えている大イベント『ジャニーズJr.チャンネル 全グループ参加! 秋の大運動会2022』に備えるためのチャレンジなんだとか。
進行役の矢花黎によると、大運動会ではダンスの種目があるそうで「練習も兼ねてこの企画に挑戦していく」と説明した。
7 MEN 侍の動画といえば、11月11日配信の「7 MEN 侍【ジャニーズエクササイズ】お家で出来る!?琳寧フィットネス」内で、矢花が大運動会の開催を発表。スーパートレーナー・菅田琳寧の指導のもと、全員でトレーニングに励んでいた。
彼らは今回も、来たる大運動会に向けて準備する模様を視聴者に公開したわけだ。しかし、12月上旬の段階で、ほかのグループは大運動会について触れておらず、動画の中で大々的に言及しているのは7 MEN 侍だけ。大運動会の詳細や、7 MEN 侍メンバーの活躍に期待が高まる。再生回数は20日時点で11万台。
11月26日より、コラボレーション動画を配信中の美 少年とHiHi Jets。12月10、11日更新の「【2人っきりでトーク】ライバル、嫉妬、仲間…全ての想いを語る!!」「【俺たちのターニングポイント】デビューするために…」では、グループの垣根を越えたトーク企画「僕らのミライ、サシトーーーーーーク」を行っている。
くじ引きで、5つの組み合わせが決定(1組だけ美 少年メンバーが2人)し、最初に登場したのは、美 少年・浮所飛貴とHiHi Jets・猪狩蒼弥。最初は「真面目な話はあんまりしたことない」(浮所)と戸惑っていたものの、2人は終始真剣にトークを展開。
その中で、浮所からグループの舵を取っているメンバーについて聞かれた猪狩は、「俺の中で、優斗は“絶対”なのよ」「“ジャニー(喜多川氏、2019年7月に死去)さんが最後に残した男”っていうのは高橋優斗だから」と、“パワーワード”を残しながら、挙げるとすれば自身と高橋優斗だと回答した。
かたや、浮所は美 少年の近況に関して、「話し合いの回数が俺たちは増えた」と発言。思っていることが6人全員違うため、まとめることは難しいと感じているそうだが、「どっちつかず」の折衷案ではなく、全員で議論して決断し、行動に移しているという。
その後、グループの転換期の話題になると、猪狩は作間龍斗の加入(2018年2月)や、「ジャニーさんがいなくなった時」だと回顧。「マジで言ったことないかもしれないんだけど、『5人で1回(事務所を)辞めよう』ってなったのね」「結構、辞める方向でいったんだけど。いざ、ジャニーさんに1回その状態でお会いした時に“ちょっと、辞めるとかじゃないな”って」「みんな(の意識)がバチッとなって。そこから『手を取り合っていこう』みたいな感じになった」と打ち明けていた。
退所の意向を撤回し、現在もデビューを目指して奮闘中のHiHi Jetsだが、当時の決断次第では、19年3月末をもってメンバー全員が事務所を離れ、今は「7ORDER」としてグループ活動を行っている元Love-tuneの後に続いていたかもしれない。
浮所と猪狩はお互いに自己分析がしっかりできているからこそ、グループ内で自分がどう立ち振る舞えばいいのかを理解できている2人だろう。話の内容も濃く、見ているこちらもグッと惹き込まれる1本だった。
美 少年とHiHi Jetsのコラボ動画2本目は、美 少年・那須雄登とHiHi Jets・橋本涼、美 少年・佐藤龍我と藤井直樹、HiHi Jets・井上瑞稀によるトークを公開。那須・橋本ペアは、デビューを目指す同世代のJr.たちの話になり、「リアルな話、激戦だなって」(那須)「俺、頭の中、お花畑の人間だからさ。みんな良くなればいいのに……って思っちゃってる」「つらい目に遭ってる人がいなきゃいいなって、俺ふと思って。この辺の年の人たちで」(橋本)と本音をこぼし、那須は「こんなにもみくちゃだったらね……やっぱ心も不安定になりますよね。どうしても」とも吐露。
そんな那須と橋本が、存在の大きさを評価していた藤井は、佐藤と井上とのトークで顔芸を披露し、早速場を和ませていた。その後、藤井がデビューを目指すJr.ならではの葛藤を述べると、井上も「デビューに何が必要かって、今はわからないじゃん。ムズいよね」「需要と供給と、自分のやりたいことのギャップとかもあるだろうし、それぞれ。難しいよな」と不安や悩みを抱えているよう。「どうしたらデビューできるんだろうね。みんな思ってるよね。これ全Jr.が思ってる」と複雑な胸中をのぞかせていたのだった。
3組とも、どちらかといえば美 少年メンバーのほうが“聞き役”に回っている印象だったが、トークの相手が関係性の深い彼らだからこそ、HiHi Jetsも正直な思いを吐き出せたのかもしれない。コラボ動画の再生回数は、1本目・2本目ともに20万台を記録している(20日時点)。
なお、HiHi Jetsは株式会社Mizkanの味ぽんのプロモーション動画「【日本を代表するさっぱり味調味料】超美味アレンジレシピ」(12日)も配信されており、再生回数は20万台だった(20日時点)。
12月13日の動画は「Aぇ! group【観覧車で2人っきり】あえて言わせていただきます!!」(再生回数は20日時点で36万台)。今回の企画は、Aぇ! groupが観覧車に乗りながら1対1でサシトークするというもの。ペアは事前にスタッフがくじ引きで決めたそうで、1組は最年長・末澤誠也と最年少・佐野晶哉に決定。ちなみに、この日の末澤は、愛らしいクマのぬいぐるみが胸元についたブルゾンを着ており、「実質、2人じゃないから。4人やからね。2人と2匹みたいな」と笑っていた。
どうやら末澤が着ているのは、高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の73万7,000円の服。ネット上のファンの間では、「末澤が73万円の服を着ている」と注目が集まり、ジャニーズWEST・中間淳太の“お下がり”ではないかとの説も浮上した。
その中間は、6日配信回のエンディングで流れた予告をチェックしていたようで、ジャニーズ事務所公式モバイルサイト・Johnny's webの個人ブログ(7日付)に「すえ、ほんまに着てくれてるわ。絶対着んと思ってた。笑」とつづっている。
今回の動画内で詳細は語られていないものの、14日深夜放送のラジオ番組『関西ジャニーズJr. Aぇ! groupのMBSヤングタウン』(MBSラジオ)で中間の話題になった際、佐野と福本大晴が「誠也くんね、とんでもないお下がりをいただいてましたね」(佐野)「YouTube見てもらったらわかるけど」「スゴい服着てるんですよ」(福本)とトーク。
これを受けて、ネット上のYouTube視聴者たちは「あのクマ2匹の服、中間淳太のセレクトなの!?」「やっぱりあのヴィトンのクマちゃん、淳太のお下がりだったんだ!」と驚いていた。
なお、個人的に今動画で最も興味深いトークを繰り広げていたと感じたのは、小島健と正門良規。なにわ男子が結成された時期(18年10月)について、正門は「(事務所を)“辞めようかな”はチラついたよね」「俺が辞めたら、こじけん(小島)はどうなんねやろなって」と振り返っていた。
少年忍者・川崎皇輝は「天性のジャニーズJr.」!?
12月14日の動画は「少年忍者【ガチ格付け】なんかとっても嬉しい動画になりました~その1~」(再生回数は20日時点で14万台)。今回、少年忍者メンバーが行っているのは「格付けガチランキング」。21人は、事前にさまざまな質問が用意されたアンケートに回答しており、結果発表によって、自分がほかのメンバーにどう思われているのかがわかる企画となっている。
第1弾の今回の動画では、3項目の結果を発表。その中で、グループのリーダーである川崎皇輝は、2位に大差をつけて「キラキラアイドルランキング」の1位を獲得し、「本当にありがとう」「超うれしい!」と大感激していた。
コメントを求められた織山尚大は「ジャニーズっぽくないですか? 歌っても踊っても全部ジャニーズ。顔もそうだし。もうこれ、天性のジャニーズJr.です」と絶賛。まとめ役を完璧にこなす川崎は、ファンから「川崎プロ」と呼ばれているが、稲葉通陽は「アイドルとしての鑑なんじゃないかな」「迷いなく皇輝くんに入れました」とベタ褒めしていたのだった。今後のランキング結果にも期待が高まる。