関ジャニ∞の冠番組『関ジャニ∞の あとはご自由に』(フジテレビ系)。12月19日深夜放送回では、前週オンエアされた俳優・片岡鶴太郎とのアドリブドラマ「伝説の仙人」を全員で振り返りながらトークを展開した。
このドラマは、片岡演じる“どんな悩みでも解決でき、人の悩みを食べて生きている”伝説の仙人が、学生時代からの友人である村上信五、丸山隆平、安田章大の3人の悩みを聞いてアドバイス。しかし、実はこの仙人は“人を喰って”生きていたため、3人は殺されてしまうというオチだった。
まず、別室でモニタリングをしていた横山裕が「どういう意図でこういう設定にもっていったんですか?」と尋ねると、片岡は「(関ジャニ∞)メンバーが40代」に近いことから、「男の40代って、いろいろと悩むというか迷うというか」と持論を展開。3人から本当の悩みを聞くことで、感情を引き出そうとしたという。
なお、3人は物語の中で「暴飲」(安田)「仙人になりたい」(丸山)「悩みがないのが悩み」(村上)と吐露していたが、片岡の真意を知った村上は、「なるほど、なるほど。マジ(な悩み相談)やったんすね」と一言。村上は、丸山の突飛な発言を受け、バランスを考えた上でとっさに回答内容を変えたそうだ。
そんな中、片岡に短刀で背中を刺されて殺された村上の演技が話題に。横山から「またドリフやってるんですよ」「死に方が時代劇コントなのよ」と、バラエティふうの芝居になっていることを指摘された村上は、「うそやん。それはうそ、うそ! 俺はあの時点で音だけでいろいろ感じてやってたよ、お芝居」と反論。しかし、VTRであらためて振り返ると、「そりゃドラマのオファー来んわ。大根(役者)やな」と自虐したのだった。
その後、もともと芸人から俳優となり、プロボクサーや画家としても活躍する片岡に、横山が「原動力ってなんですか?」と質問。これに片岡は、「あれをやりたい、これをやりたいって意識で考えたのではなくて、私の中で眠っている『種』というか『シード』みたいなのがあって、それがサインを出すんですよね」とコメント。自分の中に眠る潜在意識に気づき、行動すると「(思わぬ)ギフト(収穫)がある」のだとか。
なお、片岡は独学で絵を描き始めて1週間後に、当時出演していたお昼のバラエティ番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』(同)の司会者であるタモリと銀座のクラブに飲みに出かけた際、たまたま画家の村上豊氏と出会ったと回顧。
片岡が村上氏に「絵はうまくなきゃいけませんよね?」と尋ねると、「絵はうまく描こうとしたらダメよ。役者がうまい演技をすればいいのか? そうじゃないでしょ? その役に同化していればいいのであって……」「例えば、りんごを描きたいのであったら、あなたもりんごに同化して、りんごがあなたの中から出てくればいいの」とアドバイスを受けたという。
そうした自身の経験をもとに、片岡は真剣な表情で、「皆さんの中にそのシードが絶対、あると思うんですよね。その声に耳を傾けて、それを信じて一歩行くかどうかだと思うんです」と訴えた。
この話にじっと聞き入っていた関ジャニ∞メンバー。なお、片岡が絵を始めたのは38歳、絵の展覧会を開いたのが40歳のときだそうで、横山は「そう考えると、人生まだまだ楽しいですよね」と発言。すると片岡が、「40からの人生っていうのは、また変わるんでね。これからの皆さんの展開も、私、非常に楽しみにしてるんですよ」と、アラフォー世代の関ジャニ∞にエールを送る場面も。
村上が「今、まさに仙人の言葉でした」と話すと、大倉も「リアルやったな」と納得。横山は「今日、ずっと説法聞いてるみたい」と感嘆の声を漏らしながら、収録を振り返ったのだった。
この放送にネット上では、「鶴太郎さんのお話、すごく深いなあ」「村上くんの真っ直ぐさは、お芝居にも出てる」「関ジャニ∞って、人の話を聞いて受け取れる人たちだよね」「これからの関ジャニ∞が楽しみ!!」などのコメントが寄せられた。