大みそかの午後5時より、約7時間にわたって放送されるフジテレビ系ゲームバラエティ番組『逃走中~大みそかSP お台場大決戦!~』。12月21日、新たに東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手、韓国のガールズグループ・KARA、“ひろゆき”こと西村博之氏らの参戦が発表された。
フジは昨年まで、大みそかは7年連続で格闘技の祭典『RIZIN』を放送していたが、今年は番組開始19年目となる『逃走中』を放送。今年は東京・お台場のフジ本社を中心に、アクアシティお台場などショッピングモール周辺の街全体が“逃走エリア”になるという。
同番組は今月12日までに、人気YouTuber・はじめしゃちょーやヒカキン、元AKB48の板野友美、韓国の6人組ボーイズグループ・ASTROのムンビンとユンサナをはじめ、番組史上最多となる31人の逃走者を解禁。そして21日には、新たに“VSハンター”として出演する村上、ひろゆき氏、大相撲力士・炎鵬、新日本プロレスのオカダ・カズチカらが発表された。
同番組初参加となるひろゆき氏は、自身のTwitterで自身の出演を伝える記事を引用しつつ、「5年ぶりぐらいに靴を履いて走った理由はこちらになります」と投稿。これに、「神回」「やばい……何年かぶりにテレビのコンセント入れる気になったわ」といったリプライが寄せられている。
そんな中、「女性自身」(光文社)のウェブ版は21日、「絶対見たい!年末特番」および「絶対見たくない!年末特番」ランキングを発表。「絶対見たくない!」では、『逃走中』が『第73回NHK紅白歌合戦』や『第64回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)を抑えて1位になっており、一方の「絶対見たい!」において『逃走中』は残念ながらランク外となっている。
「近年、若いコアターゲットを重視しているフジだけに、若年層からの反響が期待できる『逃走中』を大みそかの目玉に持ってきたのでしょう。しかし、8月28日に放送されたゴールデン3時間スペシャルは世帯平均視聴率4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、テレビ東京を除く民放キー局において最下位。個人でも3.5%と振るわなかったため、大みそかの放送も心配されます」(テレビ誌記者)
なお、フジは今年の元日のゴールデン帯でも『逃走中 元日3時間SP~美女とハンターと野獣~』を放送。同回ではヒカキンの勝利となったが、世帯平均視聴率は午後6時から1時間が3.7%、午後7時以降が4.6%と、やはり惨敗していた。
また、『逃走中』を視聴者が「見ない」理由として、「どうしてもやらせを疑ってしまう」「逃走者がゴープロ(編注:アクションカメラ)持って逃げてるならまだしも、撮影クルーと一緒に逃げてる姿に冷める」といった意見もある。
「『逃走中』はこれまで、できすぎた展開などに対し、たびたびやらせ疑惑が浮上。20年8月の放送後には、最後まで逃げ切り賞金117万円を獲得したEXIT・兼近大樹が、自らTwitterで『やらせは一切なしだから逃走中ファンはご安心を!』と疑惑を否定したことも。それでも、一部視聴者の不信感は拭えないようで、今回も『どうせやらせでしょ』という声が絶えません」(同)
近年定着していた『RIZIN』から、今年は大きく舵を切ったフジ。約7時間という長丁場だが、果たして視聴者はついてくるだろうか……。