ジャニーズJr.内ユニット・IMPACTorsのメンバー7人がジャニーズ事務所を退所する意向であると、12月28日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が伝えている。その一方で、次のCDデビューは藤島ジュリー景子社長の“お気に入り”とされる6人組ユニット・美 少年が有力候補だというが……。
11月に入り、経営陣とアーティストに関する大きな発表が続いているジャニーズ事務所。同1日には、Jr.の育成をメインとする会社・ジャニーズアイランドの社長とジャニーズ事務所の副社長を務めていた滝沢秀明氏の電撃退社が明らかに。そして同4日には、King&Princeの岸優太、神宮寺勇太、平野紫耀が、来年グループ脱退及び事務所を退所すると報告した。
ジャニーズでは、Travis Japanが10月28日にデジタルシングルを配信リリースし、事務所初の全世界デビューを果たしたばかり。Jr.ファンは早くも次期デビュー組の誕生を期待しているものの、2019年からJr.のプロデュースを手がけてきた滝沢氏が退社したことで、業界内外から「この先どうなるのか」と不安の声も聞こえていた。
「一部のJr.ファンは、滝沢氏の肝いりだった7人組・IMPACTorsの行く末を心配しています。20年10月16日放送の音楽番組『ミュージックステーション』2時間スペシャル(テレビ朝日系)内で、大々的にグループ名を発表した彼らの名付け親は滝沢氏だった。また、それまでJr.の中でもさほど目立つ存在ではなかった佐藤新をセンターに抜てきし、滝沢氏が大事に育ててきた印象でした。Jr.ファンの間で“タキニ”(滝沢氏のお気に入り)といえばIMPACTors……というイメージも定着していたほどです」(ジャニーズに詳しい記者)
それだけに、ファンは滝沢氏の退社を受けて、IMPACTorsの処遇について懸念していたのだ。そんな中、12月28日発売の「文春」はIMPACTorsの7人がジャニーズ退所を決めたと報じている。
「滝沢氏の代わりとして、20th Century・井ノ原快彦がジャニーズアイランドの社長に就任しました。『文春』によると、12月に行われた面談で、IMPACTorsメンバーが井ノ原に『全員での退所の意思』を告げたそうです。また、これまでは15年結成のJr.内ユニット・HiHi Jetsが最もデビューに近いとみられてきましたが、同誌は美 少年が有力視されているとも伝えています」(同)
美 少年は“王道アイドル”を目指している6人組で、近年は個々の活動も盛んだ。中でも浮所飛貴は、嵐・相葉雅紀らが出演するバラエティ『VS魂 グラデーション』(フジテレビ系)において、Jr.から唯一のレギュラー枠を獲得するなど大活躍中。来年1月スタートのKing&Prince・岸主演ドラマ『すきすきワンワン!』(日本テレビ系)にもニ番手のポジションで出演するなど、「文春」によれば、浮所はジュリー氏の“推し”なんだとか。
さらに、ほかの美 少年メンバーも露出が増えている。ジュリー氏の“スぺオキ”と言われるなにわ男子・道枝駿佑主演のドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系、今年4月期放送)には岩崎大昇がメインキャストの一人として出演。また、ジュリー氏が国民的アイドルに育てた嵐・二宮和也の主演ドラマ『マイファミリー』(TBS系、同)には、那須雄登が“バーター”で出演していた。
「滝沢氏が事務所を去り、今後は社長であるジュリー氏が、自分のお気に入りグループを猛プッシュする流れになっていきそう。現状、美 少年がジュリー氏の後押しを受けていることは明白だけに、HiHi Jetsより先にデビューすることは十分にあり得ます。そもそも、タレントの活動休止やスキャンダルによるペナルティなどは、滝沢氏ではなくジュリー氏が決めてきたといわれているのですが、今後はジュリー氏の采配がより顕著に現れていくでしょう」(前出・ジャニーズに詳しい記者)
美 少年は12月26日にYouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」で生配信を行い、来春にグループ初の単独アリーナツアー『美 少年 ARENA TOUR 2023 We are 美 少年~Let's sing it~』を開催すると発表。すでに大きなイベントが控えている状況にある。
23年、ジュリー氏の意向により、露骨な“美 少年推し”が展開されることも予想されるジャニーズ事務所。HiHi Jetsとそのファンにとっては、苦々しさに満ちた1年となるかもしれない。