所属タレントの肖像権に厳しく、かつてはネット上に画像や動画を掲載することを全面的に禁じていたジャニーズ事務所。長らく“アナログ派”として知られていたものの、近年はアーティストごとにYouTubeチャンネルやSNSアカウントを開設するなど、ファン向けのサービスやコンテンツも多岐にわたっている。
そんな中、来年4月頃、CDの購入者を対象に、一部アーティストが初の「個別トーク会」実施を発表。異例の取り組みに、ネット上ではジャニーズファンからは驚きの声が上がった。
個別トーク会の開催を発表したのは、来年2月1日にソロデビュー10周年を記念したベストアルバム『THE BEST and BEYOND』をリリースする中山優馬。所属レコード会社・Johnny's Entertainment Recordのサイトでは、個別トーク会やオリジナルグッズが当たる抽選企画「YUMA NAKAYAMA 10th Anniversary Campaign」の実施を発表した。
応募コースはA~D賞まであり、同アルバムの初回盤・通常盤のどちらかを1枚購入し、CD帯ウラに印字されているシリアルコードをもとに申し込むことが可能。期間は23年1月31日午前11時から2月5日午後11時59分までで、「複数口の応募をご希望の場合、その同数のシリアルコードが必要」との注意書きもあった。
なお、気になるA賞は「初めてのオンラインミート&グリート!(個別トーク会)※当選数:10名様」。開催日は来年4月上旬の予定で、「中山優馬との1対1の会話を、スマートフォンやタブレット越しにビデオ通話にて行う会となります。もちろん、優馬は今回がオンラインミート&グリート初挑戦!3分間、2人きりの特別なトークをお楽しみください」(原文ママ)と説明されている。なお、ビデオ通話にはスマホアプリ「forTUNE meets」を使用するそうだ。
「K-POP界隈をはじめ、今や日本のアイドルグループも、オンラインサイン会や“ヨントン”と呼ばれるビデオ通話が商品購入者特典の主流に。新型コロナウイルスが蔓延して以降、握手会などの“接触イベント”の開催が難しくなったため、代わりにオンライン上でファンとコミュニケーションを図るケースが増えているんです」(芸能ライター)
しかし、ジャニーズでは本格導入していないだけに、中山のファンは「A賞が当たったら興奮して死ぬかも!」「優馬のオンラインミート&グリート、3分ってヤバい。絶対に当てたいけど、どれだけCDを買えばいいのか読めない」と動揺。ジャニーズファンの間にも「優馬くんがオンライントークをやるのは予想外でビックリした」「ついにジャニーズにもヨントンの時代が……」と衝撃が走っている。
「今回のようなリリース絡みのキャンペーンではないものの、今年1月には、TOKIOのファンクラブ会員のもとに『「Johnny’s Family Voice」参加者募集のお知らせ』と題したメールが届き、大きな騒ぎとなりました」(ジャニーズに詳しい記者)
これは「アーティストとファンの皆さまの声をオンラインでつなぐ音声コミュニケーションサービス」で、「アーティストの生の声をリアルタイムで楽しめるほか、「トーク中に挙手している方をアーティストが指名することで直接会話ができるチャンスも」あるとか。テスト運用を行うため、先にTOKIO・城島茂が「Johnny’s Family Voice」にトークルームを開設すると告知していた。
ところが、多くのジャニーズファンから「ジャニーズはヨントンをやらないでほしい」「ジャニーズは手の届かないところにいるからいいのに……。普通に話せるようになるのはなんか違う」と否定的な意見が相次ぐことに。
その後、「Johnny’s Family Voice」始動の情報はSNS上に広まっておらず、「そういえば、前にジャニーズでもヨントンみたいなのサービスを始めると宣言して大不評だったけど、本当にやったのかな?」「ヨントンみたいな企画ってどうなったの? 結局、TOKIOでやったの?」といった疑問がチラホラ上がっている状況だ。
レコード会社の方針にもよるが、来春に控えている中山の個別トーク会がトラブルもなく無事に成功すれば、ほかのアーティストが追随する可能性もあるのかもしれない。
「中山といえば、先日『フライデー』(講談社、23年1月6日・13日号)に一般女性とのデート現場をスクープされました。お相手は中山が19歳の時に知り合った5歳上の女性で、もう9年の付き合いになるとか。来年2~3月にかけて、大阪・愛知・東京の3会場を巡るツアー『YUMA NAKAYAMA 10th ANNIVERSARY TOUR~THE BEST and BEYOND~』を開催予定ですし、しばらくはファンを優先しつつ、仕事に邁進してほしいものです」(同)
抽選企画の影響でアルバムの売り上げは伸びるのかどうか、来年2月のランキング結果にも注目が集まる。