Sexy Zone・マリウス葉が、12月31日開催の年越しコンサート『ジャニーズカウントダウン2022-2023』(以下、『カウコン』)出演をもって、グループ活動を終了すると発表。同時にジャニーズ事務所からも退所し、芸能界を引退するというが、業界内では「ジャニーズでは類いまれな“いい幕引き”となった」(テレビ局関係者)と評価されているようだ。
2011年11月、Sexy Zoneは中島健人、菊池風磨、佐藤勝利、松島聡、そしてマリウスの5人でCDデビュー。マリウスは当時11歳で、ジャニーズ史上最年少デビューを果たした。
「そんなマリウスですが、20年12月、体調不良のため一定期間芸能活動を休止すると発表。なかなか復帰の話が出てこないまま、今年4月発売の『フライデー』(講談社)で、ヨーロッパ留学していたことが判明。芸能界引退の可能性も伝えられ、ファンは彼の進退に注目していました」(芸能ライター)
今月、Sexy Zoneが東京と大阪で行ったドームツアー『セクシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライト』にも、マリウスは出演せず。そして、同ツアー終了から2日後の12月27日、Sexy Zone公式サイト上でマリウスのグループ活動終了、事務所退所、そして芸能界引退が発表された。
「ジャニーズ側は、マリウスが休業期間中に『国際的に活躍することができる人物を目指したい』という新たな夢と出会ったこと、中島や菊池、佐藤、松島も『マリウスの健康と活躍を心から願い、新たな挑戦へと送り出す』決断をしたと説明。その上で、事務所としても『新たな道を歩むこととなりましたマリウス並びにSexy Zoneメンバーを温かく見守っていただけますと幸甚に存じます』とコメントしています」(前出・テレビ局関係者)
同日、Sexy Zoneは公式インスタグラムを開設し、5人全員で生配信を実施。メンバーで旅行中だと明かし、和気あいあいとした雰囲気でファンを楽しませた。
「これまで、大勢のジャニーズタレントが退所したものの、今回は発表の仕方やその後の流れも含め、事務所はマリウスに悪い印象がつかないよう、最大限の配慮を行ったといえそうです。まず、ジャニーズサイドがタレントの進退といった重要な発表を行うのは、基本的に夜の時間帯でしたが、今回は超異例の午前発表。ネットニュースの記者が、午後以降から本格的に動き出す傾向があることを見越し、あえて“すっぱ抜かれにくい”午前中に決行したのでしょう。記者としてもこれは完全に盲点で、ジャニーズ側も“してやったり”だったのでは」(前出・芸能ライター)
また、発表後のマスコミ各社の報道で、「Sexy Zone脱退」ではなく「Sexy Zone卒業」という言い回しが使われた点にも、マリウスへの気遣いが見て取れるという。
「ジャニーズが各社に対し、『卒業』と報じるように伝えたのでしょうが、これもまた異例の対応。『脱退』より『卒業』のほうが、世間に前向きな旅立ちであるという印象を与えます。マリウスと事務所、メンバー間の確執や、脱退・退所の背景にネガティブなことは一切ないことを、『卒業』というワードに込めたのではないでしょうか」(同)
さらに、事務所のコメントにもマリウスへの配慮が散りばめられていたようだ。
「メンタル面の不調で活動休止していたマリウスですが、自分の新しい夢と“ファンの期待に応えたい”という思いに、板挟みになっていたであろうことは明らか。ジャニーズのコメントからは、そんなマリウスの葛藤にも理解を示していることが伝わってきました」(同)
このタイミングでインスタを開設して生配信を行い、さらに『カウコン』で卒業という“花道”を用意したのも、「マリウスの“ファンのために”という思いを汲んだ上でのことでしょう。グループや事務所、芸能界自体からタレントが離れるのに不穏さが一切ない――まさに“お手本”のような送り出しです。これが実現できたのは、ひとえにマリウスとSexy Zoneメンバーの人徳によるものでは」(同)。
これなら、ファンも安心して『カウコン』でマリウスを見送れるはずだ。