コロナに戦争、世界の分断。物価の高騰、広がる格差。は~、今年もひどい年だったよ。こんな2022年、年の瀬にバカ記事でも読んで、お焚き上げするしかないよね。今年も集めましたよ。犬の肉球に挟まった小石だか砂だかわかんないみたいな「粉ニュース」を! まずは月間MVPの発表から!
1月 森脇健児が、学生陸上出身の著名人に話を聞くYouTubeチャンネル「陸上物語|Athletics stories」にインタビュイーとして出演。陸上部に所属していた高校時代について聞かれるが、記憶が曖昧で、だいたいの話題を芸能界における自らの黄金期の話につなげてごまかす
2月 大鶴義丹が『めざましテレビ』(フジテレビ系)の「めざましじゃんけん」に出演。自身がこの週で初めてパーを出したことをブログで報告
3月 芸能界きっての「おばさんおじさん」こと薬丸裕英が、妻の石川秀美と、仲良しである早見優、松本伊代とともに自宅でプチ・パーティーしたことをブログにて報告。記事タイトルは「同期女子会お花見」
4月 美奈子が9年ぶりに宣材写真をリニューアル。9年前よりだいぶ貫禄たっぷりとなった姿を収めた「自宅の壁の前で撮影して背景を飛ばしたような彩度の低い写真」を使い、Twitterとインスタグラムのアイコンを変更した
5月 RIKACOがインスタグラムで「ジムが一緒」だという、宅トレYouTuber・竹脇まりなとのツーショット写真を公開。「今旬」な人を押さえて仲良しアピールを欠かさない「ギョーカイ嗅覚」の鋭さは健在
6月 渡米直前の松居一代が使用感たっぷりの裏返しのパンツの写真をブログにアップ
7月 西村知美がブログで、自身が出演した恐怖映像番組の検証ロケでのワンシーンについて、「真ん中に、白い人の顔が……!!!」とスクショを掲載して訴えるが、いくら拡大しても、どの角度から見ても、機材の影にしか見えない
8月 野々村真が芸能生活40周年にちなんで、おじいちゃんの所作で「犬の種類40種暗記」にチャレンジ
9月 川合俊一がインスタグラムで、1993年に森高千里が楽曲にした「渡良瀬橋」付近を車でを通過したことを「そこまではしゃぐことか?」という過剰なテンションで報告。「見た瞬間感動で鳥肌が!」と大騒ぎ
10月 今年5月に篠山輝信と離婚した元NHKアナウンサー・雨宮萌果が動物園で虎におしっこをかけられる
11月 石田純一といしだ壱成による親子初共演映画『散歩屋ケンちゃん』の公式サイトが開設され、運営側がクラウドファンディングを実施
12月 トミーズ雅がレギュラー出演番組『せやねん!』(毎日放送)の7時間半SPで、芸人として何ひとつ仕事をしない「お笑いガンジースタイル」を華麗に披露
え? 番組表を見ながら年末年始の録画予約を一気にやっちゃうから今忙しいって? じゃ、それ終わってからでいいので。続いて年間ベスト3の発表ですよ!
坂上忍とマブダチ枠という「首の皮一枚の業界人脈」で出演していた『バイキングMORE』(フジテレビ系)が今年の4月に放送終了し、東京キー局のレギュラー番組2つのうち1つを失った野々村真(残るはTBS系『日立 世界・ふしぎ発見!』のみ)。
時間に余裕ができたからなのか、昨年3月に開設した公式YouTubeチャンネル「オッサンず苦LOVE」の更新に精力的だ。バナナジュースを作るついでにトイプードルの愛犬・颯太くんにカットバナナのおやつを用意する動画や、ハンバーグを焼いてソースを焦がし、溶岩のような黒い物体を肉塊にトッピングする動画などを元気にアップしている。
所属事務所・スターダストプロ―モーションの政治力もあってか、芸能界の荒波を浮き輪につかまってパシャパシャやりながらお気楽に泳いできた野々村も、デビューして今年で40年だそうだ。それを記念して、YouTubeにて「40にまつわる40の企画」を実行すると発表。第1弾として実現したのが、350種の犬が乗っている『犬種図鑑』(メイツ出版)をマネジャーから与えられ、その中から「たった40種を覚える」という、ぬるすぎるチャレンジだ。
「ポメラニアン。子どもの頃、実家で飼ってましたね。アイちゃんって名前で可愛かった〜」「パピヨンってヨークシャテリアじゃないの? 似てる〜」「ミニチュア・シュナウザー、散歩してるとこの犬種によく会うわ〜」などと、緊張感ゼロの野々村。「風呂上がりに牛乳飲みながらスポーツ新聞読んでるおじいちゃんかよ」スタイルで、図鑑をパラパラめくりながらブツクサ言ってるシーンを延々動画に収めている。こんなコンテンツでも文句を言わずに見にくる野々村のファンは、ずいぶんと寛容なんだなと、そちらに驚く。
なお、今年の4月に「今から1年間」という期限を設けて実行宣言した「40にまつわる40の企画」だが、8月にアップされたこの「40犬種暗記チャレンジ」を最後に、更新されていない(12月30日現在)。
そしていよいよ「記憶テスト」の時間。たった40種を覚えればいいのだから、てっきり覚え始めてから1時間後とかにやるのかと思ったら、なんと、テストパートの撮影は1週間後という激甘ルール。重ねて言う。おじいちゃんかよ。ちなみに野々村いわく、「ノーフォーク・テリアは『野茂のフォーク』と覚える」など、野球関連の語呂合わせを用いると覚えやすいそうだ。興味のある方はぜひ試してみてほし…………誰が試すかーーーッ!!!!
米ニューヨークはセントラルパーク近くに、「ビリオネアビル」と呼ばれる超高額レジデンスを2軒も購入した松居一代。今年7月から渡米し、マンハッタンのど真ん中にそびえ立つ高層マンションでセレブ・ライフを満喫している。移住直前の6月のブログを覗くと、渡米のための諸々の準備や手続き、昨年、隣の土地の掘削作業の工事で家の外壁にヒビを入れられた件での調査立ち会い、当事者へのドヤしなどで大忙しの様子だった。
夢はブロードウェイの舞台に立つことだそうで、7月の渡米を照準に、今年の春から歌のレッスンに通い、着々と準備を進めていたという。6月には日本でのレッスンの仕上げとして、プロ用のスタジオでレコーディングまで行ったという熱の入れようだ。うん……まあ、夢見るだけなら万人に許されてますからね。けれど才能だけはお金で買えませんもんね。いつかブロードウェイの夢、叶うといいよね。
加えて、渡米前に体のメンテナンスも万全に、ということなのだろう。以前から通っている鍼灸院に行ったことを、6月30日付のブログで報告しているのだが、シャワーを浴びて慌てて出かけたため、パンツをはき忘れたという。大急ぎで家に戻り、パンツをはいて再び鍼灸院に向かった顛末をブログに書き、ご丁寧にはき忘れたパンツの写真を添えて投稿した。松ちゃん(近頃、松居は自分のことをこう呼ぶ)ったら、おっちょこちょいだな~もう。
何十億もする物件をニューヨークの一等地に所有する松居だが、身に着ける下着は意外と庶民的で、しかもその、「日ごろ愛用しているブルマタイプで黒メッシュのデカパン」は、よく見るとほつれがあり、しかも裏返しになっている。いつも一代のケツを包んでいる、だいぶ使用感のある、糸のほつれたパンツを裏返しにして、ケツに当たってる側を見せて……写真に収めて……投稿……。今年度の「見た者全員真顔になーりッツァー賞」、ぶっちぎりで受賞決定だ。
「父子そろって、いつまでたっても身の程知らずの夢を見ることをやめない」でおなじみの石田純一といしだ壱成。父の純一は、最終的に断念したとはいえ、16年に唐突に都知事選に名乗りを上げたことが記憶に新しい……というか絶対に忘れてやらないし、後世まで語り継いでいきたい。
さらに、それから遡ること9年の07年には「映画の脚本とプロデューサーをやってみたい」と高校生の夢みたいなことを語っていた。「俺ちゃんが脚本を書き、北野武に監督を依頼して、悪の構造をダイナミックに描く刑事映画」を構想中だといい、翌年には「小山薫堂を脚本家に据えた恋愛映画」も加えて、「2本同時で進めている」などと大風呂敷を広げていたのだが、あれから十数年、そのいずれも実現には至っていない。
一方、息子の壱成も負けていない。18年に24歳下の女優・飯村貴子と3度目の結婚をし、一女を授かるも、21年に離婚。そこからどうやらタガが外れたようで、今年に入ってから複数のインタビューで、父・純一も顔負けのビッグマウスを全開にしている。
「俺ちゃんがプロデューサー兼監督をやってアジアで映画を作りたい」「製作費は220億円(中国の大作映画『レッドクリフ』を参考にした)」「沢尻エリカ、酒井法子、ピエール瀧、田代まさし、伊勢谷友介など、薬物で一度逮捕された役者を使いたい」「60代になったらヨーロッパの演劇で舞台に立ちたい」「石川県で国際演劇祭を立ち上げる」「友達以上恋人未満のガールフレンドが5人いる」「そのうち2人とは結婚を考えている」……等々、「こいつ大丈夫か?」というレベルの大口を叩いている。
そんな石田親子が初共演した映画『散歩屋ケンちゃん』が公開されるらしい。「2023年4月公開予定!」と謳っているのに、そして途中まで撮影も進んでいるというのに、公式サイトで「2022年11月7日~12月31日の間、クラウドファンデイングを実施します!」と告知するという、なんともガチャガチャ後手後手の制作スタイルだ。おそらく、見切り発車で作り始めたものの、途中で予算が足りなくなったのではないだろうか。企画段階から石田親子がどの程度口出ししているのかは不明だが、「さすがビッグマウスで計画性がないことでおなじみの純一&壱成が絡む映画は一味違わあな!」と、思わず興奮してしまった。
肝心の内容はというと、依頼者と一緒に歩いてお金をもらう「散歩屋」を生業とするケンちゃん(壱成)が、さまざまな事情を抱えた人々との交流を通じ、生き別れになったグルメ漫画家の父(純一)と向き合う決心をする……というストーリーらしい。これは、かなり匂う。香ばしさがジュンジュンに漏れ出しているではないか。『PFF(ぴあフィルムフェスティバル)』に応募する学生映画のほうがよっぽどちゃんとしているぞ。ぜひとも見てみたい。でも、これって、クラウドファンディングで資金が集まらなければ、途中まで撮影しているのにもかかわらず、お蔵入りになる可能性もあるということですよね。大丈夫か、おい。
しかも『散歩屋ケンちゃん』ってタイトル、宮脇健(旧芸名:宮脇康之)主演の往年の児童向けドラマ『ケンちゃん』シリーズ(TBS系)をもじってつけたんでしょうけど、純一と壱成という、そろって「下半身がいたずら坊主」の時期をムダに経た父子の共演作品となると、筆者は往年の裏ビデオの怪作『洗濯屋ケンちゃん』のほうを思い出してしまいましたよ。
……というわけでね、来年もまだまだひどい世の中だと思うけども、こういう味ニュースを読んで「バッカバカしい!」とスマホを投げるぐらいが、ちょうどいいかもしれませんね。それじゃあ皆さん、良いお年を!