ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Aぇ! group(火曜)、少年忍者(水曜)、Lil かんさい(木曜)、7 MEN 侍(金曜)、美 少年(土曜)、HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、12月22~28日公開の動画を注目度順にチェックします!
Lil かんさい・大西風雅、「ホンマ嫌い」と西村拓哉を拒否するも……
22日に上がったのは、「Lil かんさい【俺ら仲えぇよな!?】波乱の絆…わかってるやろ~」(再生回数は31日時点で12万台)。今回、5人は、1人1文字ずつ答えて正解を目指すクイズ企画「5文字一問一答」に挑戦。
例えば、「京セラドームで行うことといえば?」というお題でお互いの考えを一致させるもの、常識や知識が試されるものなど、さまざまなクイズが出題された。
「ナポレオン」が正解のお題では、誤答が相次ぎ、當間琉巧が正しく解答した大西風雅以外の3人に「中学校からやり直せや!」と毒づく場面も。
また、「Lil かんさいのセールスポイントは?」と問われた際、西村のみ以心伝心ができず、大西が「こいつホンマ嫌いやわ。俺もう、無理!」とブチギレ。しかし、西村は「なかのよさ」の5文字を思い浮かべていたそうで、それを知った大西は一転して「いい奴」とデレデレしていたのだった。
なお、関西Jr.の動画では、27日に「Aぇ! group【重大なお知らせ】全国ツアーの詳細発表します!!!!!!」も配信。2023年3月15日~6月4日まで行うコンサート『Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023』が12都市・全44公演になると発表された。6分ほどの動画だが、再生回数は27万台を記録し、Lil かんさいの通常回の倍以上になる数字を稼ぐことに(12月30日時点)。それだけ、Aぇ! groupが注目されているのだろう。
7 MEN 侍、私物でクリスマスプレゼント交換会
23日の動画は「7 MEN 侍【パジャマクリスマス】家にあるものでプレゼント交換会」(再生回数は30日時点で15万台)。メンバーへのプレゼントとして、“家にある物”を持参した6人が、各々そのアイテムの魅力をプレゼンし、どれが欲しいのかをドラフト形式で決めていく斬新な企画だ。
一同は、「もらって嫌な気持ちになる人はいない」「使用回数も1回だけ」(菅田琳寧)「日本人なら嫌いな人マジでいないと思う」(佐々木大光)「定価にしたら7~8万円する」(中村嶺亜)などとアピール。「触るのはNG」とのルールがあり、話を聞いた時の印象や直感で選んでいった。誰が何を手にしたのかを踏まえ、プレゼンタイムを見返しても面白いはず。
美 少年も、7 MEN 侍と同様に24日配信の「【聖なる夜に…発表あります】クリスマスプレゼント交換会」でドラフト制によるプレゼント交換を実施。ただ、メンバーが用意したのは私物ではなく購入品で、6人は中身を伏せたうえで、購入理由を説明していった。
収録日の同17日に20歳の誕生日を迎えた佐藤龍我は、岩崎大昇のプレゼントを選び、電気ケトルとたこ焼き器をゲット。しかし、明らかにうれしくなさそうなリアクションだったため、那須雄登は「ウソつけないんだよな、龍我は」と大笑い。電気ケトルについて佐藤は「勝利くん(Sexy Zone・佐藤勝利)からもらったやつ持ってる!」と正直に告白していた。
そんな佐藤は今回、MCを担当。マイペースで天然キャラの佐藤らしい、ややグダグダな仕切りも見どころの1つだ。ほんわかとした空気感が心地よく、温かい部屋の中でおやつでも食べながらゆったりと見たい動画となっている。
なお、美少年は26日に初の生配信「【緊急生配信決定!】~僕たちから重大なお知らせ!!~」を行い、23年3月3日~5月3日にかけて、初の単独アリーナツアー『美 少年 ARENA TOUR 2023. We are 美 少年~Let's sing it~』を開催すると告知。さらに、「金指一世のメンバーカラーがピンクから紫になることも発表されたりま~す!」とのこと。再生回数は通常回が22万台、生配信は37万台(12月30日時点)。
総勢49名による、7夜連続の大型企画「冬のジャニーズJr.大運動会」が始動!
12月25日公開の「2022年冬...7夜連続大型企画【冬のジャニーズJr.大運動会】開会式~1/7」を皮切りに、全6グループ集結の「冬のジャニーズJr.大運動会」がスタートした。全7本あるうち、今回の記事では4本目まで取り上げる。
進行役は、22年春の大会に続いて、HiHi Jets・高橋優斗とAぇ! group・正門良規の2人。今回はLil かんさいが初参加となり、1本目の動画ではグループごとに自己紹介をしている。7 MEN 侍・本高克樹の微妙なスベリをAぇ! group&Lil かんさいがイジるなど、しっかりと笑いを取りに行く関西勢。オープニングだけでも各々の個性が爆発していた。
ちなみに、この大運動会の情報をいち早くゲットしていたのが、運動神経抜群の菅田琳寧も在籍する7 MEN 侍。11月11日配信の「【ジャニーズエクササイズ】お家で出来る!?琳寧フィットネス」内にて、菅田考案のメニューをもとにトレーニングに励み、12月9日アップの動画「【着ぐるみダンスしりとり】カオスになった…」で、彼らは運動会に向けてすでに準備をスタート。早いうちに対策に取り組んでいた7 MEN 侍が、どんな活躍を見せてくれるのか期待が高まるが……。
肝心の第1種目は、“大運動会”にもかかわらず「○×クイズ」。概要欄によれば、「本当は外で元気よく100m走、ガチマラソンなどと考えていた」ものの、収録当日は雨だったため、急きょ柔道場を借りたそう。体力勝負の競技が見られないのは残念だが、代案を考えて用意するなど、悪条件の下で複数の競技を成立させたスタッフたちをねぎらいたいところ。
2本目の「恐竜たちの玉入れ~2/7」(12月26日)は、身動きの取りにくい恐竜の着ぐるみを着て玉入れをするという、ようやく運動会らしい競技が始まったものの、HiHi Jetsメンバーの“横暴ぶり”が、ネット上で賛否を呼んでいる様子。
各グループから5人が参加し、2組ずつ同時に対戦。玉を多く入れたほうが勝ち上がるトーナメント戦で、かごはそれぞれ相手チームの1人が背負う。1分58秒頃にはテロップで「かごを背負っている人はその場から動いてはいけない」とルール説明も記載されていた。
初戦は、美 少年とAぇ! groupが登場。かご係の美 少年・浮所飛貴、Aぇ! group・小島健は自由に移動できない分、体を左右に振って敵の攻撃を阻止していた。しかし、次のHiHi Jets対少年忍者の試合では、かご担当のHiHi Jets・作間龍斗が開始の合図とともに、かごを隠すようにブリッジを披露。一方、玉入れをする側のHiHi Jets・猪狩蒼弥らは、途中でジャージの上着で多くの玉をくるみ、まとめてかごへ放った。
当然、スタッフの指示で「無効試合」になるも、猪狩は「『ダメ』なんて言ってないだろ、これ! 何がダメなんだ!」と噛みつく始末。少年忍者・織山尚大は「『人として』ですよ」と冷静に指摘し、正門も「よく言った!」と称える場面が。
その後、かご役は床に手をつかないというルールが追加されたものの、往生際の悪いHiHi Jetsは、再試合でも“特性HiHi玉袋”を作って再び不正。しかし、スタッフはなぜかOKを出し、高橋は「(ジャージを使っちゃダメって)言われてないもん」とコメント。結局、24個の玉を入れたHiHi Jetsが少年忍者に勝利したが、正直、筆者はHiHi Jetsに軍配が上がった時点で、この後の戦いを見る気が失せてしまった。
なお、猪狩はLil かんさいとの準決勝でも、かごを背負う嶋崎の尻尾をつかみ、動きを制御(13分10秒頃~)。7 MEN 侍との決勝はルールに従って勝負をし、同点だったため、最終的にじゃんけんをした結果、優勝を手にした。なお、途中、猪狩は「本当にいいの?」と確認していただけに、スタッフのジャッジでNGを食らうと考えていたのかもしれない。しかし、「皆さんの好感度、ダダ下がるだけなんで」と匙を投げられてしまったため、引くに引けなくなってしまったのだろう。
とはいえ、そもそもの発端は悪質な手口を使ったHiHi Jetsだ。バラエティ的にはこうしたヒール役も必要なのかもしれないが、「言われてないから」とルールの隙を突く彼らの行動は、あまり見ていて気持ちのいいものではなかった(最も不快に感じたのはスタッフの判断だが……)。
ネット上では、「姑息な手を使いまくるHiHi Jetsにドン引きした」「企画をぶち壊しているだけ」「ルールの中で暴れてほしかった」「HiHi Jetsもやりすぎだったけど、あれをOKするスタッフのほうが問題」といった苦言が噴出。
一方で、「バラエティ的には、普通に戦うより大暴れしてるHiHi Jetsのスタンスが面白い」「あれだけの人数がいて、普通に玉入れをやってもつまらない」「結局は盛り上がることが目的で、勝ち負けなんてどうでもいい企画でしょ。不正とかグチグチ言われるのダルすぎ」と反論する人もおり、賛否が分かれている状態だ。未視聴の方は、自身がHiHi Jetsの暴走をどう受け止めるのか、ぜひ動画で確かめてほしい。
また、12月27日と28日は、大運動会の「絶対王者に挑む…綱引き~3/7」「琳寧がガヤで才能を発揮...吹き矢対決~4/7」を公開。3種目目は着ぐるみ綱引きで、前回の王者・美 少年がここでも強さを示している。秒殺されてしまったAぇ! groupの草間リチャード敬太は「機械で引っ張られてるかと思った」」と目を丸くしていた。
続く4種目目の吹き矢対決は、一進一退の勝負を繰り広げ、最後まで見逃せない展開となっている。この段階での再生回数は1本目から順に75万台、46万台、39万台、37万台を記録していた(30日時点)。いったいどのグループが総合優勝するのか、今後の展開に注目だ。