ジャニーズ事務所所属アーティストが多数参加する毎年恒例の年越しライブ『ジャニーズカウントダウン2022-2023』(以下、『カウコン』)が、2022年12月31日に東京ドームで開催された。
例年通り、フジテレビ系では31日午後11時45分~1月1日午前0時45分まで生中継を実施。この『カウコン』が“ラストステージ”になったタレントがいた一方で、メモリアルイヤーの幕が開けたグループも。そんな中、ネット上では「一部タレントの言動や演出面をめぐり、ファンから批判的なコメントが寄せられている」(ジャニーズに詳しい記者)という。
今回の『カウコン』はTOKIO・国分太一と20th Century・井ノ原快彦がMCを担当。デビュー組からはKinKi Kids、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King&Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子、Travis Japanの総勢14組が参加し、事前にジャニーズJr.の出演も告知していた。
「『カウコン』の開催は、12月7日放送の音楽特番『FNS歌謡祭 第1夜』(同)内で明らかになりました。King&Princeの岸優太、神宮寺勇太、平野紫耀が23年5月22日をもってグループを脱退することはすでに発表済みだったため、“現体制では最後のカウコン”になると、ファンの関心が集まりました。加えて開催直前の27日には、かねてより活動を休止していたSexy Zone・マリウス葉が、『カウコン』をもって芸能界を引退すると報告。5人体制で最後の出演になるグループが2組存在する、異例の公演となりました」(ジャニーズに詳しい記者)
ある意味でイベント尽くしだった今回の『カウコン』は、序盤にデビュー組が持ち歌を披露した後、グループの垣根を越えたおなじみの「シャッフルメドレー」コーナーへ。ここでは、関ジャニ∞・村上信五の“おふざけ”が物議を醸すことに。
村上はKing&Prince・平野、NEWS・増田貴久、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧、Snow Man・目黒蓮、なにわ男子・長尾謙杜とともに嵐の「Happiness」(07年)を披露。クラウチングスタートのポーズで待機していた村上は、「走り出せ 走り出せ」の歌詞に合わせてステージ上を行き来するというネタを見せた。その後ろで、ほかの5人は歌いながら踊っていたものの、生中継のカメラは村上をメインに捉え、途中で村上が目黒や平野らを“連行”する場面も。
「『カウコン』は、普段なかなか見られない先輩・後輩の絡みが見られるところも魅力の1つ。『Happiness』では、タレントがわちゃわちゃと戯れる様子を微笑ましく見ていた視聴者も多かったのですが、一部ネット上で『村上くん、ちょっと動きすぎ。ちゃんと歌って踊ってるほかのメンバーが全然映ってなくてショックだった』『盛り上げたい気持ちはわかるけど、邪魔』『いい大人なのに後輩のこと考えてない』『もう一回、村上抜きで歌ってほしい』とシビアな声が出ていました」(同)
なお、関ジャニ∞は「グループチェンジメドレー」でなにわ男子の「初心LOVE」(21年)を歌い、その際に村上は大橋和也のフェイクを担当。メロディーに沿った歌い方ではなく、どちらかといえば“雄叫び”に近く、こちらは「村上のフェイクが面白すぎて笑いが止まらない」「『カウコン』で一番笑った」と比較的に好反応が目立っていた。
そんな中、デビュー組のファンからひんしゅくを買ったのは、Jr.の見せ場が増えたこと。『カウコン』の開催発表後、一部メディアは「次世代ジャニーズメドレー」が予定されていると伝え、この時点でも「『次世代ジャニーズメドレー』はいらない」「ただでさえグループが多くてデビュー組が映る時間も少ないのに……最近のJr.は優遇されすぎ」と否定的な意見が噴出した。
そして、当日はAぇ! group、HiHi Jets、Lil かんさい、美 少年の4組が先輩の楽曲をカバー。それぞれ1分未満程度のパフォーマンスだったが、デビュー前のJr.のグループがマイクを持ち、歌って踊る場面は『カウコン』の生中継パートではなかなかない光景だ。
それだけに、「近年で一番面白くない『カウコン』だった。さすがにJr.のコーナーはいらない。メモリアルイヤーのグループとかにもっと歌わせてほしかった」「せっかく地上波で放送される『カウコン』に、Jr.タイムはいらないなと思っちゃった」「Sexy Zoneに時間を譲るのは全然アリだけど、Jr.のメドレーを入れる必要あった? せめてデビュー組の周年くらいは優先させてほしかった。納得できない」と不満が爆発していた。
「実際、Sexy Zoneが5人最後のパフォーマンスを行った後に、デビュー20周年の節目を迎えると紹介されたNEWSは、派手な記念メドレーを披露したわけではなく、『weeeek』(07年)の1曲で終了。最後は次世代ジャニーズメドレーに出演していなかったJr.が集合し、後輩に囲まれて賑やかなステージになっていたんです。Twitter上ではNEWSが『後輩に時間を譲った』『後輩に花を持たせた』と話題になり、『#NEWS兄さん』なるハッシュタグも誕生していました」(同)
毎回、演出やタレントの言動が賛否を呼ぶ『カウコン』。早くも今年の大みそかが楽しみでならない。