• Tue. Jan 31st, 2023

西山茉希、皇治との再婚は慎重に――「子どもよりオトコを選んだ」イメージが今の時代に致命的なワケ

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「OKするのが西山茉希」西山茉希
『ダウンタウンDX』(1月5日、日本テレビ系)

 一昔前、女性芸能人は「愛される」ことに意味があった。なので、 結婚した女性芸能人が“勝ち組”で、離婚経験者や独身女性は“負け組”というように自動的にくくられていたといっていいだろう。勝ち組の中でも、特に社会的地位が高いとか裕福な男性と結婚した女性タレントは、“上”に見られた。 そう考えると、かつて女性芸能人は、「誰に愛されるか」で評価されていたのだと思う。

 しかし、今の時代の女性芸能人はそれよりも「どう愛すか」が重視されているように感じる。

 例えば、モデルの亜希。2000年に、当時現役のプロ野球選手だった清原和博氏と結婚。その後、「STORY」(光文社)の表紙モデルに抜てきされ、お子さん2人を「お受験界のトウダイ」と呼ばれる名門校に合格させた。11年には「ベストマザー賞文化部門」も受賞し、まさにこの世の春だったろうが、一方で清原氏の不倫や素行不良が週刊誌にたびたび報道されていた。

 14年、「週刊文春」(文藝春秋)が清原氏の違法薬物使用疑惑を報じると、2人は離婚。清原氏は16年、実際に覚醒剤取締法違反で逮捕されている。「社会的地位の高いオトコに愛されることが勝ち組」の考え方でいうのなら、国民的スーパースターの妻から、犯罪者の元妻になってしまった彼女は“転落”したのかもしれない。

 しかし、彼女のモデルとしての人気は落ちることなく、アパレルブランド「AK+1」のディレクターとして活躍するほか、YouTubeチャンネル「亜希の母ちゃん食堂」やインスタグラムで公開しているお子さんへのお弁当も人気だ。大衆は、彼女を「元・国民的スーパースターの妻」ではなく、「2人のお子さんを愛情深くしっかり育てるシングルマザー」と見ているため、人気が落ちないのではないだろうか。

 なお、亜希のお子さんが清原氏に野球のコーチを頼んだことで、親子の、そして元夫婦の交流が自然な形で復活したそう。昨年大みそか、亜希はインスタグラムのストーリーズで、清原氏を含めた4人の画像を公開。離婚した元夫も、家族の一員として愛するという亜希のスタンスが垣間見えた。

 梨園の名門・成駒屋に嫁いだ三田寛子もまた、「誰に愛されるか」ではなく、「どう愛すか」を評価されている女性の一人だろう。 16年、夫が「中村芝翫」を、3人の子どもたちがそれぞれ「橋之助」「福之助」「歌之助」を、4人同時に襲名するという歌舞伎史上初の偉業を成し遂げたが、襲名直前に芝翫の不倫が発覚した。

 この一回で済めばよかったものの、その後も、芝翫の不倫報道は続き、「週刊ポスト」22年9月9日号(小学館)によると、三田は芝翫と別居中だと認めている。これまた従来の価値観でいえば、「梨園のプリンスに見初められ結婚し、梨園一の賢夫人となったが、今はオンナとして愛されない」 とネガティブに見られそうなものだが、辛口で有名な「Yahoo!ニュース」のコメント欄も、彼女を擁護する声であふれている。

 それはやはり、三田がまず何より子どもたちを愛していることが伝わってくるからだろう。 彼女はインスタグラムを開設し、毎日のように子どもたちの舞台の告知と彼らへの愛をつづっている。一方、芝翫のことにはほとんど触れていないが、三田は梨園の妻としての仕事もおろそかにしていないそうだし、お子さんの誕生日を芝翫とともに祝うなど、距離を保ちつつも、家族を続けている。これもまた彼女なりの家族の愛し方なのだろう。

 まもなく早稲田大学受験を控えた小倉優子も、同様ではないか。再婚相手の歯科医と別居した際は、ネットに「可愛くて、料理もうまいのに、夫が家を出るなんて 、どれだけ性格に難ありなのか」という書き込みが見られた。しかし、離婚が成立し、やはり3人のお子さんを愛情たっぷりに 育てながら、大学受験に挑む彼女について、そういうことを言う人はほとんどいなくなったように思う。

 結婚しようが、離婚しようが、そこは問題ではなく、夫がどうあろうとも関係ない。 妻として母として、どれだけ家族に対し、一生懸命やれることをやっているかが評価される今の時代。女性芸能人たちの「愛し方」に世間の注目が集まり、そこが共感のポイントになるとするのなら、逆に「愛し方が適当、だらしない」ことこそ、人気を落とすきっかけになるのではないか。

 その場合、1月5日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演したモデル・西山茉希は、残念ながら、共感されないポジションに落ち着いてしまうのかもしれない。

 西山といえば、13年に俳優・早乙女太一と結婚し、2人のお子さんを授かったが、19年に離婚している。結婚前、「女性自身」(光文社)に、2人が路上で大げんかする姿を報じられたこともあって、意外性のある離婚ではなかったように思う。

 シングルマザーとなった西山は、その後、格闘家・皇治と交際に発展。2人がお子さんや友人らと共に食事をした後、深夜に路チューしていたと、「フライデー」22年9月30日・10月7日号(講談社)に報じられた。

 深夜までお子さんを連れ出す西山を非難する人もいたため、彼女はYouTubeチャンネル「西山茉希の#俺流チャンネル」で謝罪。しかし、西山は独身なわけだし、毎日深夜まで外出しているわけではないのだから、そのような外野の声は 放っておけと言いたいところだ。

 それよりも問題なのは、相手選びではないだろうか。路チューの相手・皇治は「モテてしゃ~ない♪」が売り文句だそうで、同誌によると、ほかの有名人とも浮名を流し、別の日には一般人女性ともキスをしていたそうだ。

 交際イコール結婚ではないが、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演した西山は「再婚はしたい」といい、同番組司会のダウンタウン・浜田雅功に「再婚しようやと言われたらOKなの?」と聞かれ、「OKするのが西山茉希みたいなところありません?」と発言した。

 共演者のダレノガレ明美は「やめたほうがいい」、ヒコロヒーは「事務所の先輩にクロちゃんっていうのがいるんですけど、ギリギリ、黒川(クロちゃん)のほうが(皇治より結婚相手としては)上」と西山を応援しない。「誰も(2人の結婚を)大丈夫と言ってくれないまま、帰る」とボヤいていたところを見ると、西山は本気で皇治と結婚したいの ではないだろうか。

 「シングルマザーは恋愛するな」というつもりは毛頭ないが、もし結婚を見据えての恋愛なら、それなりに慎重さが必要だと思う。皇治はまだ若く、「モテてしゃ~ない♪」というキャッチフレーズを掲げている以上、モテることは“お仕事”だから、女性の影は常にちらつくことだろう。

 こういう人が西山と再婚して、2人のお子さんとうまくやっていけるか疑問に思う。それに、再婚して夫婦間でトラブルが発生した場合、 「子どもよりオトコを選んだ末に失敗した」という致命的な イメージがついてしまうのではないか。離婚したからといって、イメージダウンする時代ではないが、「愛し方」が問われる今、恋にトチ狂ってお子さんをないがしろにしている人という印象を与えるのは、彼女にとってマイナスだ。

 おそらく、西山は「結婚に向かない男性」が好きなのだと思う。しかし、母親として子どもを守るために 、また芸能人としてのイメージを保つためにも、どうかゆっくりゆっくり時間をかけて結論を出していただきたいものだ。