――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
きえええええい! 東京に遊びに行った私は、自ら“聖地巡礼の旅”と称して、愛してやまないジュエリーショップ「kataoka(カタオカ)」や「AbHeri(アベリ)」を巡ったんだけど、欲しいものをまた見つけてしまったの。私が一目惚れしたのは、kataokaの「Diamond Cluster Ring-Supreme」というリングで、お値段はなんと124万円! ああ、クラクラするわ。
クラクラするのは、このままだと買っちゃいそうだから。でもさあ、私、このリングを購入したときのカードの支払額を計算してみたの。そしたら、毎月固定費で35万円かかることが判明。どひゃーーーーー! すでに、支払額がとんでもない私。今ならなんとか払えているけど、クライアントが1個でも減れば、もう破産。そんな状況でギリギリの綱渡りをする気なのか、N子よ。
ってなわけで、一旦冷静になろうと、友達数名に「この指輪がほしい! でも買ったら、リボ負債額650万円になる!!」と相談したところ、続々と返信が届きました。みんなは、当然のごとく「やめておきなさい」と言います。「リボ払いがまだ500万以上残ってるのに、正気の沙汰じゃない」と。ええ、確かに私もそう思ったわよ? でもね、理屈じゃないのよ。欲しいものがある、その瞬間、私はいてもたってもいられなくなってしまうのよー!
でも、相談していいこともありました。それは、「忠告を無視してリングを買った女だと思われたくない」と自覚させてくれたこと。そう、N子は友達にあきれられたくないの。ただでさえ少ない友人をなくしたくないってわけ。だから少し冷静になれました。
旅行中、友達と銀座でお茶をしたのですが、その人にも、「今はステイだよ」と言われ、銀座からkataokaのお店がある都立大学駅まで行きたくなる気持ちをなんとか抑えることに成功。そうよ、いいふうに考えよう。
まず、124万円のリングを買ったら、その後ほかのジュエリーを購入できなくなって、kataokaさんとの接点が減ってしまう。お店に電話して、あーだこーだ言うこともなくなるわけ。だったら、1年間なり自分の中で猶予期間を設け、本当に欲しいものをじっくり吟味するのも良いと思うの。実際、お店の人も、「このリングは創業以来、ずっとある定番商品です」って言っていたし、今後購入できなくなるわけでもなさそうだから、1年資金を貯めてから購入すればいいのでは………と思ったのよね。
そんなわけで、なんとか踏みとどまれそうな私。来月のリボ払いは50万円で済みそうよ。みんな………私を褒めてちょうだい…………泣。
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