昨年10月にスタートしたバラエティ番組『月曜の蛙、大海を知る。』(TBS系、以下『月曜の蛙』)。いまだ“上がり目”が見えない苦しい状況に陥っている。
同番組の司会は麒麟・川島明と指原莉乃で、「芸能人が世間の荒波を知る」というのがコンセプト。特に、飲食店の新メニュー開発を本気で目指し、芸能人3人が名前を伏せて売り上げを競うという企画が頻繁にオンエアされている。
「総合演出は毎日放送のディレクター・水野雅之氏。『プレバト!!』(同)をヒットに導いた立役者です。同番組が俳句や絵画といった趣味の領域での才能を査定するのに対し、『月曜の蛙』は、いわばその進化版。タレントが芸能界を飛び出し、さまざまな分野で自分の実力を試すという企画になっています」(芸能ライター)
ところが、そんな新メニュー開発に、早くもマンネリ傾向が見られるという。
「同企画によく登場しているのが、指原がプロデュースするアイドルグループ・=LOVEの佐々木舞香。これまで餃子店とカレー店で、指原がアイドル時代、初めてセンターを務めた楽曲『恋するフォーチュンクッキー』にかけて、『フォーチュン餃子』『フォーチュンカレー』というメニューを考案。それぞれに“開運おみくじ”をつけていました。そして、23日の同番組でも佐々木は、韓国料理店の新メニューにおみくじを取り入れており、『またか……』と感じた視聴者は少なくなかったと思われます」(同)
早くも新鮮さを失いつつあり、視聴率も振るわない状況が続いている同番組。例えば、1月16日放送回の世帯視聴率は2.6%で、個人は1.5%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)。一方、裏の強力番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の同日の視聴率は、世帯8.1%、個人4.9%であり、『月曜の蛙』は完敗状態だ。
「TBSも『プレバト!!』立役者の企画力を買っているだけに、長い目で同番組の視聴率推移を見守っているのでしょう。この形のままでいくのか、思い切った改革を断行するのかわかりませんが、今後に期待したいところです」(同)
果たして『月曜の蛙』は、“幸運”を引き寄せる新機軸を打ち出せるだろうか。